インタビュー
更新日:2009年10月16日
悪夢のエレベーター
「何てよく仕組まれた作品なんだ、と思いました」お笑い好きの人には勝俣洲和と組んだコンビ「K2」の芸人、映画やドラマ好きには大作からB級ホラーまで出演する個性派俳優、コアな人には『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』など人気番組を手がける構成作家。人によって堀部圭亮のイメージはバラバラ。そんなマルチに活躍する彼が『悪夢のエレベーター』(2009年10月17日(土)より公開)で長編映画監督デビューを果たした。
本作序盤は、エレベーターに閉じこめられたワケありの男女4人による脱出劇。しかし、ふとしたきっかけで、いつの間にかそれぞれの人生問題が絡むサスペンスへ急転。驚きの結末へと一気に駆け出していく。どんでん返しを期待される堀部監督は「確かに“どんでん返しが起こる”と言われていますが、自分の中では観終わった方々に文句を言われないように(笑)、いろんなことを隠さず、情報としてしっかり見せたつもりです。例えば『刑事コロンボ』シリーズは、『まず誰が犯人で、被害者をどう殺すか』をちゃんと見せますよね。そういう部分をこの映画でも意識しました」。
エレベーターに閉じこめられる主人公・安井三郎は、人生瀬戸際のしがない男。でも、一発逆転満塁ホームランを狙って生きている。演じるのは実力派俳優・内野聖陽だ。「『悪夢のエレベーター』の脚本を読んだとき、『何てよく仕組まれた作品なんだ、これはおもしろい!』と感じました。そして『この脚本は誰が書いたのですか』と尋ねたら、堀部さんだった。とにかく密室劇という部分に心ひかれましたね。極限状態に置かれた人たちの心理がちゃんと描かれている。さらに安井三郎をはじめとする各人物の、必死に生きている姿と、その中にある人間のおかしみがすごくおもしろかった。『とにかくこの役を演じてみたい』と思いました」。
あの話題作と偶然の一致!?安井三郎は、ちょっと奇妙な関西弁を操るキャラクター。『あかね空』(2007)で京都弁にチャレンジした内野だが、本作はさらに“ドギツイ”喋りに挑んでいる。「言葉には土着性、文化が含まれている。イントネーションだけを真似てもその土地特有のものが出てきません。だから関西弁指導の方に“ボケとツッコミ文化”も踏まえていろいろ教えていただき、役作りをしました」。
ちなみに「とある男性が、目覚めたらそこは密室だった・・・」という序盤のくだりが、堀部監督の先輩である芸人・松本人志の『しんぼる』(2009)と偶然一致! 最後にそこのところを堀部監督にツッコんでみると「言われてみれば、本当ですね(笑)。松本さんとは20年以上の付き合いなのですが、仕事の話はしたことがなくて。だから初監督作で共通点があったことに運命を感じます。ただ『しんぼる』は公開前にDVD素材で先に観せていただいたのですが、ラスト10分がカットされていて・・・。DVDデッキが故障したのかと思いました(苦笑)。とにかく結末が気になるので劇場へ観に行きます!」。
堀部圭亮
1966年生まれ、東京都出身。お笑いコンビ「K2」を組むなどバラエティ番組で活躍するほか、役者として『ザ・マジックアワー』『クライマーズ・ハイ』(2008)などヒット作に出演。構成作家として『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』なども手掛ける。
内野聖陽
1968年生まれ、神奈川県出身。1993年にNHKドラマ『街角』でデビュー。1996年『(ハル)』で日本アカデミー賞優秀新人賞受賞。2007年にはNHK大河ドラマ『風林火山』で主演し、高く評価された。
(C) 2009「悪夢のエレベーター」製作委員会
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