地車型分け図鑑:折衷型

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折衷型(斜め前)
折衷型(斜め前)
折衷型(斜め後)
折衷型(斜め後)
折衷型の屋根廻り
折衷型の屋根廻り
三枚板が施された折衷型
三枚板が施された折衷型

泉大津市・堺市周辺などで多く見られる、岸和田型地車(下地車)の形態や意匠が取り入れられている地車。
岸和田の地車大工の手により考案・製作された地車で、昭和6年に新調された泉大津市田中町の地車が、このタイプの第一号。

地車の基本的な形は住吉型や大阪型の地車に準ずるが、枡組に装飾的要素を持つ「化粧枡」を施し、見送り部分には馬乗りや武者の彫刻人形をジオラマの様に立体的に配置。また、見送りを三枚板で配したものも存在する。
上地車の屋根はほとんど「切妻型」であるが、このタイプの地車には「入母屋式」の屋根も存在している。
縁板の上の勾欄は大屋根下の部分のみ。
側面土呂幕の前には擬宝珠勾欄(下勾欄)を有する。
前柱には柱巻彫刻が取り付けられ、枡合や土呂幕の彫り方も岸和田型(下地車)に共通する繊細で立体感のあるもので、全体的にも豪華な印象を受ける。
住吉型に準ずるものには後梃子・幟差し・幟台が付くが、大阪型地車に準ずるものにはそれが付かない。

昭和50年代に入り、堺市を中心に地車新調ブームが起こったが、その頃に新調された上地車のほとんどがこのタイプのものである。