地車型分け図鑑:社殿型

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社殿型(奈良県葛城市長尾)
社殿型(奈良県葛城市長尾)
社殿型(能勢町森上)
社殿型(能勢町森上)
社殿型(能勢町野間稲地)
社殿型(能勢町野間稲地)

能勢町野間神社に6台(地黄・稲地・出野・野間中・大原・西山)、能勢町岐尼神社に1台(森上)、箕面市止々呂美に1台(上止々呂美)と奈良県下(広陵町弁財天・葛城市長尾)に2台存在する。

唐破風の屋根ではなく、「千鳥破風」と呼ばれる、言わば神社の社殿を模した屋根が付く。まさに「動く社殿」と言うにふさわしい地車である。

屋形細工的には、能勢町・箕面市のものは同一形態のもので、森上・上止々呂美の地車も能勢町野間神社氏地より購入したもの。
江戸末期に能勢の地元大工の手により製作されたものと考えられる。
ほとんどの上だんじりに見られる「肩背・担い棒」は取り付けられておらず、前後の台木には、それぞれ「梃子」を差し込む穴があり、前後四本の細長い梃子で梶取をおこなう。
したがって、能勢町独特の【能勢型】とも言っても過言ではない。

しかし、奈良県下の二台の屋形細工は、能勢のものとは異なり、それぞれ異なっている。

また、大阪天満宮 天満市場の三ツ屋根地車も、社殿型に類するものと言えよう。