地車工匠事典〜岸和田型地車編〜

歴史を継承する技 地車に懸ける心意気 だんじりの魂を作事する匠

   

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加奥 久吉かおく ひさきち [大工]
生没年不詳。岸和田市宮本町に居を構える老舗大工棟梁。大正10年(1921)地元宮本町先代[現堺市南区檜尾]地車を作事。
梶治 三郎重忠かじ さぶろうしげただ [大工]
生没年不詳。文久2年(1862)岸和田市大工町先々代[現泉佐野市長滝中ノ番]地車を作事。
要 卯之助かなめ うのすけ [大工]
岸和田市北町に居住した櫻井義國の一番弟子といわれる。大正6年(1917)地元北町先代[現岸和田市葛城町]地車は師匠である義國が墨を引き彫物を手掛け、卯之助が作事した。
岸田 秀吉きしだ ひできち [大工]
貝塚出身。《大安》こと山内亀太郎の弟子。昭和23年(1948)貝塚市堀地車、同年同市清児地車などを作事。
北本 信広きたもと のぶひろ [大工]
《北本工務店》棟梁。昭和36年(1961)8月31日岸和田市紙屋町生まれ。天野藤一の弟子。平成13年(1991)9月末独立。平成17年堺市西区津久野大東地車などを作事する。
絹井 嘉一郎きぬい かいちろう [大工]
屋号は《絹屋》。昭和62年(1987)11月3日死去。絹井楠次郎の跡目息子。昭和22年(1947)、太平洋戦争後初めての岸和田型地車である岸和田市八阪町地車などを作事する。
絹井 楠次郎きぬい くすじろう [大工]
屋号は《絹屋》。明治10年(1877)〜昭和31年(1956)。絹井嘉七の跡目息子。「絹屋型」といわれる地車を世に送り出す。大正4年(1915)地元岸和田市本町先代[現忠岡町生之町]地車、昭和7年(1932)本町地車などを作事する。
絹屋 嘉七きぬや かしち [大工]
天保6年(1835)〜大正2年(1913)《絹屋》は、岸和田市本町に居住した老舗大工棟梁家(明治以降は絹井姓となる)。安政3年(1856)地元本町先々代地車[明治37年和泉市納花に売却され現存せず]など数々の地車を作事。
一元 正かずもと ただし [彫物師]
本名 野村正。一元洞正玄を号す。明治42年(1909)〜平成2年(1990)。播州龍野生まれ。大正12年(1923)一元林峰に入門。林峰亡き後、昭和6年(1931)佐藤朝山に師事。
一元 林峰かずもと りんぽう [彫物師]
本名 北見林藏。神奈川県横浜出身。昭和3年(1928)岸和田市宮本町で死去。関東の宮彫師であったが、櫻井義國の招きで来岸。大正期に大北町地車、大工町地車、堺町地車などを彫刻。
金山 源平衛かなやま げんべえ [彫物師]
昭和40年(1965)天神橋六丁目にて死去。享年60歳。四国徳島生まれ。二代目 平間勝利弟子。玉井行陽などの助として活躍する。
金光 秀堂かねみつ しゅうどう [彫物師]
生歿年不詳。岡山県出身。昭和26年(1951)中之濱町地車など、木下舜次郎の仕上師として活躍する。
金光 南陽かねみつ なんよう [彫物師]
本名 要。生歿年不詳。兄 秀堂とともに仕上師として活躍する。
川島 暁星かわしま ぎょうせい [彫物師]
昭和15年(1940)死去。享年53歳。神奈川県横浜出身。一元林峰を頼り来岸。のちに櫻井義國に傾倒し、仕上師として腕を揮う。昭和15年(1940)大手町地車は師が手掛けた最期の地車である。
川端 義一かわばた ぎいち [彫物師]
昭和53年(1978)10月死去。享年82歳。貝塚市鳥羽生まれ。二代目 平間勝利最後の弟子。上間庄平の助として活躍する。
岸田 恭司きしだ きょうじ [彫物師]
屋号は《木彫岸田》。昭和25年(1950)2月1日生まれ。奈良県出身。後藤更星の門を叩き、その後、筒井領Yと行動を共にするようになる。平成7年(1995)南町地車、平成10年(1998)五軒屋町地車などを彫刻。
木下 賢治きのした けんじ [彫物師]
屋号は《有限会社木下彫刻工芸》。昭和17年(1942)生まれ。舜次郎の跡目息子。病と闘いつつも木下彫刻工芸の一門を率い、平成14年(2002)沼町、平成18年(2006)中北町ほか数多くの地車新調、修理を手掛ける。
木下 幸治きのした こうじ [彫物師]
有限会社木下彫刻工芸。昭和45年(1970)10月1日岸和田市生まれ。木下賢治 次男。昭和61年(1986)4月1日父のもとに入門。平成18年新調 中北町地車では枡合などを彫刻する。
木下 舜次郎きのした しゅんじろう [彫物師]
明治43年(1910)〜昭和47年(1972)。淡路生穂生まれ。三代目 黒田正勝の弟子。現在活躍の地車彫物師はほぼ「舜さん」の流れを汲む。大手町地車、中之濱町地車など数多くの地車を彫刻する。
木下 健司きのした たけし [彫物師]
有限会社木下彫刻工芸。昭和44年(1969)3月4日岸和田市生まれ。木下賢治 長男。昭和61年(1986)入門。平成24年4月、父 賢治師の引退をうけ、木下彫刻工芸の代表として一門を牽引する。平成24年新調された岸和田市上松町地車が、師の出世作と言えよう。
木下 頼定きのした よりさだ [彫物師]
昭和23年(1948)生まれ。木下賢治の実弟。昭和63年(1988)「舜刀彫木下彫刻所」を岸和田市土生町に開く。平成3年(1991)岸和田市春木中町地車など数多くの地車を彫刻する。現在、社寺彫刻を中心に手掛ける。
小萱 和幸こがや かずゆき [彫物師]
昭和15年(1940)12月12日生まれ。淡路生穂出身。松田正幸の二番弟子。松田師の助として活躍する。
後藤 更星ごとう こうせい [彫物師]
本名 力男。昭和61年(1986)死去。享年73歳。徳島県出身。金山源平衛の弟子であり義弟。玉井行陽・川島暁星の助として活躍する。
小西 清和こにし きよかず [彫物師]
屋号は《木彫小西》。昭和37年(1962)2月22日岸和田市大手町生まれ。初め木下頼定に入門し、後に木下賢治に再入門。平成4年 藤井町地車 松良などを彫刻。平成8年(1996)6月12日独立。
近藤 晃こんどう あきら [彫物師]
屋号は《木彫近藤》。昭和31年(1956)7月26日徳島市生まれ。筒井領Yの弟子。平成4年8月独立。平成11年(1999)岸和田市春木南地車、平成16年(2004)岸和田市今木町地車などを彫刻。
片山 晃かたやま あきら [彫物師]
屋号は《木彫片山》。昭和44年(1969)7月14日岸和田市南上町生まれ。昭和63年(1988)3月1日入門。平成10年(1998)自町五軒屋町地車などの仕上げを手掛ける。岸田恭司一番弟子。平成17年(2005)10月1日独立。
河合 申仁かわい のぶひと [彫物師]
有限会社木下彫刻工芸。昭和43年(1968)8月6日岸和田市中町生まれ。昭和62年(1987)4月、木下賢治に入門。平成20年新調の岸和田市宮本町地車の土呂幕などを製作。
※2007年発行『岸和田だんじり読本』より著者の許可のもと引用・一部修正をおこなっています。