蕎麦屋のもう一つの前菜「プロセス」も愉しみたい vol.1 ( 2008.08.05 )

蕎麦屋のもう一つの前菜「プロセス」も愉しみたい
1994年頃の関西蕎麦ルネサンス以来、創出と淘汰、そして多様化と画一化を見せ続ける手打ちの蕎麦屋さん。ただ、最近はちょっとニュース性が薄らいできたせいか、メディアや自称蕎麦通たちの陰が少し減ってきたように見える。
でもだからこそ、本当に蕎麦が好きな者にとってはようやく落ち着いて蕎麦を楽しめる時期が到来したとも言えるのだ〜!
今回は、蕎麦は蕎麦でも、そこへ行くまでの道のりも含めて楽しめる店の話を。全国的に見ても関西の手打ち蕎麦業界ほど多様性をきわめるエリアは他に見当たらないと思うが、中でも都心部から日帰りで十分の距離でなおかつ自然や歴史の豊かな土地にも蕎麦屋が増えつつあることは極めて特長的といえる。
例えばこんな風流コース。渡月橋が美しい嵐山をぶらりとした後は嵯峨野駅からトロッコに。終着駅で降りたらあとはしばらく歩いて[拓朗亭]へ。保津峡のマイナスイオンが前菜になるので、蕎麦をより美味しく感じられるはず。
ほか歴史ロマンコースも。近鉄榛原駅で降りて約0.7キロメートル歩いて日本書紀で知られる墨坂神社へ。ゴールは目の前のR369(伊勢本街道)を約2.5キロメートル進んで[一如庵]。精進膳で心身共のヒーリングを得られるに違いない。
さらにドライブコースだって。天橋立遊歩〜丹後の山を上って[歌仙]。あるいは近江グリーンロードで信楽焼きとあわせて[作美]など。
このように関西蕎麦ルネサンスのひとつに、遠足蕎麦というコンテンツが確立されつつあるのは間違いない。
関西の蕎麦屋の愉しみはこれからが本番。蕎麦好きよ、こっそりと再始動を!
蕎麦ルネサンスを起こした名店
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丹乃國蕎麦 拓朗亭(にのくにそば たろうてい) (京都・亀岡)
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菜食と蕎麦という新しい提案
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一如庵(いちにょあん) (奈良・宇陀)
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Meets Regionalライター カワムラケンジ
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1965年大阪生まれ。16歳、蕎麦屋、餅屋、酒屋などでバイト。18歳、スパイス探求に取り組みはじめる。その後、中華料理屋、魚屋などの修行をへて、28歳、当時のMeets Regional江編集長の計らいによりライター業発進。蕎麦、カレーへの造詣が深い。 |
リード文・店セレクト/カワムラケンジ
取材/村田恵里佳




