たった2週間の「座りがちな生活」で身体は衰える?

2017年10月12日掲載

たった2週間の「座りがちな生活」で身体は衰える?

最近、「座っている時間が長い」というだけで2型糖尿病や心臓病などになる危険性が高まることを示した研究報告が相次いでいます。「私は毎日スポーツをしているから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、安心はできないようです。
英国のリバプール大学などの研究グループにより、日常的に運動する習慣のある人でも、運動をやめて座ってばかりの生活をたった2週間続けるだけで筋肉の量が減り、内臓脂肪が増えることが明らかにされました。

元気な若者28人を2週間、安静にさせたら

この研究は、健康な若者28人(平均年齢25歳)を対象に実施したもの。若者たちは全員が適正体重で、日常的に運動する習慣がありました。スポーツやトレーニングのほか、仕事や家事、通勤などで身体を動かす時間は1日当たり平均161分に及んでいました。
そんな元気で活動的な若者たちに、2週間にわたり身体をできるだけ動かさないようにしてもらったところ、身体を動かす時間は1日当たり36分まで減少しました。具体的には階段の代わりにエレベーターを使い、歩かずにバスに乗り、家で身体を動かさずに過ごす時間を増やしてもらいました。この間、身体活動を記録する装置を腕に装着してもらったほか、食べた物を記録してもらい、食事の内容に変化がないことを確認しました。
その結果、2週間後には若者たちの筋肉量は平均0.36kg減り、体脂肪量は増加していました。特に体脂肪は腹部での増加が目立っており、内臓脂肪が増えたことが分かったそうです。さらに体力も急激に低下してしまい、研究に参加する前の距離や速さで走れなくなってしまいました。

スポーツだけでなく普段から立ち歩くことを心がけて

スポーツだけでなく普段から立ち歩くことを心がけて

内臓脂肪の増加は2型糖尿病や心臓病になる危険性を高め、さらに死亡する危険性も上昇させることが指摘されています。普段からアクティブに過ごしているのに、たった2週間それを怠っただけで身体にこのような変化が起こるというのは衝撃的なニュースですが、この研究を率いたケリー・ボーデン=デイビス氏は「運動不足の期間があっても、再び活動的な生活を始めると身体の状態は元に戻るようです」と話しています。
ただ、同氏によると、運動不足の解消には週2回スポーツクラブに行って汗を流すだけでは不十分で、例えばいつもデスクワークをしている人は休憩のたびに歩き回るなど、日常生活の中で身体活動量を増やすように心がけるとよいそうです。(HealthDay News 2017年5月17日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/misc-health-news-265/just-2-weeks-on-the-couch-can-trigger-body-s-decline-722778.html

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