世界の死亡原因、1位はあの病気

2017年11月14日掲載

世界の死亡原因、1位はあの病気

米国の医学雑誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された研究で、世界で最も多い死亡原因は何なのかが明らかにされました。

米ワシントン大学の医師らが行ったこの研究によると、全世界における死亡者の約3分の1は心臓病や脳卒中などの「心血管疾患」が原因で死亡しており、この病気が世界の死因の第1位であることが判明しました。

さらに米国やカナダ、オーストラリア、日本、韓国、西欧諸国などでは、以前は心血管疾患に関連した死亡者数は減少していたのですが、過去20年間でこの減少が頭打ちになってきていることも分かりました。

日本の発症率、死亡率は低め

今回の研究には、133カ国の研究者2,300人が参加。脳卒中、心不全、冠動脈疾患、心房細動、末梢動脈疾患など、さまざまな心血管疾患を発症する人の割合(発症率)と、それにより死亡する人の割合(死亡率)を世界各国で検討しました。

その結果、心血管疾患の発症率が最も高かったのはサハラ以南のアフリカ、中央アジア、東欧・中欧諸国でした。特に中欧や東欧の国々では、イラクやアフガニスタン、南太平洋の島国に並んで心血管疾患による死亡率も高いことが分かりました。

一方、心血管疾患の発症率が最も低かったのは、シンガポール、日本、韓国などのアジア地域の先進国でしたが、チリやアルゼンチンなど一部の南米南部諸国でも発症率は低い傾向が見られました。また、心血管疾患による死亡率が最も低かったのは、アンドラ公国、フランス、イスラエル、日本、ペルー、スペインでした。

全世界でこの病気の負担が増大

全世界でこの病気の負担が増大

世界的に見ると、2015年には4億人以上が心血管疾患になり、約1800万人が心血管疾患で死亡しました。1990~2010年の20年間に心血管疾患による死亡率は10万人当たり393人から307人に減少しており、この減少傾向は特に先進国で見られました。しかし、2010年以降は減少の程度が緩やかになってきており、2015年の死亡率は10万人当たり286人となっていました。

この研究を実施した医師は「世界中で多くの人が心臓病や脳卒中にかかっています。こうした病気になる危険性を高める要因として、高血圧や高コレステロール血症、不健康な食生活、喫煙、お酒の飲み過ぎ、肥満などが知られていますが、これらの病気や習慣は多くの地域でありふれたものになっています」とコメント。さらに、十分な治療を受けられない地域に住んでいる人も多いため、そうした人々に安価で有効な治療を提供できるようにしなければならないと強調しています。(HealthDay News 2017年5月17日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/misc-stroke-related-heart-news-360/heart-disease-the-no-1-killer-worldwide-722757.html

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(参考情報)
Abstract:
http://www.onlinejacc.org/content/early/2017/05/15/j.jacc.2017.04.052