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親子の絆を短時間の簡単な運動で築こう!スポーツライターが教える4つの方法

どんなに子供のことを大切に思っていても、「忙しくてなかなか子供と遊んであげられない」というお父さん・お母さんは多いはず。親子の交流が不足すると子供は孤独を感じてしまいますし、寂しがる子供を見るのは親としても心が痛むもの。とはいっても、レジャー施設へのおでかけやおもちゃのプレゼントを頻繁にするのは難しい。そんな悩みを解決する、何か良い方法はないのでしょうか。

スポーツライターの三河賢文さんは、独立する前の会社員時代は子供との時間をなかなかとれずに悩んでいました。独立してからも忙しさは変わりませんでしたが、三河さんはあるとき「暮らしのなかの短時間でも親子の交流の時間は作れる」ことに気づきます。その方法は「親子での運動」。何かをしながら、あるいはすきま時間での簡単な運動でも親子の交流はできる。今回は三河さんにそのコツを語っていただきます。

三河賢文(みかわまさふみ)

会社員経験を経て2010年に独立。現在は会社経営の傍ら、“走る”フリーライターとしてスポーツ領域で取材・執筆・編集などを手がける。他にも東京都内の中学校で陸上競技部コーチ、マラソンのパーソナルトレーナーなどを兼務。3人の子を持つパラレルワーカー。

 EnjoyRun&Write“走る”フリーライター

三河賢文

仕事の忙しさから子供との時間を作れずに悩む日々

仕事の忙しさから子供との時間を作れずに悩む日々

私はスポーツライターとして独立する前は、会社員として働いていました。その頃は、終電帰宅や休日出勤をすることが少なくありませんでした。帰宅してもすでに小さな長男は寝てしまっていて、私自身は家では食事を済ませて寝るだけ、という毎日でした。

子供との時間を作りたくても、思うようにいかない

子供との時間は大切だけど、仕事に支障が出ないようにもしたい

多くのお父さん・お母さんがそうであるように、以前の私は子供と触れ合いたい気持ちがあっても、なかなか実現できない状況に悩んでいました。しかし、子供の成長は親を待ってはくれません。十分に親子の時間を持てないまま、長男はすくすくと育っていきました。

独立の決意とちょっとした工夫で子供たちとの時間をつくった

独立の決意とちょっとした工夫で子供たちとの時間をつくった

そんな私が独立を決意したのは、次男が妻のおなかの中にいたときのこと。「長男の成長に寄り添えなかった日々を、次男でくり返してはいけない」と思ったことがきっかけでした。
スポーツライターとして独立して働く今は、余暇にはリレーマラソンに息子と出場したり、レース遠征に家族を連れて行ったり、子供たちとの時間をつくって楽しむ工夫をしています。

会社員時代の悩める時期を経て、スポーツライターになり、気がつけたことがあります。それは特別なことをしなくても、毎日の暮らしのなかのちょっとした運動で子供との絆は育めるということ。そこで今回はスポーツライターとして親としておすすめしたい、子供と楽しめる身近な運動を4つご紹介します。

親子で簡単にできる、手軽な4つの運動とそのコツ

親子で簡単にできる、手軽な4つの運動とそのコツ

親子の絆を育むのに、特別なイベントは必ずしも必要ではありません。一緒に簡単な運動に取り組むだけでも充分なこともあります。スポーツチームやスクールへの加入など、時間やお金がかからない運動でも大丈夫。ここで具体的に、親子スポーツにおすすめの近場施設と運動について4つご紹介します。

1.お風呂上り、家族みんなでストレッチ

激しく体を動かすのが苦手なのであれば、ストレッチはいかがでしょうか。お風呂上がりにリビングで家族みんなで丸くなって、ゆっくりストレッチしてみてください。お互いの体の柔らかさだけでも会話のネタとなり、「どうしてそんなに硬いの!?」という笑いが生まれることも。
私はよく風呂上がりにリビングでストレッチをするのですが、体を伸ばしていると自然と子供たちが集まり、家族のストレッチタイムが始まります。平日も休日も外出の時間が無い人、運動が苦手な人でもお風呂上り10分のストレッチなら取り入れやすいですよ。ストレッチタイムを「今日あったこと」を話しあう時間にすれば、子供の心の小さな変化に気づいてあげることもできます。

2.買いものがてらサイクリング

遠出の買いものなら、電車や車ではなく、自転車で行ってみてはいかがでしょうか。実は小学生くらいの子供にとって、自転車に乗ることはとても楽しいイベント。親がこのことを理解して動いてあげると、家族の行動範囲はぐっと広がります。
お目当ての買い物スポットに徒歩で行くには遠い。かといって車を使うと渋滞に巻きこまれそう……というとき、我が家では思い切って自転車で向かいます。行くときに気になったお店を選び、帰りにそこで食事をする、なんて楽しみ方をすることもあります。子供も飽きることなく、思った以上に遠くまで一緒に行けますよ。

3.広い公園でゆっくりランニング

体力の有り余っている子供のいるご家族におすすめしたい運動が「広々とした公園でする、ゆっくりランニング」。子供のペースに合わせ、会話を楽しみながら走ってみてください。お弁当を持参し、ピクニック気分でお出かけしてもいいでしょう。
兄弟のいるご家庭ならこんなプランもおすすめ。
まず、朝から家族全員で公園へ出向きます。お兄ちゃん、お姉ちゃんはお父さんと一緒に軽くジョギングを。その間、速く走れない弟や妹はお母さんと遊具で遊びましょう。そしてお昼になったらみんなでお弁当。その後、みんなで追いかけっこやボール遊びを楽しめば、それぞれが充実した気持ちで一日を過ごせます。全員が体力をしっかりと使うことができるので、夜の寝付きが良いというメリットもあります。

4.低価格でさまざまな運動ができる公営施設

各地には自治体の運営する公営のプールやテニスコート、陸上競技場などがあります。こうした施設は利用料がとても安いうえに設備は充実しているのが特徴。取り組みたい運動が決まっている場合は、費用の抑えられる公営施設を積極的に活用してみてください。
たとえば、おすすめしたいのが公営プール。公営プールには、小さな子供向けの水深の浅いプールが設けられていることが多く、齢を問わずに楽しむことができます。「最初は親子で一緒に遊んで、子供の休憩中に親は自分のトレーニング」といった時間の過ごし方もできます。親子とも運動への意欲が高いご家族におすすめの施設です。

親子でする運動は、子供の成長を感じられる機会にもなる

お風呂上がりから寝るまでのわずかな時間。あるいは、いつも出かける買いものついでなど、運動のためにわざわざ時間を作らずとも、お金をかけなくても親子で取り組むことはできます。まずはできることから、少しずつ取り入れてみましょう。

運動は親子のコミュニケーションを生み出すだけでなく、子供の成長を感じられるきっかけにもなります。 一緒に走って「こんなに走れるようになったのか」と感じたり、「ちょっと遠いかな」と思った場所まで自転車で移動できる体力に驚いたりすることもあるでしょう。そうした感想は、素直に「すごいね」と褒めてあげてください。その一言は、子供にとって大きな喜びとなります。

今回ご紹介した施設と運動は、どれも近場ですぐにできるものばかりです。この週末、もしくは今日から、ぜひ親子スポーツにチャレンジしてみてください。

監修者

三河 賢文/スポーツライター

EnjoyRun&Write“走る”フリーライター URL : https://www.run-writer.com/

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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