女性に必須なビタミン「葉酸」

女性に必須なビタミン「葉酸(ようさん)って何?」

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葉酸は、CMなどで取り上げられ、最近注目を浴びている栄養素ですが、葉酸がどのような働きをするか、知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
「女性に必須のビタミン」といわれる葉酸は、ビタミンB群のひとつ。DNAを形成するのに必要なので、妊娠中の胎児の成長には欠かせないほか、貧血や生活習慣病の予防にも重要な役割を占める大切なビタミンなのです。

妊婦には欠かせない栄養素

葉酸はほうれん草から発見されたビタミンBの一種で、化学名はプテロイルグルタミン酸と言います。DNAの形成や細胞分裂に必要で、とくに妊婦には胎児の成長のためにも欠かせない栄養素なので、別名“妊婦のビタミン”ともよばれています。

妊娠初期には胎児の神経系統が成長しますが、この時期に葉酸が不足すると、脳神経に異常をきたし、神経管閉鎖障害などを引き起こす場合があります。重症なケースでは、二分脊椎(にぶんせきついしょう ※1)や無脳症(むのうしょう ※2)になる可能性があります。

ただし、葉酸不足によるトラブルが生じるのは妊娠4週目頃までとされているため、妊娠が発覚した頃にあわてても、もう間に合いません。妊娠を考えている女性は日頃から葉酸を意識して摂取するようしましょう。また、妊娠全期間を通して摂取するのはもちろんのこと、授乳期になっても葉酸を多く摂取することは、ママにも赤ちゃんの成長にもプラスになります。

※1 二分脊椎とは
二分脊椎は、生まれつき脊椎の癒合が完全に行われず一部開いたままの状態にあることを言います。主に腰椎(ようつい)、仙椎(せんつい)に発生しますが、その部位から下の運動機能と知覚が麻痺したり、合併症として脳に異常が生じたり、さらに膀胱や直腸の機能にも大きく影響を及ぼすことがあります。
参考:厚生労働省 班研究二分脊椎ウェブサイト

※2 無脳症とは
二分脊椎など神経菅の閉鎖の障害によって、頭蓋骨の上部や大脳が形成されない状態にあることを言います。脳幹や小脳は形成されるので妊娠中は生きることができますが、出生後は数時間〜数日で亡くなってしまいます。葉酸不足が原因のひとつとして取り上げられますが、必ずしもそうとは限らず、原因不明の場合も多々あります。現在では治療法も確立されていません。

赤血球を作って貧血の予防にも

葉酸は、妊婦と胎児に必要なだけではありません。ビタミンB12とともに赤血球を作る働きを助ける役目ももっているのです。

葉酸が不足すると体内の赤血球が正常に作られず、悪性の貧血(巨赤芽球性貧血)を引き起こします。そればかりか、ホモシステインという物質が分解できずに増えてしまい、血管を狭くしたり、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす原因となります。
ただし、葉酸はビタミンB6やB12がないと充分に働かないため、一緒に摂取する必要があります。

葉酸チェック!

葉酸をきちんと取っているかどうか確かめてみましょう。
以下の項目に半分以上あてはまらない場合は葉酸不足を心配しましょう。

  • ほうれん草や小松菜などの葉野菜をよく食べる
  • ブロッコリーなどの緑色が濃い野菜を毎日欠かさず食べている
  • イチゴやマンゴー、柑橘系(オレンジやグレープフルーツ)などの果物を毎日食べている
  • レバーを食べるように心がけている
  • 昆布や海苔などの海藻類をよく食べる
  • 卵を1日1個、食べている
  • 豆腐や納豆などの大豆製品を毎日食べている

毎日食べたい!葉酸をたっぷり含む食材

食品名 分量 葉酸含有量
からし菜 1本(50g) 155μg
なば菜 2本(40g) 136μg
ほうれん草 2株(60g) 126μg
アスパラガス 3本(60g) 114μg
春菊 3株(60g) 114μg
ブロッコリー 2房(50g) 105μg
日本かぼちゃ 4cm角2切(60g) 48μg
ぜんまい 5本(50g) 105μg
わらび 5本(75g) 98μg
アボカド 1/2個(100g) 84μg
マンゴー 1/2個(90g) 76μg
イチゴ 中5個(75g) 68μg
食品名 分量 葉酸含有量
パパイヤ(完熟) 1/2個(130g) 57μg
オレンジ(ネーブル) 中1個(130g) 44μg
さつまいも 中1/2本(100g) 49μg
ささげ豆(乾燥) 1/5カップ(30g) 90μg
大豆(乾燥) 1/5カップ(26g) 60μg
そらまめ(乾燥) 1/5カップ(22g) 57μg
納豆 中1パック(50g) 60μg
大3個(60g) 44μg
鶏レバー※ 50g 650μg
牛レバー※ 50g 500μg
豚レバー※ 50g 405μg
あま海苔(乾燥) 5枚入(2g) 38μg

※各種レバーについてはビタミンAの過剰接種に注意しましょう。

出典:厚生省児童家庭局母子保健課:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について (五訂日本食品標準成分表(科学技術庁資源調査会編)を用い作成 )

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