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      乳幼児は重症化する危険性も!ロタウイルス胃腸炎

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      乳幼児は重症化する危険性も!ロタウイルス胃腸炎

      秋から冬にかけて流行する胃腸炎といえばノロウイルス胃腸炎が有名です。嘔吐や下痢、腹痛などを発症するノロウイルスは、2012年の冬、全国的に猛威をふるい、過去10年間で2番目に多い患者数を記録しました。
      このノロウイルスの発症のピークを過ぎると、次に発症者数が増加するのがロタウイルス。ノロウイルスは11〜2月頃に流行し、ロタウイルスは1〜4月に流行すると言われ、まさに今の時期は、ロタウイルスに注意が必要になってきます。

      乳幼児に多いロタウイルス

      ■ロタウイルスの症状

      • ・1日5〜6回ほどの激しい嘔吐
      • ・白色の下痢便(3〜8日程度)
      • ・38度以上の高熱がでることも

      ■ノロウイルスとロタウイルスの流行時期

      ノロウイルスとロタウイルスの流行時期

      ロタウイルスの症状は、ノロウイルスと同じく、嘔吐や下痢、腹痛などです。症状は非常によく似ていますが、大きく異なるのは感染しやすい年齢です。
      ノロウイルスは年齢に関係なく感染・発症しますが、ロタウイルスが感染・発症しやすいのは生後6ヶ月〜2歳の乳幼児。5歳までにはほぼ100%の小児が感染するといわれています。
      さらにロタウイルス胃腸炎に注意が必要なのは、ノロウイルスよりも激しい嘔吐や下痢の症状、発熱もあり、重症化する危険性があるため。ロタウイルス胃腸炎によって毎年数名の死亡例も報告されているため、周囲の大人は注意が必要だといえるでしょう。

      ≪ロタウイルスには検査キットも≫

      乳幼児がロタウイルスに感染すると重症化する危険性があることから、診断確定のため検査キットが開発されています。病院によっては便に排出されたウイルスを検査することがあるため、診察の際はオムツなどについた便を持参するとよいでしょう。

      ロタウイルス、大人は発症しない!?

      5歳までにほぼ100%の小児が感染・発症するロタウイルス胃腸炎ですが、大人は感染・発症しないのでしょうか?
      実は大人も感染するのですが、免疫があるために症状が出ないか、もしくは発症したとしても軽い症状ですむことが多いといわれています。しかし症状がでなくてもウイルスは体内にいて、便とともに排出されるため、知らず知らずのうちにウイルスを子どもにうつしてしまう、ということもあります。
      さらに大人でも免疫力が落ちていると、小児と同様に、嘔吐、下痢、発熱という症状がでることも。子どもがロタウイルス胃腸炎にかかってしまったら、大人も十分に注意する必要があります。

      強力な感染力をもつロタウイルスを防ぐために

      ロタウイルスはウイルスが口の中に入ることで感染しますが、その感染力は強力です。
      ロタウイルス胃腸炎の患者の便1mlには1億〜100億個のロタウイルスウイルスが含まれるといわれていますが、わずか10個程度のロタウイルスで感染してしまいます。したがって感染を防ぐためには手洗いや消毒などをしっかりと行うことが基本となります。

      手洗いはしっかりと

      ≪手洗いはしっかりと≫

      トイレの後や患者の下痢や嘔吐物を処理した後は、石けんでしっかりと手を洗うようにしましょう。下痢症状がでる2日前から、症状がでて10日後までの間、便の中からロタウイルスが検出されることがあります。症状が治まったからといって安心せず、食事前やトイレ後の石けんでの手洗いは必ず行うようにしましょう。

      ≪服やタオルに嘔吐物などがついた場合≫

      衣類に嘔吐物が付着した場合は、他の衣類とは分けて洗濯します。水洗いの後、うすめた塩素系漂白剤(5〜10%次亜塩素酸ナトリウムなら50〜100倍に薄めて使用)で消毒しましょう。また下痢や嘔吐物が乾燥すると、含まれていたウイルスがホコリと一緒に舞ってしまいます。乾燥する前に処理するようにしましょう。

      日用品にウイルスがいることも

      ≪日用品にウイルスがいることも≫

      患者がさわったドアノブなどにもロタウイルスがいる場合があります。とくに子どもの場合は、おもちゃにロタウイルスがいる可能性が。うすめた塩素系漂白剤でできるだけふき取るようにしましょう。

      ロタウイルス胃腸炎になってしまったら

      ロタウイルスに効果のある薬はありません。
      嘔吐、下痢、発熱が続くと脱水症状を起こすことがあるため、水分補給をすることが治療の中心となります。特に小さな子どもは体全体における水分の割合が高く、脱水になりやすい傾向があり、入院しなければならないことも。統計によれば、就学前小児のロタウイルス感染症の患者数は年間80万人に及び、感染者の15人に1人(7万8000人ほど)が入院していると推定されています。
      水分をとらせてもすぐに吐いてしまう、尿が出ていないなどの場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

      ロタウイルス胃腸炎予防にはワクチンも

      ロタウイルス胃腸炎予防にはワクチンも

      ロタウイルスには重症化を防ぐワクチンがあります。
      アメリカ合衆国、ベルギー、ルクセンブルグ、オーストリア、ブラジル、オーストラリアなどの12 カ国では、すでに乳幼児の定期予防接種になっており、WHO(世界保健機関)でもワクチンを推奨しています。
      そして、日本でもロタウイルスワクチンが2011年から使えるようになりました。任意接種で、生後6ヶ月までに2〜3回接種する必要があります。費用は1回1万2000〜1万5000円ほど。このワクチンによって、ロタウイルス胃腸炎の重症化を9割程度減らすことができると報告されています。
      冬には、風邪への対策だけでなく、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒への対策が必要です。

      冬には、風邪への対策だけでなく、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒への対策が必要です。

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