特集:ウォーキング 2009年4月2日
わずかな距離の移動にもかかわらず、クルマを使う。職場では、朝から晩までデスクワーク。休日はどこにも出かけず、リビングでゴロ寝。あなたにも、思い当たるフシはありませんか?現代社会では、「歩く」という、私たち人間の基本的な行為がおろそかになっています。そんな風潮の中で、近年にわかに注目を集めているのが「ウォーキング」。健康増進に大きな効果をもたらすといわれるウォーキングは、中高年を中心に大きな広がりを見せています。また、若者の間にも浸透しつつあり、女性向けのタウンシューズにも、デザイン性だけでなく、歩きやすさという機能性を重視した商品も登場するほどです。美容やダイエットという観点ではなく、「健康な身体づくり」を目指して、今日からウォーキングをはじめてみませんか?今回は、12年のウォーキング歴を持ち、NPO法人 大阪・関西歩け歩け協会理事を務める尾道政江さんに、ウォーキングがもたらす効果、ウォーキングの魅力、楽しみ方について伺いました。

- ウォーキングのように、身体に過度な負担をかけず、ある程度の長い時間をかけて行う運動のことを、有酸素運動と言います。有酸素運動では、ゆっくりとした大きな呼吸で、体内に酸素を多く取り込みます。その結果、糖質や脂肪の燃焼、内臓や心肺機能の強化、血液の流れを良くするといった効果に繋がります。ウォーキングでは、普段よりも歩幅を広げて速く歩くので、大きな呼吸で酸素を取り込み、心拍数を上げ、血液を循環させることが自然にできます。身体に良い有酸素運動を、手軽に行えるのがウォーキングの大きなメリットです。

- ウォーキングの際には、大きな呼吸で酸素を多く取り込みますので、脳内に新鮮な酸素を送り届けることができ、脳の活性化に役立ちます。同時に、ウォーキングでは、全身の筋肉を働かせることができるため、筋肉の収縮による適度な刺激を脳に伝えることもできるのです。さらに、歩くという行為によって、脳の活性化に良いとされる足裏への刺激も得られます。

- 糖質や脂肪の燃焼に役立ち、心臓や血管などの循環器の機能を高めるウォーキングは、生活習慣病の防止に最適です。ウォーキングを始めることで、健康への関心も高まり、暴飲暴食やタバコの吸い過ぎに注意するようになれば、生活習慣病のリスクを一段と減らすことができるでしょう。

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- ストレスの解消
軽い運動で気持ちよく汗を流すことで、ストレスを解消 - 転倒の防止
全身の筋肉、とくに足腰の筋肉強化につながるので、転倒防止に効果的 - 骨粗鬆症の予防
骨への刺激で骨密度を強化
日光を浴びて、ビタミンの吸収を促進
- ストレスの解消
多くの方が誤解されているかもしれませんので、あらかじめお伝えしておきますと、「ウォーキング」と「散歩」はまったくの別物です。ウォーキングは身体のコンディションを高める有酸素運動であり、一種の「スポーツ」といっても過言ではありません。スポーツと聞けば、さぞかし大変なことのように感じるかもしれませんし、長く続けることが難しそうに感じるかもしれません。それでは、どうすれば楽しく、長く、ウォーキングを続けることができるのでしょうか。
たとえば、「寺社仏閣めぐり」「名所旧跡めぐり」といった具合に、目的地を設定して歩いてみましょう。目的地を目指し、道中の景色を楽しむことで、歩くこと自体が楽しくなってくるでしょう。カメラや絵画、野鳥観察などの趣味を兼ねてのウォーキングもオススメです。自宅周辺でウォーキングをするなら、いつもの風景から、何か面白い発見を探して歩くというのも手です。「馴染みの喫茶店を目指して歩く」というのも良いかもしれません。また、一人で始めるよりも、お友達と一緒に始めるほうが、続けやすいこともあります。万歩計を使って、歩数や距離をチェックするのも、長く続けるコツです。記録が伸びていくことで、ウォーキングへの意欲が高まるという方も多いのです。
いずれにしても、ウォーキングは楽しむことが大前提です。自分のペースで、無理なく、楽しく続けられる方法で取り組んでみてください。健康増進のためにと、無理をしては本末転倒です。身体の調子がすぐれないときは、しっかり休んで、体調の良い日に元気よく歩きましょう。

- 【尾道政江さん・プロフィール】
- NPO法人大阪・関西歩け歩け協会理事
JWA(日本ウォーキング協会)主席指導員 - ウォーキング歴は12年。ウォーキングとの出会いは、何気なく目にした新聞記事。子育ても一段落した頃、ご主人と一緒に、故郷・倉敷のウォーキング大会に初参加。50代・60代のウォーキング愛好家の姿に触発され、全国各地のウォーキング大会に参加するようになる。現在は、NPO法人大阪・関西歩け歩け協会理事、JWA主席指導員(指導員として8年のキャリア)。協会の運営や大会への参加、ウォーキング教室での指導、講習などの活動を通じて、ウォーキングの普及に努めている。







