特集:片頭痛 2012年4月26日
こめかみから目の周辺部、後頭部などにズキズキとした痛みが続く片頭痛。
その頻度や程度に個人差はあるものの、疫学調査によると、片頭痛の悩みを抱える人は成人の8.4%、約840万人にもなり、とくに女性に多く見られます。
片頭痛の原因は、ストレスや睡眠不足、遺伝、食生活などさまざまですが、女性の場合、女性ホルモンのバランスの変化とも密接に関わっていて、初めて片頭痛を感じたのは、初潮の頃や就職した頃、出産後といった声も多く報告されています。
多くの女性が悩みを抱える片頭痛。その症状は、人によって差がありますが、数日〜数週間おきに起こります。ズキズキとした強い痛みは、心臓の鼓動に合わせるように繰り返されることが多く、4〜72時間ほど続くのが特徴です。
「片方が痛むのが片頭痛」は勘違い片頭痛は「片」という漢字から片側だけで起こると思われている方が少なくありませんが、実際には4割ほどの方に両側性(両側の)の頭痛があるそうです。痛みが起こるだけではなく、ときには気分が悪くなることや、吐き気がすることも。また、片頭痛が起こっているときは、光や音、においに敏感になり、それらの影響で痛みが増すこともあります。
頭痛の前触れ?片頭痛が起こる直前(30分〜数時間前)に、前触れを感じる人も多いようです。前触れとしては、目の前にキラキラしたものが見える、肩が張る感じや生あくび(眠気などがない場合のあくび)が出たりするといったことが挙げられます。

片頭痛の悩みを抱えている人の中には、市販の鎮痛剤が手放せなくなっている人もいます。
片頭痛が起こる度に鎮痛剤を服用する人も多いようですが、鎮痛剤を常用することによって、症状が悪化してしまう恐れもあるため注意が必要です。
鎮痛剤などの薬の飲み過ぎによって起こる頭痛は、「薬物乱用頭痛」と呼ばれるもので、薬の効果が切れると頭痛が起こり、常に薬が必要な状態になってしまうことを言います。
薬物乱用頭痛を防ぐためにも鎮痛剤の服用は、複合鎮痛剤(無水カフェインなどを含む)の場合は月に10回まで、単一成分であれば月に15回までを目安にしましょう。それ以上の服用が必要な人は、医師に相談するほうが良いでしょう。鎮痛剤は頭痛の痛みを和らげるためのものですが、頭痛そのものを起こりにくくする「頭痛予防薬」もありますので、そちらを処方される場合もあります。
頭痛外来は、頭痛で悩んでいる多くの人たちのために設けられた専門の診療科で、多くは日本頭痛学会が認定した専門医が診察にあたっています。頭痛外来では、問診や詳しい検査を行った後に、一人ひとりに合った治療薬を選んでくれたり、日常生活を送る上でのアドバイスをくれたりします。また、施設によってはMRIやCTなどの精密機器を使った診察も行なっています。
頭痛に悩まれている方は一度専門医の診察を受けてみてはいかがでしょう。
