特集:認知症予防特集 2012年9月6日
超高齢化社会を迎え、いよいよ「人生100年時代」に突入しようとしています。
これまで、「余生のはじまり」や「第二の人生のスタート」とされていた60歳は、単なる通過点となり、そこからさらに40年間を生きていくことになります。
そんな時代を心身ともにイキイキと暮らしていくためには、身体の健康だけでなく、「アタマの健康」にも気を配っていくことが大切です。
今回は、長尾クリニックの長尾和宏院長に、長寿で元気な先輩に学ぶ、「認知症を予防する生活」について教えていただきます。
30代、40代にも知ってほしい「認知症」
日本人の認知症患者の現状をご存知でしょうか?
若い世代の人にはピンとこないかもしれませんが、平成19年の調査で「85歳以上の4人に1人が認知症」であるとの報告がありました。
これは、他人ごとでは済まされないデータです。さらに、その認知症の中でも最も多いのが「アルツハイマー型認知症」です。
脳が次第に萎縮し、知能や身体機能が衰えていくこの病気の患者数は年々増加傾向にあるうえに、この病気を根本的に治す薬はまだありません。
この病気に対し、今私たちにできることは「予防」しかないのです。
ではアルツハイマー型認知症になりやすい人とは、どんな人なのでしょうか?
危険因子、つまり「発症する確率を上昇させる因子」としてわかってきたのは、糖尿病、高血圧、うつ病、大量飲酒、喫煙習慣、睡眠障害などです。
もちろん、高齢になればなるほどアルツハイマー型認知症になる確率は高まりますが、「自分はまだ若いから大丈夫」と思っているとしたら、それは大きな勘違い。
実は「軽度認知症(MCI)」は40代から始まっています。
「軽度認知症」とは、物忘れを自覚はしているが、日常生活には差支えがなく周囲にも迷惑をかけない状態で、約半数が数年後に認知症に移行すると言われています。
予備軍になってしまわないためにも、アルツハイマー型認知症は予防できる病気だと認識し、日々の生活を見直してみましょう。
さて、次のページからは、
元気な100歳から学ぶ「ボケない食事」
オリーブオイルは脳にもいい
脳へのサプリ:フルーツジュース
記憶力に作用する「コリン食」
見直したい、青魚の健康効果
緑茶をよく飲む人はボケない!?
予防のカギを握る日々の運動
といった、予防のための食生活と運動習慣について、わかりやすく説明します。

