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猛暑を乗り切る! 夏を涼しく過ごす方法

暑さを感じる仕組み

昨年の夏も猛暑でしたが今夏も、「太平洋高気圧の勢力が強まるため、沖縄・奄美地方を除いて気温は高く厳しい暑さになる見込み」との予報が発表されています。
そこで、夏を健康的に涼しく過ごす方法について考えてみたいと思います。

暑さを感じるカラダの仕組みとは?

恒温動物である人間の体は、常に37℃程度の体温を保とうと働いています。体温を一定に保つためには、周辺の気温とは関係なく、食物摂取から生産された熱エネルギーのうちの過剰な熱を体の外に放出しなくてはなりません。
熱は、高い方から低い方へと流れる性質を持っています。しかし夏になると、人の体温と周辺の気温が近付くため、体内の熱を放出するのが難しくなり、体内に熱がこもりがちになって人は「暑い」と感じるのです。

涼しさを生み出すためには?

人は「暑い」と感じると汗をかきます。これは体温の上昇を防ぐ体のメカニズムで、汗は蒸発する際に皮膚から気化熱を奪うため、皮膚の温度が下がって人は涼しく感じ、汗をかいたところに風が吹けば、さらに涼しく感じます。
暑さは気温だけで決まるものではなく、放射熱や風、湿度にも影響されます。木陰が涼しいのは、木の葉からの蒸散(植物内の水分が水蒸気となって大気に放出される現象)によって葉と葉の間の空気の熱が奪われ、周りの気温が下がるためです。
涼しさを生み出すポイントは、まさにココ。放射熱を抑え、湿度や風をうまく利用して効率よく室内や体を涼しくしましょう。

エアコンの使いすぎにもご用心

暑い屋外から冷房の効いた室内に急に入ると、みるみるうちに体温が奪われ、皮膚が冷たくなる場合があります。体温の調節をしているのはホルモンや自律神経ですが、汗をかかない状態(冷房など)で体温を下げることが頻繁に繰り返されると、当然、ホルモンや自律神経は混乱し、体の恒常機能(体温を一定に保つ機能)は衰えていきます。そこに、暑いからといって冷たい飲食物を一気に摂取すれば、内臓が冷え、自律神経をさらに乱すことにつながるのです。
自律神経のバランスが崩れると、頭痛や不眠、下痢、便秘、うつなどに代表されるさまざまな不定愁訴が現れます。夏バテも一つの症状です。節電のために我慢し過ぎるのも問題ですが、エアコンの使い過ぎにも注意が必要です。

猛暑を乗り切る! 夏を涼しく過ごす方法

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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