eonet.jp > 健康 > 健康とくらし情報 > 泣き笑い健康法

特集:リウマチ医が教える脳内リセット術 泣き笑い健康法特集:泣き笑い健康法 2013年11月7日

    ストレスと「笑い」と「涙」

    「笑い」や「涙」にストレスをなくす、もしくは軽減させる作用があるのでは?と考えたのは、吉野先生が専門である関節リウマチの患者さんと接する中からでした。
    関節リウマチは、免疫の異常が原因で、関節の腫れや痛みが出て、それが続くと関節の変形になる場合もある病気です。完治することはまれですが、薬によってコントロールが可能です。そのため患者さんとは10〜20年と長期間にわたって診察することもめずらしくないそうです。

    「長期間のお付き合いになると、患者さん自身のことや家庭のことなどプライベートなことも耳に入るようになります。ときにはご主人やお子さん、友人などの愚痴を聞いて治療が終わってしまうこともありました。すると“友人との関係が悪くなった”“子どもの入学試験が近い”などのようなストレスが加わると関節リウマチが突然悪化するという状況が見受けられるようになったのです。なかでもお子さんを交通事故で亡くされた方は、それまで非常に良い状態でコントロールできていたのに、この不幸な事故以降、病気が悪化し元の良い状態に戻ることはありませんでした」。(吉野先生)
    このような経験から、心と体には密接なつながりがあると考え、この関連を客観的に証明するため、リウマチ患者さんと健康な方々の協力を得ていくつかの「笑い」と「涙」の実験が行われ、以下の効果がわかりました。

    カラダを元気にする「笑い」と「涙」の効果

    効果1:ストレスを減少させ、体内バランスを整える

    「笑い」や「涙」には脳のスイッチをオフにするような作用があるため、ストレスがリセットされます。
    ストレスが減少することで、乱れていた自律神経系、内分泌系、免疫系のバランスを整える作用があります。

    効果2:「笑い」は心肺機能を強化し、生活習慣病を予防する

    笑うときは横隔膜を使うため、心肺機能が高まります。心肺機能を高めることは、生活習慣病の予防になります。
    また、笑っているときは手足を動かすので、車イスを使っている重度身障者のリハビリにもよいといわれています。

    効果3:「笑い」や「涙」によって血糖値やアレルギー病が改善する

    糖尿病・アレルギー病の悪化の原因となるストレスを取り除くほか、体内バランスが整うことで、症状の改善が期待できます。

    効果4:「涙」の方がよりストレス解消に!

    泣くことには笑うこと以上に、ストレスを激減させ、体内のバランスを正す効果があります。過激なストレスに対しては、泣くことのほうがより効果が高いのです。病気や仕事の行き詰まり、家族や友人の死などひどくつらい状況にある場合は、無理に我慢しないで泣くことのほうがストレスをリセットできるといえるでしょう。

    「笑い」「涙」がストレスをリセットさせる理由

    「笑い」と「涙」はなぜこのような効果があるのでしょうか。
    これには脳の前頭葉が関係していると考えられます。前頭葉は物事を思い考えたり、意欲を持ったりなど、高次元の精神機能があるところです。笑ったり泣いたりすると、前頭葉にある前頭前野の脳細胞が活性化されます。するとストレスを生じる思考の働きに干渉し、ストレスがなくなったり減少したりするのではないかと考えられます。

    「笑い」「涙」以外でストレスをリセットするには?

    「笑い」や「涙」にはストレスを減少させ、体内バランスの乱れを正す作用があることがわかりましたが、実は「笑い」「涙」以外にもストレスをリセットする働きのあるものがあります。
    それは「睡眠」と「没頭すること」です。
    眠っているときには、笑っているときと同様に、ストレスを生む思考力が働いていないのではないかという推測のもと、手術を受けた患者さんたちの協力で全身麻酔の実験が行われました。その結果、思考力がなくなると、大脳、特に前頭葉で生じていた精神的ストレス刺激が消滅し、自律神経系・内分泌系・免疫系が正常化されたのです。また、同じように、「没頭する実験」でも同様の結果が得られました。何かに没頭しているときは、ストレスを生む思考力が働いていないからであろうと考えられます。

    深く眠る、楽しく笑う、涙して泣く、没頭する。これらいわば、副作用のない薬です。
    無理のない範囲で生活に取り入れてストレスをリセットさせ、病気を防ぐことにつなげましょう。

    ≫「笑い」と「涙」を実践しよう

      健康とくらし情報トップページへ戻る

      ページの先頭へ