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歯の寿命を延ばす!予防歯科を始めよう!特集:予防歯科特集 2014年11月6日

    あなたは最近、歯科医院へ行きましたか?
    歯科医院へ行くのは、「口の中にトラブルがあったときだけ」という人も多いのではないでしょうか。
    「予防歯科」は、このような考え方とは真逆のもの。トラブルが起こる前に、「予防歯科」を利用することで、高齢になっても健康な歯を維持できる可能性が高くなります。「予防歯科」を実践して、あなたの歯の寿命を延ばしましょう。

    歯が少ない日本の高齢者

    食べ物を噛んでおいしく味わうことができるのも、言葉を正しく発音できるのも、歯が健康であればこそ。高齢になっても自分の歯を維持し続けることは、生活の質の向上につながります。
    日本は世界トップクラスの長寿国です。しかし高齢者の歯の数は、世界的にみると決して多いとはいえませんでした。そのため日本では1989年より厚生労働省や日本歯科医師会によって「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という「8020(ハチマルニイマル)運動」を展開しています。この運動の成果もあり、2011年に行われた歯科疾患実態調査によれば80歳の一人当たりの平均残存歯数は13.9本と少しずつ増加しつつあります。
    とはいえ、80歳以上の残存歯数は、アメリカが平均15.1本、予防歯科先進国のスウェーデンでは平均21本と、日本の高齢者は、まだ健康な歯が少ないといえるのです。

    グラフ:20本以上の歯を有する者の割合の年次推移 厚生労働省 平成23年歯科疾患実態調査より

    歯をむやみに削ると寿命が縮まる!?

    かつて日本では、「歯科医院は虫歯になってから行くもの」という考え方が一般的でした。確かに、虫歯になったら歯科医院へ行って、歯を削れば虫歯は一時的には治ります。しかし虫歯の治療の際には、周囲の健康な歯も削らなければならない場合があり、それによって新たな虫歯をつくってしまうリスクが高まります。少しでも歯を削るとその歯の寿命は10年縮むともいわれており、歯を治す治療が、逆に歯の寿命を縮めてしまう場合があるのです。
    そこで利用したいのが「予防歯科」です。
    現在では虫歯や歯周病に関する研究も進み、原因菌が特定され、これらは予防することが可能な疾患になりました。虫歯などになってからの歯科医院へ行くのではなく、なる前から定期的に歯科医院に行って、プロの手を借りながら予防することが、高齢になっても自分の歯を維持することにつながると思います。

    メモ:全身の病気を招く、虫歯や歯周病の原因菌

    虫歯や歯周病の原因菌が全身の病気を引き起こすきっかけになることがあります。
    特に歯周病の原因菌は、唾液や血液の中に入り込んで全身に運ばれ、さまざまな病気の一因になることが分かっています。歯周病の原因菌が心臓に到達すれば、狭心症や心筋梗塞に、脳に到達すれば脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血など、命にかかわる深刻な病気を引き起こしかねません。さらに妊婦が重度の歯周病にかかっている場合、流産や早産のリスクが高まるとされています。
    歯だけでなく体全体の健康を維持するためにも、日ごろのメンテナンスで口内環境をコントロールすることが重要です。

    ≫虫歯予防だけじゃない!予防歯科のメリット

    田中歯科医院 田中秀直先生(写真)

    幼稚園や小学校〜中学校くらいまでは、学校で定期的に歯の検診があるなど、定期的に歯のチェックをしますが、大人になると体の健康診断へは行っても、歯の検診に行く人は少なくなります。自分の虫歯や歯周病のリスクを知るためにも、ぜひ歯科医院へ行ってください。「歯医者がこわい」という声も聞きますが、最近は予防歯科を勉強する歯科医も増え、むやみに歯を削ることもありません。かかりつけの歯科医院をつくることで、お口の健康を守ることができます。お口の悩みを気兼ねなく相談できて、信頼できる歯科医を見つけて欲しいですね。

    監修
    医療法人 田中歯科医院 田中秀直先生
    2001年朝日大学歯学部卒業後、大阪歯科大学附属病院予防歯科、白石デンタルクリニックなどを経て、2008年田中歯科医院開設。予防歯科に注力し、患者さんへのさまざまな情報提供を行っている。
    医療法人 田中歯科医院
    住所:大阪市中央区内本町1丁目2番14号秀和ビル301号 電話:06-6949-3718
    地下鉄谷町四丁目駅より徒歩1分

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