びわ湖毎日マラソン大会 > 過去の大会トップ > おすすめ滋賀情報 > 西川貴教さん インタビュー(前編)

第65回びわ湖毎日マラソン大会応援サイト

西川貴教さん インタビュー 21世紀のROCKは、地元への誇りから生まれる。

2008年10月に滋賀ふるさと観光大使に就任、2009年9月に滋賀“発”・滋賀“初”の野外ロックフェスティバル『イナズマロック フェス 2009』を開催し、大成功をおさめられた西川貴教さん。幼少期〜思春期を滋賀県で過ごし、アーティスト活動を経て地元への貢献というテーマに行き着いた西川さんをお迎えし、地元との関わりや、滋賀県に寄せる想いについてお聞きしました。

滋賀ふるさと観光大使に就任した2008年の秋 遅ればせながら、家業を継ぐことができました

西川貴教

音楽を仕事にしているものにとって、自分たちの活動がどういう影響を与えているかということについては、なかなかすべてを推し量れない面がありますよね。そんな僕が、滋賀ふるさと観光大使を通じて、地域貢献をさせていただけるということで、県から委嘱状をいただいたときは、非常に凛とした気持ちになりました。また、僕を観光大使にするために、行政が動いてくださったことが本当に光栄で、そんな県の方々の想いに応えたいという気持ちにもなりましたね。

あと、僕個人の話として、実はうちの父母の家系が、県職員とか警察官とか、公に滋賀のみなさんの力になるということを仕事にしている人が多くて、いわば家業みたいになってるんです。そこで、僕だけが全然違った職業に就くことになってしまって、若干、心苦しかったんですけれど、遅ればせながらこれで家業を継ぐことができましたと(笑)。それは純粋に嬉しかったですね。

自然豊かな地元で祖父と過ごした幼少期 西川貴教が音楽に心酔したきっかけとは?

西川貴教

まあ、田舎ですよね、滋賀は(笑)。学校が終わってそのまま池で泳いだり、銛で突いて捕った魚を今度は餌にして釣りをしたり、そんなこと当たり前にやってました。僕は三上山っていう近江富士の近くに住んでたんですけど、山から降りてきたイノシシが畑に入ってこないように、山の麓にトタンを地面に縦に突き刺すようにして並べてるんですよ。都会では見ませんよね(笑)

うちは両親が共働きでしたから、子供の頃は、祖父母の家に預けられることが多かったんです。その祖父はウキ釣りがすごく好きで、休みの日はよくびわ湖に連れていってもらいました。その頃は、何をするにも祖父と一緒。祖父は警察官で、無骨で、体も大きくて、とにかく豪快な人でしたね。

実は、僕が音楽に心酔するようになったのは、小学校高学年のときに、そんな祖父を病気で亡くしたのがきっかけなんです。それまで剣道を習いに行っていたのも、勉強をがんばったのも、祖父に「ようがんばった」って褒めてもらいたい一心でやってたことでした。その祖父がいなくなって、急にやることも、行くところもなくなってしまった。それで凝り始めたのが、FM放送。当時、滋賀は今ほどFM局が充実していなくて、番組の企画もざっくりとしたものでした。アナウンサーがタイトルを読み上げて、映画のサントラをだらだらと垂れ流すだけという画期的な番組とか(笑)。それをすべてカセットに落として、一本のアルバムを作るということをやってましたね。

そこから一人孤独に洋楽やロックを聴き始めるようになるんですけど、中学にあがったら、一人二人くらい同じ学年に音楽好きがいて。そこで「あいつ変な音楽聴いてるらしいで」ということで交流がはじまって……。人が音楽にのめり込むのにはいろんなきっかけがあると思うんですけど、僕の一番のきっかけは、音楽で人に褒めてもらえたことでした。祖父との生活以来、やっと人に褒められることを見つけた。それで音楽以外のことは考えられなくなってしまったんです。

『イナズマロック フェス 2009』始動! 自分が納得するだけじゃはじまらない!

西川貴教

2009年9月に僕が企画して、草津市の烏丸半島で開催した『イナズマロック フェス 2009』(以下、イナズマロックフェス)は、今思うと、これまでの僕の経験とか生い立ちに紐づいているものですが、ロックフェスとして考えた場合、行政と一緒にやるということが、とても大きなポイントでしたね。

実際、ロックというカウンターカルチャーと、行政というガバナーが共同でイベントをやるということに、「どこで整合性をとってんの?」って思われた方もいると思うんです。けれど、日本全体を考えた場合、中央集権の中で、お金や人の流れも含めて地方の自治というものが確立されず、このまま弱体化していくことに手をこまねいていいのかということがありますよね。自分の遺伝子レベルにある地元というものに、誇りを持ったり、敬意を払うことで、地方自治について考えていくきっかけを作る。そういうことから21世紀のカウンターカルチャーのひとつのあり方を作っていくことができればいいなあと考えてました。

そこで、敢えてフェスという形を取ったのは、出演者にもお客様にも、実際に足を運んでもらって、滋賀を体験してもらいたいということもありましたが、将来的なことを踏まえて、本当に県や地元のことを考えるのなら、行政も含めた皆さんと一緒にできるイベントじゃないと意味がないと思ったからなんです。自分が自分のためにイベントをやって、自分が納得して終わる。そういう観光大使のやり方もあるでしょうし、僕もよっぽど一人でコンサートを開いたほうが楽だと思いましたけど、やるのであれば、地元の人たちが自分たちのものとして考えられるようなイベントを目指すべきだろうと。最終的に選んだのは僕ですけど、フェスの名前を一般公募したのも、それくらいのことをやらないと根付かないと思ったからなんですね。「滋賀でこんないいフェスがあったよ」とか、「滋賀ってこんな素晴らしいことやってる」っていわれるイベントをみんなで作る。僕の目的はそのひとつでしたね。

西川貴教さんが選ぶ! オススメ滋賀名物1

丁稚羊羹(でっちようかん)

昔から丁稚羊羹が好きなんですよ。これ、羊羹とはいってますけど、蒸し菓子に近いですよね。もっともちっとしてますし、ほんまに食べやすいんです。これを買いにいくのに、わざわざ近江八幡に出かけたり、たねや(※)さんとも仲良くさせていただいてたり、それくらいずっと好きなんです。みなさんにもオススメしたいですね。※滋賀県近江八幡市にある和菓子メーカー。全国にもショップを展開

プロフィール 西川貴教

西川貴教滋賀県彦根市生まれ、野洲市育ち。バンド活動を経て、1996年、ソロプロジェクトであるT.M.Revolutionとして活動を開始。「HIGH PRESSURE」「WHITE BREATH」「ignited-イグナイテッド-」など、数々のヒット曲を連発。以降、多数の音楽プロジェクトを立ち上げるほか、ミュージカルや、多分野でも活躍。2008年10月、嘉田由紀子滋賀県知事たっての希望のもと、滋賀ふるさと観光大使に就任。2009年9月、滋賀県初の音楽野外ロックフェスティバル『イナズマロック フェス 2009』を主催。前任者を必要としない唯一無二のパフォーマンスで、21世紀のロックと地域貢献のあり方を追求している。

関連コンテンツ
eo健康
eoおでかけ
eoグルメ
  • びわこ毎日マラソン大会 公式サイト
  • びわ湖毎日マラソン大会 Facebookファンページ
  • おおつ光ルくん 公式Facebook
  • おおつ光ルくん 公式Twitter

ページの先頭へ