つじあやの インタビュー


縁ありメガネとおさげとウクレレ、そしてわた雲に語りかけるような歌声で1999年に鮮烈なデビューを果たしたシンガーソングライター、つじあやの。
そんな彼女が、自身初となるベストアルバムを発表。しかもそれは、全32曲入りの2枚組という内容で、これでどうだ!といわんばかりのボリューム。
1枚は、デビュー〜現在の彼女の歴史を辿るように構成されたシングルベスト。
そしてもう1枚は、彼女が自作以外で披露してきた共演曲やカバー曲、さらにはCMソングまでを収録した本人セレクトによるもの。制作過程において、デビュー当時から変わったこと、変わらないことをはっきり感じたという今回のベストアルバム。現在もメガネとウクレレは健在ながら、ヘアスタイルはデビュー当時とは変わりショートとなった彼女に、ベスト盤の内容、さらに最近の活動について聞いてみた。
■ INTERVIEW ■
__初のベストアルバムができあがってみて、心境はいかがですか?
長い間いろんな音をつくって歌ってきたな〜という素直なところと、あとは、自分のなかで変わってないところと変わったところが、すごくはっきりしているなと思いましたね。鼻唄でメロディーと歌詞を同時につくることとか、それも京都でつくるっていうのは、大学1年生のころから全然変わってない。でも歌詞の内容は歳を重ねるにつれて変わったし、音楽的なアプローチも変わってきているのは、聴いていてすごく感じるところですね。
__今お話にでましたが、つじさんは東京ではなく京都で曲づくりをしておられるのですか?
そうですね。生まれ育った町だからやっぱり落ち着くし、東京から離れることで、普段自分が思っていたことをゆっくりと振り返ることもできる。
スタジオではなく、生活のなかでメロディーが生まれてくるっていうところにはこだわりたくて。京都でもほとんどは実家の部屋でつくっていて、行き詰まったら鴨川に行って風景を眺めて、で、帰ってまたつくる…という感じ。
__今作を“シングルコレクション”と“あやのセレクション”という2枚組構成にしたのはなぜ?
まず、1枚では構成しきれないなと。シングルだけの王道もやりたいし、逆にシングル以外もベストにしたくて。でも、両方をまぜるよりも、1枚はデビュー以降の歴史が見えるシングルベスト的なわかりやすいものにして、もう1枚は、ほかでもいろんな活動をしているつじあやのっていうものを入れたくて。
__ズバリ!今回のアルバムの聴きどころは??
2枚組にした意味がちゃんとあって、1枚目はシングルベストなので私の歴史をたどるように聴いてもらえるところがおもしろいし、2枚目は、全体的にほっこり&しんみりした出来になっているので、気分によって聴きわけができる。特に2枚目の最後の最後には、CMのためにつくった歌も入っていて、全部聴いてほっこりなって、しばらくつけたままにしておくと「はっ!!」っとなる(笑)。そんなところに楽しさがあるかなって思いますね。
__なぜ、TVテーマ曲やCMソングをアルバムに収めることに?
昔からTVやCMのための曲をつくるのがすごく好きで。数秒だけで言うことも決まってるんだけど、逆にそうやって限られているからこそ、どれだけそこで自分らしさをだせるかっていうのが楽しいなって思っていて。なので、いつか作品としてだせたらいいなと思っていました。
__“シングルコレクション”の1曲目「そばにいるから」は、映画『笑う大天使(ミカエル)』の主題歌に抜擢された新曲。映画の主題歌ということで、制作はどんなふうに行われたの?
この曲自体は、最初にお話をいただいて、それから製作段階の映画を観せていただいて書き下したもの。コメディタッチでアクションもあって、いろんな要素がある映画なんですが、そのなかでもわたしは、兄妹間の“言葉がなくても通じ合える”という関係が印象に残っていて、それでこの曲の歌詞ができました。普段は恋人同士の心の曲が多いわたしにとっては、少し違った曲ができたと思いますね。
__「つじさん=ウクレレ」というイメージが強いのですが、実は楽曲のなかには、ウクレレがなく、ボーカルだけで参加されている曲もあるんですね。
デビュー当時はウクレレがないとあかん!っていう考え方があって、どうしてもアコースティック中心のアレンジが多かったんですね。でも数年やっていくうちに、歌ありきメロディーありきで、ウクレレがなくても自分らしさはなくならない!っていうのを自然と感じれたのが大きいですね。
__今回のジャケットのイラストは、“うららかさん”名義で描いたつじさん自身の作品なんですね。昔からずっと絵は描いているの?
高校が美術の学校で、そのときに油絵をやっていたんですね。でも、自分が描くイラストがここまでジャケットとして使われるのは初めて。私がウクレレを持って立っているっていうイメージがあったので、それをペン描きして、デザイナーさんが色づけをしてくれました。
__ さて、夏には“OTODAMA’06”への出演が決定していますが、このライブはどんなステージになりそうですか??
今回は、バックバンドなしの弾き語りでいこうと思っています。あとは、ウクレレ1本で野外ステージということで、夏やし暑いな〜、ほかのアーティストさんのライブも熱いな〜っていうお客さんのもとに、涼しい風を届けられたらいいなって思います。
__最後に、ベスト盤でひと区切りをつけたつじさんの、今後の構想を教えて!
最近、海がすごく好きなんですよ。
東京に暮らしはじめて、その間に伊豆の海にいくことがあって、別に泳ぐというわけではないんですけど、眺めるのが好きで。
そういうわけで今度は京都ではなく、初めて伊豆で曲づくりをしているので、今までとは違って海をイメージした曲だとか、シンプルで優しい作品をつくりたいなって。
■ わたしの関西事情 つじあやの編 ■
[スタンド]@京都・京極
「昔からあって有名なお店なんですけど、実は京都に住んでいた頃は行ったことがなくて。去年初めて行って、“洋食屋やけど居酒屋”みたいなお店の雰囲気がものすごく好きになりました。 |
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■ PROFILE ■
1978年、現在もこよなく愛する町・京都に生まれる。高校時代、ウクレレの弾き語りスタイルでの活動をはじめ、鴨川のほとりで友達を集めてのミニライブをゆるりと継続。大学入学後、フォークユニット「うららか」を結成、作曲など新たな活動を開始。
1998年、インディーズよりサンプラーカセット「悲しみの風」、ミニアルバム『うららか』をリリースし、99年にはミニアルバム『君への気持ち』にてメジャーデビュー。
その後、ウクレレ1本のシンプルなスタイルに加え、ウクレレ+アレンジをほどこした新たなスタイルにて、数々の名曲をレコーディング。02年夏には、「風になる」がスタジオジブリ『猫の恩返し』の主題歌に大抜擢され、老若男女の鼻唄となる。ライブイベントや夏フェスにも数多く参加。今作『つじベスト』をリリース後も、清水音泉主催による野外イベントOTODAMA’06への出演が決定。
■ BEST ALBUM ■
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『つじベスト』 ウクレレ乙女・つじあやの初のベストアルバムは、ボリューム満点の2枚組にて登場!映画『笑う大天使(ミカエル)』の主題歌に起用された最新曲で・・・ |



