TRICERATOPS インタビュー


2007年には、ベストアルバム『DON'T STOP THE NOISE!The Best Singles & B-Sides 1997-2007』、2008年2月にはライブ盤『Shake Your Hip!!』をリリースし、自らの1stステージに一旦終止符を打ったと言えるTRICERATOPS。
彼らがレーベル移籍とともに、次なるステージの扉を開く。2ndステージにTRICERATOPSが打ち出したキーワードは、“SPACE”、“DANCE”、“LOVE”。その中でも、かねてから提唱し続けてきた“ロックで踊る”というテーマ=“DANCE”を起爆剤とした、キャッチーで疾走感溢れるナンバー「FUTURE FOLDER」が、移籍第一弾シングルとしてリリースされる。今回は、そんな未来へ向けてのスタートダッシュを飾るこの新作について、メンバー3人に語ってもらった。
__この度リリースされるシングル「FUTURE FOLDER」は、オリジナル音源としては、2006年のアルバム『LEVEL32』以来、約2年振りですよね。
和田唱(Vo&G)(以下・和田):ちょっと大物系のリリースの空き方ですよね(笑)。(結成から)10年経ったぐらいでベスト盤を出して、ずっと発表したいと思ってたライブ盤を2008年頭にリリースして、そんなタイミングにちょうど移籍があって…と、すごく新しい気持ちになってます。旅行前に、トランクに荷物をきっちり詰め込んだ気分ですね(笑)。
__その再出発となる移籍第一弾シングルには、やはりこれまでとは違う気合いの入りようだったんじゃないですか?
吉田佳史(Dr)(以下・吉田):バンドの突き進む力みたいなものは、今までで一番強い感じがしますね。非常にポジティブなエネルギーで突き進んでいると思いますし、ミュージシャン的な発言をすると、“音に力がある”。
林幸治(B)(以下・林):日頃から“ロックで踊る”というテーマを掲げてるんですけど、今まで言ってきたことがもっとも音になったシングルだと感じてます。「FUTURE FOLDER」を移籍第一弾に選んだのは、完成系に一番早く近づいたっていうのもあるんですけど、やっぱりダンスやロックが一番凝縮された曲かなと思ったんですね。

和田:リフもハードだし、僕らなりのロックバンドとしてのこだわりが、ここにあるんでしょうね。“ハードにご挨拶”みたいな(笑)。そういう意味でも、まさにこの曲が第一弾にふさわしかったと思います。
__確かに、これまで提唱されてきた“ロックで踊る”というテーマが、分かりやすく体現された曲ですよね。かつ、バンドの今の前向きな状況も伝わってきます。「FUTURE FOLDER」という言葉は造語ですが、どんな意味が込められているんですか?
和田:自分が行きたい未来を折り曲げるっていうのが、とにかく大事だと思ってるんですよ。これをすることによって、実現することがある。例えば、雑誌を見ていて、自分が欲しいと思っている物が載ってるページを、折り曲げたりするじゃないですか。僕も車の雑誌を見ていて、ページを折り曲げたりしていたんですね。そしたら、やっぱりその車を買ってたんですよ。ページを折り曲げるっていうのは、気持ちの中でそれを“予約した”みたいな感じがある。それは、未来に対しても同じことが言えるんじゃないかと。そこから、“行きたい未来っていうページを折り曲げようよ”っていうアイデアが浮かんで、“FUTURE”を折り曲げる人(FOLDER)っていう言葉を思いついたんです。
最近、「自分は無理だよ」って思ってる人がすごく多いと思うんですね。でも、ちょっと無理かもしれないことでも、折り曲げちゃえばできないことはない。僕はそれを証明したいんです。だから、僕の最近のテーマは“無理って言わない”と“行きたい未来を折り曲げる”ってことですね。
__今作のPVに関しても、日本を代表するアニメーション制作スタジオ「GONZO」とのコラボという、かつてない試みにも挑戦されてるんですよね。
和田:日頃から、僕らは変わっていきたいっていう願望があるんです。いつも期待通りのものを提供するスタイルの人もいますけど、僕らは予想を裏切っていくのが好きなタイプ。だから、映像やビジュアル面にしても、今までになかったもののほうが、やっぱり楽しいんですよ。せっかく生きてるんだから、より多くの可能性に手を伸ばしたいんです。
__リリース後には、「SUMMER TOUR '08 MADE IN LOVE」も始まりますが、どんなステージなりそうですか?

和田:新しい僕らになれたらいいなと思ってます。すでに、イベントなんかに出て、確実に前とは違うって感じるんですよ。それを更に押し進めた感じになればいいなと。デビュー前から、3人であることに変わりはないのに、それでも成長していることを実感できるのはすごく嬉しいんですよね。
__リスナーとしては、先々リリースされるであろうアルバムも気になるところですが。
和田:シングルも大事ですけど、アルバムとしても全曲捨て曲なしっていうのが、いつでも理想なんで、そのための曲を一生懸命作ってます。たまには、伊勢丹にパンツ買いに行ったりしてますけどね(笑)。だって、作ろうと思っても、なかなかできないですよ。それでもトライすると、気がついたら…zzz…夜になってて、「あっちゃー、これだったら遊びに行ってりゃよかったよ」みたいな(笑)。

林:それ、チャーミングだね。
和田:曲作りなんて、10年以上やってきましたけど、コツ分かんないっす(笑)。
__ええっ! さっきまで“無理って言わない”って言ってたじゃないですか!
和田:ダメですね、僕。でも、そんな自分を楽しんでます(笑)。こんなこと言ってますけど、ホントは分かってるんですよ、究極のアルバムができると。もうフューチャーをフォールドしてるんで。それは任せてください! そう思ってたらできるんです。
__では最後に、それぞれがフォールドしたい未来について伺いたいんですが。

吉田:この後、僕は新幹線に乗るので、たこ焼きをフォールドして食べたいです(笑)。
林:僕は、焼きそばを食べたいなと。大阪に来て道を歩いてたら、ソースの匂いがしたんで(笑)。
和田:あー、それは実現するね(笑)。そういうことから折り曲げていくのはいいね。 僕は結婚して、子どもが欲しいです(笑)。いつかも決めましょう。来年? そろそろ自分に必要なことのような気がしてならないんです。直感ですけどね。僕は永久に結婚しないと思ってたんですけど、そんなことはない。僕は来年、男の子をもうけて、大黒柱になる。今、その未来を折り曲げました!
