ライブレポート
更新日:2011年5月20日
CamelChair&カルマセーキ 2011.4.23@大阪城音楽堂 Tweet
2000年より開催、今や春恒例ともいえるFM802主催の野外イベント「HIRO T'S MORNING JAM presents NEW BREEZE」。人気ラジオ番組「MORNING JAM」のパーソナリティ・ヒロ寺平が今後の活躍が期待される注目のアーティストを独自に選出、これまで矢井田瞳、植村花菜、ハンバートハンバートなど、関西の期待のアーティストを輩出し続けてきた登竜門的イベントだ。今年も、星野源、NIKIIE、moumoonなど、豪華な面々がズラリと大阪城音楽堂に集結、このそうそうたるラインナップに、音楽コンテスト『eo Music Try』で2009年度グランプリに輝いたカルマセーキ、そして2010年度の決勝まで勝ち進んだCamelChairが出演、と聞きつけ会場へ! 天候はあいにくの雨模様ではあったが、レインコートに身を包みどこかそれを楽しんでいるように感じる観客たちが、客席を埋め尽くしていた。
まず、2組のうち先に登場したのは、ツインボーカル・フォーピース・ダンスロックバンドCamelChair。いっこうに弱まることを知らない雨にも負けず、1曲目の『未来像』ではダンサブルかつ大暴れな演奏を披露し、観客を圧倒! 「雨だね。史上最大の雨男と言われているのに、ヒロさん本当に呼んでいただいてありがとうございます!」と、百済高昌(Vo&G)が感謝の気持ちを込めて贈る、彼らのキラーチューン『Glimmer』。エモーショナルなメロディラインと終始ボルテージMAXの爆発的なステージは、雨が降り注ぐ会場全体を、いつしかダンスステージのように楽しく踊らせてゆく。
「普段は小さなライブハウスで演奏しているのですが、『こんな広い会場で行われた、NEW BREEZEに出ていました!』と言えるバンドになりたいです」と百済が話すと、ますます雨音が強くなる(笑)。しかし、そこはライブハウスで鍛えた盛り上げ方で、4曲目『Overflow』ではコール&レスポンス、ついには2000人あまりもの観客を総立ちに! 会場の広さや大観衆に臆することのない堂々とした演奏で今後の活躍を期待させると同時に、野外特有のひんやりとした空気が漂う会場をおおいに暖めた!
そんな大盛り上がりCamelChairの後、いつもと変わりのないアンニュイな雰囲気を醸し出しながら登場したのが、カルマセーキ。彼らが登場したお昼頃には、だいぶ雨が小ぶりになっており安堵したのもつかの間…、1曲目『フェスティヴァル・デイ』の演奏がはじまるやいなや、いきなりギター、大塚洸平の弦がきれる事件が発生! はじまった直後のハプニングになすすべもない大塚は、1曲目の演奏中、コーラスとダンスに全力を尽くすという、奇跡的(?)なハプニングもみられた(笑)。
大塚が一旦退場し、そこからは、ボーカル、間瀬聡の怒涛のMCがスタート! 間瀬が観客に対して、「皆さん、雨降ると思っていなかったでしょ! じゃあNEW BREEZE、よく来ているひと?」や「カルマセーキを知っているひと!」と問いかけると、半分くらいの手があがる。「ありがとう!これは、全部CD売れちゃうな〜」と満足げな笑みを浮かべながら、「地声で聞こえるかい!」と、マイクなしで声をはりあげ、様々なパフォーマンスで会場を沸かす。こんなハプニングでも動揺することなく、逆に観客のハートをがっちり掴んでしまうのは、さすがの一言。
しかし、持ち時間もさし迫り、会場から弾き語りのリクエストの声があがったこともあり、「他にもいい曲あるよってことを、ギターが来る前に3人でやっちゃおう!」と決心したところで…なんともいえない絶妙の間で弦の交換が済んだ大塚が登場! 急いで戻ってきたにも関わらず、「KYってこれ!」と思わずメンバーにつっこまれる大塚に、会場には笑いが巻き起こった。そんな絶妙なユルさは観客を惹きつけ、ハプニングをも味方につけてしまう力こそ彼らの魅力ではないだろうか。
しかし、その後は、今年2月に発売された待望の3rdアルバム『秘密計画』から、ポップでスピリチュアルなカントリー・ミュージック溢れる『もぬけの殻』や、彼のライブでもすっかりおなじみの『計画』を、間いれず披露。さっきまでのアクシデントを微塵も感じさせない、懐かしくしなやかさを兼ね備えたボーカルと、重厚なグルーヴを感じさせるサウンドできっちり締めくくり、大歓声の中、会場を後にした。その音楽にかける真摯な姿からは、存在感と頼もしささえを感じ、大舞台での力量をみせてくれたカルマセーキに、彼らの進化を垣間見たライブであったのでした。
写真:河上良
文:辰巳春香
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CamelChair
- 「トワイライト・メイ」
- 2011年5月24日(火)会場:福島2ndLINE
時間:OPEN 17:30/START 18:00
- 「DU LA SHOCK PARK -Goith 7th ANNIVERSARY-」
- 2011年6月25日(土)会場:堺東Goith
- 2011年7月7日(木)会場:OSAKA RUIDO
時間:OPEN 18:00/START 18:30
- 2011年8月25日(木)会場:心斎橋CLUB QUATTRO
大阪を中心に活動するツインボーカル・フォーピース・ダンスロックバンド。無邪気かつ繊細に織り成されたバラエティーに溢れる楽曲の数々は、「テクノ&ハウス×ロック」という昨今のユニティーとは確実な一線を画す。ライブパフォーマンスにおいてキーボードやシンセサイザー、PC同期などのマニピレーションは一切使用せず、あくまで「4人での演奏」に拘り続け、個々の確実なテクニックに基づいて爆発的なステージを魅せている。
http://www.camelchair.com/
カルマセーキ
- 2011年5月29日(日)会場:京都 二条 nano
時間:OPEN 18:00/START 18:30
- 「- Cafe Goatee Presents - Tim Easton Japan Tour 2011」
- 2011年5月31日(火)会場:京都 磔磔
時間:OPEN 18:00/START 18:30
- 「DESGO! Vol.3」
- 2011年6月19日(日)会場:南堀江 Knave
時間:OPEN 17:30/START 18:00
- 「見放題2011」
- 2011年7月9日(土)会場:アメリカ村界隈の複数のライブスペース
時間:OPEN 12:00/START 13:00
間瀬聡(Vo&G)、大塚洸平(G&Cho)、山田祐太郎(B&Cho)、山口実紗(D&Cho)の4人から成る、大阪拠点とするロックバンド。ビートルズ中期のようなフォーキーでポップな楽曲、厚めのコーラスとシュールな歌詞が持ち味。叙情的で繊細な曲から、狂気入り交じるサイケチューンまで振り幅は広い。2009年、関西最大級の音楽コンテスト『eo Music Try 2009』でグランプリを受賞。
http://sound.jp/s-karma/
