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更新日:2012年5月23日

上田正樹

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上田正樹[ライブレポート]:2012.4.16@ビルボードライブ大阪「上田正樹 with Special Band」

いかにも長年のファンとおぼしき、落ち着いた大人世代のオーディエンスが待ち受ける中、いつものニットキャップとサングラス、そして淡いピンクのボーダーシャツと白いデニム姿+笑顔でビルボードライブ大阪のステージに登場した上田正樹。ブルージーかつファンク色も漂うナンバー『Feelin' Fine』でライブがスタートする。円熟味を増すばかりのハスキーボイスはもちろん健在で、キーボードのソロ演奏があった間奏では、エアーピアノよろしく鍵盤を弾くポーズを見せるなど、早くもノリノリだ。

2012.4.16@ビルボードライブ大阪

「先週、甲子園で国歌斉唱しました。でも実は楽天イーグルスを応援しています(笑)」…と、最初のMCで会場を一気に和ませたあとも、「日本、アジア、世界に誇る」とそれぞれ紹介したバックメンバーとともに、渋く、そして胸に染む楽曲を連発。キャッチーでポップなメロディに彼のソウルフルな歌声が映える『NIGHT TRAIN TO SKY』、「危ない人を好きになった人を歌った」という『Spooky』。ハンドマイクで情感たっぷりに歌う姿に自然と会場からもリズムに合わせて手拍子が鳴る。ミュージシャンの演奏とボーカルによる、ライブならではのアドリブ的駆け引きも絶品だ。

上田正樹

3曲目が終わったところで、「尊敬しているパートナー」と紹介してステージに招き入れたのが有山じゅんじ。1970年代、伝説的バンドのサウス・トゥ・サウスの結成当時からの仲という文字通りの盟友だ。有山じゅんじがギター&ボーカルで参加することによって、雰囲気がどっぷりとフォーキー&ブルージーな雰囲気に変わる。それと同時に、ライブ冒頭はどこかかしこまっていたような会場の空気も一変。トークしていた上田正樹が愛あるヤジ(!?)を受け、「今、ええとこやったのに…!(笑)」と返すやり取りで笑いが起こるなど、すっかりリラックスムードに。しかし、一旦演奏に入ると巧みな表現力で歌の世界に引き込んでいくのは見事という他ない。メリハリのある上田正樹、叙情的な響きの有山じゅんじ。特に、ハッピーチューンの『梅田からナンバまで』でのふたりの個性あるボーカル&コーラスはさすがの一言。6曲目の『People Get Ready』からは、さらにもう1人、上田正樹の愛弟子とも言えるソウルフルな女性シンガーYoshie.Nが参加。艶やかな赤の衣装と艶やかな歌声で文字通り華を添える。

上田正樹 有山じゅんじ

後半は、童謡、唱歌をモチーフに今年3月にリリースしたアルバム『遠ざかる日本(ふるさと)の歌』から選曲。東日本大震災の被災者が童謡、唱歌を聴きたがっていたという経験をもとに、長いキャリアの中で「初めて、聴きたいと言われた曲を歌った」と臨んだ作品集。『I've been working on the railroad』(線路は続くよどこまでも)、『My old Kentucky home〜故郷を離れて暮らすすべての人たちへ〜』(ケンタッキーの我が家)、そして本編最後に「Don't give up!」のメッセージが強く込められた『We shall overcome』。曲が持つ情緒と、抜群の歌唱力で綴られる叙情豊かな世界に会場は包まれていた。

上田正樹

そしてアンコール。この曲なくしてライブは終われない(?)名曲中の名曲『悲しい色やね〜OSAKA BAY BLUES〜』。ライブならではのロングアレンジ・バージョンに会場も大いに沸いた。最後の最後は、レゲエのメロディ&ビートが印象的な『La La La Song』の「ラララ〜」というハミングのフレーズを会場がひとつとなって合唱。濃厚なステージがこうして終わった。

写真:田浦薫
文:金本真一

Set List
  • 01)Feelin' Fine
  • 02)NI GHT TRAIN TO SKY
  • 03)Spooky
  • 04)今夜はカキ色の月が
  • 05)梅田からナンバまで
  • 06)People Get Ready
  • 07)I've been working on the railroad
  • 08)Love the one you're with
  • 09)My old Kentucky home〜故郷を離れて暮らすすべての人たちへ〜
  • 10)We shall overcome
  • ENCORE
  • 01)悲しい色やね〜OSAKA BAY BLUES〜
  • 02)La La La Song

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