特集 郷土LOVERS!
蝉の声が激しく響き渡る、本格的な夏が到来! とはいえ、現代人は仕事に勉強に大忙し…だからこそ、つかの間の休息=夏休みには、普段、赴任先で奮闘する社会人、下宿先で汗する学生たちも、故郷の仲間とゆっくりしたいもの。慣れ親しんだ土地、懐かしい場所に立ち戻れば、自分がリセットされるに違いない! ということで音楽も、里帰り気分で楽しんでみてはいかが? 我々と故郷をと もにする、または関西に縁の深いアーティストの作品で、“郷土愛”を再確認しよう。
神戸、いや関西を代表するバンド、ガガガSP。「にんげんっていいな」の着うたが100万ダウンロードを超えるなど、彼らの活躍が全国規模であることは言うまでもない。そんなガガガSPが2008年8月5日に関西限定シングル「八月の出来事」を発表する。全国40か所ツアーも各地で大盛況を収め、更に勢いを増すガガガSPが、このタイミングで関西限定リリースを行う、その真意はいかに・・・? フロントマンのコザック前田に地元関西、そして音楽に対する熱い想いを直撃した!
■コザック前田的「八月の出来事」

「夏にプールにスイカ割りにかき氷に盆踊り」と、サビに誰もが経験したことのある“八月の出来事”が歌われた今回のタイトル曲。制作当初は、このサビの詞、少々違ったのだとか。「初めは、歌詞に“地引き網”を入れてたんですよ(笑)」。なんでまた“地引き網”を?! 「小学生の頃、夏期講習に通っていて、そこの塾長が地引き網の券が当たったとかで、塾生全員を地引き網に連れて行ってくれたんですよ。それが僕の中で強烈な思い出として残ってたんで、歌詞に入れたんですけど・・・さすがにそれはやめてくれと言われまして(笑)」。確かに“地引き網”を“八月の出来事”として、共感を呼ぶのは難しいかも。さらに「密かに入ってるのとか、おもしろいですよね」とコザック前田。もしかすると、ライブでは“地引き網”バージョンを披露してくれるかもしれない(?)。
■目指せ! 威厳のないバンド

4曲目の「一瞬で」は、ガガガDX(メガマサヒデ、セックスマシーンの森田剛史を迎えたユニット)の楽曲。コザック前田いわく、「ガガガDXのテーマは“高校生の子が3か月練習すれば、できるバンド”。最近テクニックがめっちゃ上手い若いバンドとか、ようさんおるじゃないですか。スキルなんて続けていれば、自然に上手くなる。そうじゃなくて、あえて一周回って、高校生くらいの子が僕らの曲を聴いて『これやったら俺らでもできるやん!』って思われるバンドをしたい。ほんで、音楽を始めるきっかけになったらいいなって思ってるんですよ」。コザック前田のブログを覗くと、高校生に「ガガガのコピーバンドしてます!」と、握手を求められたエピソード―――ガガガDXの思惑にまんまとはめられ、音楽キッズは確実に増殖しているはずだ。
■関西限定リリースの理由とは?

コザック前田いわく、「理由は不透明なんですよ。おもしろいかなーと思って」と、なんとも軽い返事が返ってきた。「実は事務所が盤を刷るのを減らしたかったんじゃないかって・・・、もちろん冗談ですけどね」と、事務所の人を前に“冗談”をアピール。関西限定リリース、その真意は謎のまま・・・。そんなコザック前田は本当に“郷土Lover”と言えるのか? 「神戸におることが、自分の普通の生活やったんで、全然好きじゃなかったんですよ」。えぇっ?! この特集・・・企画倒れ? 「全国とかツアーで回るようになって、初めて地元の良さってのが分かりましたね。やっぱ外に出ないと分からないじゃないですか。今はめっちゃ好きです!」
■ガガガSPと関西は一心同体?

昔は地元に愛着がなかったと、衝撃の事実を明かしてくれたコザック前田。それでは今後、東京に拠点を移す可能性も? 「ガガガSPってバンドをやってる限りないです。今更『東京行きます!』とか言えないでしょう(笑)」。阪神大震災で甚大な被害を受けた神戸。地元住民を元気づけるため、幅広く活動してきたガガガSPは、もはやバンドメンバーだけのものではなく、神戸のシンボルなのかもしれない。「メンバーも東京に行ってブイブイする程根性のある人間がおらんので、心配せずともずっと神戸にいると思います」。―――これからも、関西に根をおろし活動を続けるガガガSP。神戸の町をふらりと歩けば、ガガガメンバーに会えるかもしれない。
■自分の半径5m内が素晴らしい
この日のコザック前田はカジヒデキTシャツを着て登場。パンクバンドのイメージとは裏腹に、昔はスウェーデン・ポップにハマったり、マッシュルームカットにしたりとオシャレ男子だったそう。そんな彼も、年を重ねるに従って、“生活感のあるもの”=“自分の半径5m内のもの”を愛おしく感じるようになったのだとか。そんな彼に、関西を感じるオススメCDをチョイスしてもらった!

その1.
大西ユカリと新世界『実録!大西ユカリ・ショウ』
“言わずもがな”で大阪を感じるCD。僕の中で大阪がブルースで、京都がフォークとポップス、神戸がジャズ。そういう時代には生きていないですけど、大阪のダンスホールを感じさせてくれる1枚です。

その2.
ちぇるしぃ『裸になれ!』
19歳か20歳のときに京都大学吉田寮で初めて観た、ちぇるしーのライブが衝撃でした。(音楽に)ボコボコにされるかと思いましたよ(笑)。GSとかアングラな人が集まっていて、まさに京都のイメージでしたね。

その3.
くるり『さよならストレンジャー』
「東京」って曲が入ってるじゃないですか。「東京」って地方出身の人しか書かない曲ですよね。ポップスが主流だったあの時代に、京都らしいフォークが入ってて、僕らにはできない音楽をやってるなーと思いました。
2008年、結婚と子宝に恵まれ、幸せいっぱいなコザック前田。「子どもが産まれるに当たって何か心境の変化は?」という問いに、“お父さん”の顔を覗かせながら、「真面目に仕事をしようと思いました」と、実直な答え。“真面目”にバンド活動を始めたガガガSPの今後の動向に注目だ!
「生田神社大海夏祭」
2008年8月3日(日)@生田神社(神戸)
「11周年のスタークラブ&3周年のシャングリラpresents『怒髪天×ガガガSP』」
2008年8月21日(木)@梅田Shangri-La
「STARCLUB11周年記念興行『松原祭約50連発』-28発目-」
2008年8月23日(土)@神戸STAR CLUB
「PLANET A CARNIVAL」
2008年9月6日(土)@淡路夢舞台野外劇場
「MASTER COLISEUM '08」
2008年9月20日(土)@大阪城音楽堂
「『音楽の子供はみな歌う』ツアー2008 第5部『バンドだらけの大運動会』〜大阪大会〜」
2008年9月21日(日)@ファンダンゴ
詳細は公式サイトへ
http://www.ldandk.com/gagaga/

