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更新日:2011年6月10日
KOYABU SONIC 2011:Live Report:1日目 Tweet
新喜劇の座長として、舞台にテレビと大活躍を遂げる小籔千豊が主宰する、『KOYABU SONIC』開催を高らかに宣言してから早3年―――。2011年は海風が香る最高のロケーション・舞洲を舞台に春フェスとして開催に! 24組の音楽アーティストと総勢30組以上に及ぶお笑い芸人が登場し、豪華セッションや爆笑のネタステージなど、エンターテインメント性にあふれた無二の音楽フェスとして、大観衆を笑顔に包んでくれた。そんな2日間の中、特に印象深いステージのライブレポートをお届けします。
斉藤和義 / ビッグポルノ ・・・ and more!
気持ちのよい快晴の中、いよいよスタートした1日目。オープニングに登場した小籔は、「大阪を盛り上げて日本を元気にしたい! コヤソニに限っては、ノー不謹慎ノー自粛で行いたいと思います!」と『コヤソニ』開催への思いを熱く語る。その姿に、大観衆も大きくうなずく様子が実に印象的だ。そんな熱のこもった開催宣言を受けて、まずトップバッターに登場したのは、北欧の風を軽やかに運んでくれたカジヒデキ。映画「デトロイト・メタル・シティ」の主題歌『甘い恋人』や、小籔も「大好き!」という『シビラはある日突然に』など、底抜けにポップネスなサウンドメイクに、いきなりシンガロングの嵐が! 永遠の少年性をたたえたスイートな歌声と、気持ちよく響くフルートに瑞々しいギターの音色…。爽やかな野外の午後にぴったりなやさしい空間が出現し、会場も自然と横揺れに。帽子を飛ばすくらいにステージ中を駆け回り、ジャンプするカジ本人も、オーディエンス以上にこのひとときを楽しんでいるのが伝わってくる。ラストの『Hey Hey Baby Pop』ではビッグポルノも登場し、セッションに突入! 宇都宮まきのキュートな歌声がカジの音世界にジャストフィットし、会場を大いに盛り上げてくれた。
太陽の光がサンサンと降り注ぎ、暑ささえ感じられるお昼過ぎに登場したのは、ナニワのお祭り7人衆・ET-KINGだ。耳に残る関西弁のフレーズと、思わず拳を突き上げたくなるような熱いメロディで、老若男女問わず大観衆の心を一気にわしづかみにした彼ら。一投入魂の思いでふりしぼるように歌い、1曲ごとに深いおじぎをするなど、ひとつひとつ丁寧に積み重ねて行くパフォーマンスには、彼らの人情深いキャラクターが滲み出ている。その偽りのないまっすぐなリリックには、小籔も「ET-KINGは心が真っ白すぎて、聴いていると怒られている気分になる」と語るほど。ラストには、ダミ声でやさしく語るイトキン(Vo)の、「今日も歌えましたし、みんなと会えました!」との一期一会の精神が宿る言葉で、会場に大きな感動が広がっていった。そして、その感動をあわや打ち消すかと思う程のチャラさで登場したのは、ギャロップの毛利だ。大音量の『SEX ON THE BEACH』を背に踊り狂い、ブーイングを浴びる毛利。その落差には笑うしかない、といったET-KINGのやさしさがここでも現れていたとか。
宴も半日が過ぎ、レイザーラモンHG扮するレディ画家をはじめ、ネタコーナーではハンマミーヤ&暗黒天使が石橋貴明&工藤静香のモノマネをしたり、シャンプー八ット小出水がコブクロの『永遠にともに』の替え歌を披露するなど名を連ねていく中、ここでなんと、本物の橋下大阪府知事が登場! 大阪府へ毎年基金を行っている『KOYABU SONIC』へ感謝の思いを表すと共に、御堂筋イルミネーションへの個人的に小籔が行った寄付にも触れ、「ありがとうございます!」と深々と頭を下げる知事。“大阪を元気にしたい”というコヤソニの熱い思いに共鳴し、最後は会場とのコール&レスポンスでシメに! まさかのサプライズに、大盛り上がりの客席だった。
続いて美しい夕景の中に登場したのは、真心ブラザーズのふたり。甘酸っぱい夏の名曲『サマーヌード』で一気にオーディエンスの心をさらい、『どか〜ん』ではその盛り上がりも最高潮に! YO-KINGの「ご飯を食べに行ってた人が、突然“知ってる歌!”という感じで、ステージへ走ってきたのが気持ちよかった(笑)」との言葉通り、惜しみなく投下されるヒットチューンのオンパレードには、否応なく体が反応してしまう!『空にまいあがれ』、『拝啓、ジョン・レノン』など、90年代に発表された数々の名曲たちに、新鮮な感動を得るロックキッズや、はたまた青春を蘇らせ共に歌い踊る大人たち…。皆が同じ空間で騒ぐ、ごった煮なとてつもない幸福感が彼らのステージにはあった。そしてライブ終了後のお楽しみでは、今いくよ・くるよが登場。「日本とは思えへん! ハワイかなと思った! ふたりともトム・クルーズとアラン・ドロンみたいやわ〜!!」と興奮気味に真心ブラザーズのステージをベタ褒め! 最後はお得意の“どやさ”を三唱し、会場を“どやさ”ムードでひとつにしていった。
宴もクライマックスが近づく中、飄々としながらも、この日一番の盛り上がりを見せつけたのは斉藤和義だ。小籔主演の映画「FLY!〜平凡なキセキ〜」のテーマ曲『満男、飛ぶ』では、包容力あるやさしい音世界を聴かせたかと思えば、ライブならではのセクシーな台詞満載の『彼女は言った』など、バラエティに富んだ音世界に会場のテンションは最高潮に! ソングライターとしての確かな力はもちろん、ロック色強いサウンドにも情感たっぷりのバラードにも適応する歌声の存在感は圧巻の一言。最後に披露した『歌うたいのバラッド』では野外で味わう気持ちよさとともに、色気とピュアネスな思いを同居させた大人の貫禄で、会場からはため息すらもれるほどだった。そしてライブ終了後には豪華な斉藤和義バンドをバックに、池乃めだかが『歩いて帰ろう』を熱唱! どこかコブシの効いた演歌調に仕上がってしまい、歌い終わると「恐れを知らんのもあかんね…」と深く反省するめだか師匠。しかし、一生懸命な67才のチャーミングなチャレンジに、会場はあたたかい拍手を贈っていた。
そしていよいよ大トリ、ビッグポルノが登場! うっかり感動してしまいそうになる『KING TIMER』の熱唱には、大人も子供も言われるがまま、拳をふたつ頭の上で掲げ、“KING TIMER”を具現化。歌っていることはどこを切っても超がつくほどの下ネタなのに、なんだか切ない。『KOYABU SONIC』の1日目終了を告げる“KING TIMER”の大合唱は、舞洲の地に響き渡っていた。
文:後藤愛
KOYABU SONIC 2011 / LiveReport Day2
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