音楽ニュース詳細 2017年12月04日 12:39

GRAPEVINE「GRAPEVINE tour 2017 extra show」最終公演の様子。(撮影:藤井拓)

GRAPEVINE、種も仕掛けも派手な演出もない堂々たる20周年

GRAPEVINEの全国ツアー「GRAPEVINE tour 2017 extra show」の最終公演が、12月1日に東京・東京国際フォーラム ホールAで行われた。

定刻を迎え、5人が定位置に付くと彼らは最新アルバム「ROADSIDE PROPHET」の収録曲「The milk(of human kindness)」でライブの口火を切る。1曲歌い終え、田中和将(Vo, G)は「こんばんは、東京!」と短く挨拶。彼らはすぐさま「EVIL EYE」を繰り出し、盤石なアンサンブルを会場に響かせた。曲の合間にゆっくりと袖をまくり、田中が次に歌ったのは「Suffer the child」。田中の「最終日のアニキ!」と言うシャウトから西川弘剛(G)がステージ前方でギターソロをプレイし、会場内を高揚させた。

MCに入ると田中は、バンドがメジャーデビュー20周年を迎えたことに触れつつ「種も仕掛けも、派手な演出もありません」とひと言。さらに彼は「我々今年はいいアルバムを1枚作っただけ」と続け、飾らない発言でファンを沸かす。田中のリラックスしたトークに場内からも笑いが起こるものの、ライブを再開させると雰囲気は一変。「ソープオペラ」で緻密なアンサンブルを響かせると、オーディエンスは体を揺らして彼らの演奏を楽しんだ。「COME ON」では高野勲(Key, G)がテルミンを演奏し、楽曲を怪しげに演出。高野と金戸覚(B)の2人は曲によって楽器を持ち替え、ライブならではのアレンジで楽曲を彩っていった。

「これは水です」「楽園で遅い朝食」といったミドルテンポの楽曲をじっくりと演奏し、オーディエンスを魅了した彼ら。続く「CORE」でメンバー同士が向き合ってグルーヴィなサウンドを会場内に響かせると、客席からは感嘆の声が上がった。「Shame」の演奏中には田中が珍しく手拍子を煽り、一体感のあるパフォーマンスが展開される。ライブ終盤、田中が「今日はホンマにどうもありがとう。20年間ありがとう」とファンに感謝の言葉を述べ、本編最後の曲として「Arma」をプレイ。演奏終了後、ステージを去る5人には惜しみない拍手と歓声が贈られた。

熱烈なアンコールに応え、メンバーはブルックリン・ラガーを手にしながらステージに再登場。田中の「各地でこんな曲をやって、みんなに会いに行ってきました」というひと言から「会いにいく」が、さらに根強い人気のある楽曲「光について」が続けて披露され、往年のファンを喜ばせる。続く「豚の皿」では田中のシャウトがステージにこだまし、オーディエンスを圧倒した。そして彼らが最後に演奏したのは20年前の1997年にリリースされた「覚醒」。最新のアルバム収録曲からバンド最初期の楽曲まで計26曲が届けられ、彼らのツアー「GRAPEVINE tour 2017」はフィナーレを迎えた。

■GRAPEVINE「GRAPEVINE tour 2017 extra show」2017年12月1日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト
01. The milk(of human kindness)
02. EVIL EYE
03. Suffer the child
04. ソープオペラ
05. COME ON
06. こめかみ
07. RAKUEN
08. Chain
09. 世界が変わるにつれて
10. Silverado
11. Our Song
12. これは水です
13. 楽園で遅い朝食
14. CORE
15. カーブ
16. 聖ルチア
17. レアリスム婦人
18. Shame
19. Buster Bluster
20. BLUE BACK
21. その未来
22. Arma
<アンコール>
23. 会いにいく
24. 光について
25. 豚の皿
26. 覚醒

(ナタリー)

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