全国ニュース詳細 01月12日 19:11

現場海域「早く元に」=散乱の残骸、住民が回収―オスプレイ事故1カ月・沖縄

 沖縄県名護市沖の浅瀬に米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが不時着、大破した事故から、13日で1カ月。米軍が早期に飛行を再開し、事故原因となった空中給油訓練も始める中、現場海域には今も多くの部品が散乱している。現場から約800メートルの同市安部に住む荒木汰久治さん(42)は「早く元のきれいな海に戻したい」との思いから、ボランティアで残骸の回収作業を続けている。

 事故があった昨年12月13日夜。激しい爆風と爆音で目が覚めた。オスプレイ乗組員の救出作業に当たったとみられる、米軍機の音だった。

 数時間後、音がやみ外に出ると、機動隊が既に付近を封鎖していた。日が昇り、大破したオスプレイの姿が浅瀬に現れ、あぜんとした。「なぜ住民を避難させなかったのか。封鎖の前に避難だろう」と怒りが沸いた。

 米軍は同22日に機体の回収作業を「終了した」と発表。荒木さんはその翌日、海に潜った。モーター、電気ワイヤの束、無数のプラスチックとファイバー繊維。「むちゃくちゃな状態だ」。米軍による回収時に削られたとみられる岩やサンゴ礁もあった。

 「このままだと海は死ぬ」。住民らにボランティアを呼び掛け、25日に約15人で海や岸を清掃した。年末年始も妻と10歳の息子、3歳の娘と作業を続けた。回収した残骸はバケツ10個以上に上り、自分の背丈ほどの物もあった。

 水上スポーツのスタンドアップパドルボード(SUP)のプロ選手で、安部の海には年に150日以上入るという荒木さんは、「削られた岩やサンゴは元に戻らず、見るたびに心が痛む。せめて、それ以外の所は前よりもきれいにしたい」と話す。 

[時事通信社]

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