30,000人以上が参加する大阪マラソン。
そんな一大イベントを陰で支える人たちの思いや意気込みをご紹介します。

熱い走りをお茶の間にお届け

ランナーたちの頑張り、熱い走りをお茶の間にお届けするのが生中継を担当するスタッフの皆さん。
テレビを見ながら、リアルタイムで声援を送ることができるのも生中継があればこそ。
今回は大阪マラソンを生中継するeo光テレビのスタッフに話を聞き、生中継の裏側をお届けします。

「フルマラソン出場者、3万人全員が主人公」

  • 放送内容はどのようなものですか?
    スタート20分前から開始して、7時間30分の生中継になります。テーマは「フルマラソン出場者、3万人全員が主人公」。市民ランナーの方々を少しでも多く映したいという思いで取り組んでいます。スタート地点は30分間定点で映し続けますし、昨年からはフィニッシュ地点の定点カメラで全員のフィニッシュシーンを見ることができるというのを実施しているんですよ。録画を見てくれたランナーや、ランナーの知り合いの方からの反響があります。できるだけ参加者に近い目線で撮影をするということを意識していますね。

  • 7時間30分生中継

  • 7時間30分生中継
  • 大阪マラソンの生中継は何回目の大会から行われているんでしょうか?
    2回目からになります。1回目の大会は番組での紹介でしたが、2回目以降は7時間30分の生中継になりました。何か大きいことをやりたいと思い、7時間30分生中継の企画を提案したものなんです。

  • 中継の準備はどれくらい前から始められますか?
    毎年、年始から少しずつ打ち合わせが始まって、本格的には大会の3カ月前くらいからスタートしますね。どこから中継するのか、どんな内容でやるのか、機材や人員の手配、警察や事務局に許可を取るなど、さまざまなことを何度も修正しながら進めていきます。



    準備で大変なことは?
    さまざまな手配などももちろん大変なんですが、1番はどういう企画、内容にするのか考えることですね。だいたい最初に決めたものから半分くらいは内容が変更になりますし、直前になって変えるということも多々あります。

  • 7時間30分生中継

  • 7時間30分生中継
  • 中継に携わるスタッフの人数は?
    現場のスタッフは150名ほどで、出演者も入れるとトータルで200名弱になります。チーフディレクター、プロデューサー、中継地点7カ所のディレクター、フロア進行、アシスタント、カメラ、カメラアシスタント、音声など、それぞれを複数の人数が担当しているので、たくさんのスタッフが関わることになります。例えばカメラは大きい物で15台、小さいものは25台ほどを使って、中継を行っているんですよ。

  • 中継を管理する本部はどこにありますか?
    西天満オフィスにも中継拠点があるのですが、大阪マラソンの時はその西天満オフィスを拠点にしています。大会の中継のために毎回機材を運んで臨時で設営するんです。前日のリハーサルまでに組むんですが、それにだいたい1週間かかりますね。ほかの中継地点については、半日で組み上げて中継に臨んでいます。来年以降は現場も環境が変わるので、中継もいろいろ仕掛けたいと思っているところです。

  • 7時間30分生中継

  • 7時間30分生中継
  • 当日、スタッフの朝は早いのですか?
    朝の集合時間は本部は5:30ごろ。スタート地点は8:40から中継が始まるので6:00ごろに集まることになります。逆にフィニッシュ地点は時間に余裕があるので、8:00ごろの集合など、どこを担当するかで異なりますね。



    中継時に苦労することは?
    ケーブルを使った固定回線での中継がメインになります。無線ではないため、ランナーに伴走しながらの中継は基本的にできないのです。そういう場合には携帯電話の通信網を使っていますが、ハイビジョン電波が不安定になることもあるので苦労します。電波の状況がいいときにはハイビジョンと変わらない画像が撮れるのですが、どうしても定点がメインになりがちですね。

  • 現場のスタッフはどういう編成ですか?
    カメラ、音声、それぞれのアシスタント、ディレクター、ADなので、だいたい5〜6人で1チームになります。タレントランナーと伴走するスタッフにはスマートフォンで位置情報を送ってもらっています。今どこを走っているのかわかるので、何かあった時にすぐに連絡がつくようにしています。このスタッフたちは、フルマラソンを何度も走っているような「走れる人」が選ばれています。

  • 7時間30分生中継

  • 7時間30分生中継
  • 中継の見どころは?
    事前に追いかけている方だけでなく、市民ランナーを中心に撮影しているところです。ランナー本人はもちろん、家族や友達が出場する、という方にも見ていただきたい。全部を映しているのはeo光チャンネルだけなので、これからもキッチリと撮影していきたいと思っています。

  • 追いかけているランナーというのは? 
    情熱ランナーという企画があるんですよ。いろんな思いを持って走る方を募集しています。その中から決まった7~8人、もしくは団体の方を取材させていただいています。当日はなかなか追いかけることが難しいので、事前の練習風景や、可能であれば大会当日にフィニッシュされた後などにも取材するようにしています。走り終わったあとは皆さんテンションも上がっているので、すごく喜んでくれます。取材しているスタッフも思い入れがあるので、あの人の記録どうなったかな?とか気になったりします。

    大阪マラソンはランナー全員が主人公だと思っています。なので、例えタレントさんがフィニッシュされても、4時間切り、5時間切りのフィニッシュシーンでは、市民ランナーをしっかりと見せる方にこだわっています。現場に行くことができない方からのご意見で「家族が目標を達成する瞬間が見られてうれしい」という声を聞いたりすると、やっぱりこちらもうれしいですね。僕たち現場スタッフの気持ちとしては「市民ランナーの方をできるだけ!」ということ。生中継を見られる方は「自分が参加している」という気持ちで見ていただけたらうれしいです。

  • 7時間30分生中継

何気なく見ていた大阪マラソンの中継。取材したことで、その裏側が少し見えたような気がしました。スタート地点で30分、フィニッシュ地点では5時間の定点中継を必ず行っているということで、ランナーご本人はもちろん、ご家族や友人の方たちも、参加した気分で楽しめるのが1番の魅力。「市民ランナー全員が主役」というこだわりで作られている7時間30分の生中継。今年も絶対見逃せません!