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ひろしとアカリのセキュリティー事情 [2018/3/20]

「ウイルスが検出されました」と音声で警告するサイト!?

  • 『ウイルスが検出されました』アカリ「えっ突然なんなの」ひろし「困ったね・・・」1
  • アカリ「連絡先が表示されたわ」ひろし「電話するの?」2
  • アカリ「うん 専門家に任せる」ひろし「確かに相手はプロだ・・・」3
  • ひろし「詐欺のね」アカリ「わ、分かってたわよ」4

登場人物相関図

警告音声で不安がらせる手口に要注意

ネット利用者がWebサイトを見ていると突然、「あなたのコンピュータでウイルスが検出されました」などと日本語で警告を読み上げる詐欺サイトが表示される事例が確認されています。

これは特定のWebサイトにアクセスしてきた端末上に「ウイルス感染」などの偽の警告を行ってパソコンが深刻なダメージを受けているように見せかけ、偽のサポート窓口に電話をするよう仕向ける手口です。

画面イメージ

詐欺サイトで表示されるウイルス警告表示の例

この事例では、上記のウイルス警告表示と同時に次のメッセージが日本語の音声で流れます。

警告
あなたのコンピュータでウイルスが検出されました。
直ちに提供された番号に電話していただくと、あなたのコンピュータ上のアドウェア、スパイウェア、ウイルス除去のためにガイドされます。
このメッセージが表示されたということは、あなたの個人情報、写真、パスワードやクレジットカード情報が危険にさらされているということです。
提供された電話番号に連絡していただけるまでは、インターネットの使用、Webサイトにログインすることや、オンライン上での商品の購入はなさらないで下さい。

思わず電話してしまうと、ウイルスの駆除を名目とする偽のサポート契約を結ばされ、お金や情報をだまし取られてしまうリスクがあります。契約手続きでは、名前やメールアドレス、電話番号、クレジットカードなどの情報を送信させられたリ、聞き出されたりするケースが確認されています。

Webサイトを見ているネット利用者を不安がらせる仕掛けとして、サイバー犯罪者は日本語音声の警告だけでなく、「ピーッ」というビープ音を流すこともあります。スマホ向けのワンクリック詐欺サイトでは、「入会登録が完了しました。料金をお支払いください」などの登録完了画面を表示すると同時にカメラのシャッター音を鳴らす手口もあるため注意が必要です。

こうした手口を知っていれば、Webサイトを見ていて突然日本語音声の警告が流れても落ち着いて対処できるはずです。セキュリティ製品が脅威を検知したときに、いきなりサポート窓口への電話を促すことはありません。もしもこうした脅威に遭遇したら、ご利用のセキュリティソフトを最新の状態にした上でウイルス検索を試すとともに、不安が残ればまずは利用中のセキュリティ製品のサポート窓口に問い合わせを行いましょう。

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