ゴルフルール講座

ゴルフ用語集を見る →

正しいドロップの方法

正しいドロップの方法ラウンド中、救済などでボールを拾い上げた後にプレー続行のための最後の処置が「ドロップ」です。手を伸ばしてボールを落とすだけですから、内容は簡単なのですが、意外にも間違った方法や手順でドロップを行っているプレーヤーが少なくありません。そこで今回は、正しいドロップの方法と、再ドロップを要するケースについて解説していきます。

1. ドロップの処理の基点を決める 1. ドロップの処理の基点を決める
例えば修理地にボールが入ってしまった場合、まずはじめに「救済のニアレストポイント」を決定します。救済のニアレストポイントとは、@ボールが止まった場所よりホール(ピン方向)に近づかず、Aその障害物を完全に避けることが出来る、B元のボールに最も近い場所、の事を言います。これが、ドロップの基点となります。処置の基点が決まったらティー等で印を付けておきましょう。

2. ドロップする範囲を決める 2. ドロップする範囲を決める
ドロップしたボールが「最初に接地するべき」正しい範囲を決めます。例えば、救済のニアレストポイントを基点として、ホールに近づかない、ワンクラブレングスの範囲を測ります。この範囲内にドロップされたボールが最初に接地しなくてはなりません。

3. 正しくドロップする 3. 正しくドロップする
ドロップをする際は、@肩の高さに水平になるよう腕を真直ぐ伸ばす、A伸ばした手からボールを自然に離します。
正しい姿勢、方法でドロップされないかぎり、何度ボールを落としてもプレーを再開するためのインプレーの状態にはなりません。

【正しくないドロップ@】正しくない姿勢 【正しくないドロップ@】正しくない姿勢
腕や膝を曲げたり、水平よりも腕を地面に近づけたりした姿勢でボールを落すのは、正しいドロップとは認められません。
※30年前(1984年)までは、「ホールに向かって直立して球を肩越しにドロップせよ」とルールブックに記載されており、背中の方向にボールを落していたこともありますが、これは現在では認められていません。

【正しくないドロップA】ボールに回転や力を与えて投げる 【正しくないドロップA】ボールに回転や力を与えて投げる
ボールをドロップする際、指先でボールに回転をかけたり、投げるようにしてドロップした場合、正しくドロップをしたことになりません。

【正しくないドロップB】ボールが身体やクラブに当たる 【正しくないドロップB】ボールが身体やクラブに当たる
ボールを正しい姿勢でドロップしたとしても、身体やクラブにボールが当たった場合は、ドロップした回数には認められません。
正しくドロップされた球が、下記の@〜Cの状態になった場合には、再ドロップをしなくてはなりません。

【再ドロップを要するケース@】ボールが落ちた地点から2クラブレングス以上離れた場合 【再ドロップを要するケース@】ボールが落ちた地点から2クラブレングス以上離れた場合
ドロップした際、「ボールが最初にコース上に落ちた地点」から2クラブレングス以上離れて止まった場合は再ドロップとなります。ここでは「救済のニアレストポイントから」ではなく、「ボールが落ちた地点から」2クラブレングス以上となりますので注意しましょう。

【再ドロップを要するケースA】ホール(ピン方向)に近づいた場合 【再ドロップを要するケースA】ホール(ピン方向)に近づいた場合
ドロップをしたボールが、救済のニアレストポイントよりもホール(ピン方向)に近づいて止まった場合は再ドロップとなります。

【再ドロップを要するケースB】バンカーやグリーン、OBにボールが転がり込んだ場合 【再ドロップを要するケースB】バンカーやグリーン、OBにボールが転がり込んだ場合
スルーザグリーンで、ドロップされたボールがバンカーやグリーン、OBに転がり込んで止まった場合や、バンカーにドロップされたボールがバンカーから出てしまった場合は再ドロップとなります。

【再ドロップを要するケースC】元の障害に転がり込んだ場合 【再ドロップを要するケースC】元の障害に転がり込んだ場合
例えば修理地からの救済で、ドロップされたボールが再び同一の修理地に転がり込んだり、そのボールをストロークするための意図するスウィングのスタンスが、同一の修理地にかかる場合は再ドロップとなります。

【再ドロップしたボールが、再び上記@〜Cの状態になった場合】 【再ドロップしたボールが、再び上記@〜Cの状態になった場合】
再ドロップした際に、ボールがコース上に最初に落ちた箇所に出来るだけ近い所に、そのボールを「プレース」しなくてはなりません。

ルールのポイント

ルールのポイント ドロップされたボールは、上記の「再ドロップを要するケース」以外の状態でボールが止まった時点でインプレーとなります。例えばラフでドロップしたボールがフェアウェイに入ったからといって、ホールに近づいたり、落ちた箇所から2クラブ以上転がっていないのに、「もう一度やります」と、そのボールを拾い上げた時点で、ペナルティが課せられてしまうので注意しましょう。

今回のルールのポイントを動画で確認!
動画を見る

ページTOPへ戻る ↑

動かせない障害物とは?

動かせない障害物とは?コース内には「動かせる障害物」と「動かせない障害物」が存在します。これらはボールが上に止まってしまったり、意図するスタンスが掛かる際に、無罰で救済を受けることが可能です。バンカーレーキなど容易に動かせる人工物は「動かせる障害物」としてボールがどこにあっても救済を受けることができ、建物やカート道など固定されていたり容易には動かせない人工物は「動かせない障害物」としてウォーターハザード内にボールがある場合を除き、無罰で救済を受けることが可能です。
今回は、動かせない障害物の代表的な例として、カート道上にボールが止まってしまった場合の対処法を解説します。

1. 救済のニアレストポイント 1. 救済のニアレストポイント
「救済のニアレストポイント」とは、@ボールが止まった場所よりホール(ピン方向)に近づかず、Aその障害物を完全に避けることが出来る、B元のボールに最も近い場所、の事を言います。カート道上にボールがある場合、「カート道の左右どちらがニアレストポイントなのか?」悩んだことはありませんか?その場合は、どちらか1点のみを正しいニアレストポイントとして決定する必要があります。
【用語集】→ 救済のニアレストポイント

2. 左右の最も近い場所でスタンスを取とる 2. 左右の最も近い場所でスタンスを取とる
まず、ボールがある位置からホールに近づかず、その障害物を避けた左右にそれぞれスタンスを取ってみます。スタンスを含み完全に障害物を避け、元のボールに最も近い場所を探します。左右どちらの場所にもティー等で印をつけましょう。

3. ニアレストポイントを決定する 3. ニアレストポイントを決定する
左右2か所に印をつけたら、どちらがボールに最も近いかを確認しましょう。高尾プロの場合は右利きですので、道路の右側の印よりも左側の印のほうが元のボールの位置に近いのがわかりました。その場所がニアレストポイントです。
※このケースでは、左利きのプレーヤーの場合は反対サイドになるでしょう。

4. ドロップする場所を決める 4. ドロップする場所を決める
ニアレストポイントが決定したなら、次にボールをドロップする範囲を決めます。先程、ニアレストポイントに刺しておいたティーよりホールに近づかないよう、ワンクラブレングスの範囲を測ります。
【用語集】→ ワンクラブレングス

5. ドロップする 5. ドロップする
ドロップする範囲が決まったら、ボールを拾い上げてドロップします。ドロップする際は、ボールを持ったまま肩の位置まで腕を伸ばし、そこからボールを落とします。これで救済の完了です。
【用語集】→ ドロップ

ルールのポイント

ルールのポイント 救済のニアレストポイントを決定するためにスタンスを取る際に持つクラブは、次に使用する予定のクラブでなければなりません。しかし、ドロップの範囲の「ワンクラブレングス」を決める際は、ドライバー等を使用しても問題ないのです。また、拾い上げたボールはタオルなどで拭くことができます。

今回のルールのポイントを動画で確認!
動画を見る

ページTOPへ戻る ↑

「スマート」にゴルフを楽しむためのゴルフマナー講座
Profile

高尾 貴広さん PGAゴルフアカデミー東条の森 ティーチングプロ
森 裕典 さん
1973年10月21日生まれ、大阪府出身(大阪電気通信大学高等学校卒)
身長176cm、体重70kg、血液型B型
プロ入会/2002年1月1日(PGAティチングプロA級・ジュニア指導員資格取得)
2016年より、PGAゴルフアカデミー東条の森カントリークラブにてティーチングプロとして活動を開始。「正しいレッスンを受け、練習を続ければ必ず上達する!」を信念に、根気よくレッスンを行っている。

高尾 貴広さん PGAゴルフアカデミー東条の森 ティーチングプロ
高尾 貴広 さん
1971年11月20日生まれ、大分県出身(大分商業高校卒)
身長170cm、体重64kg、血液型O型
プロ入会/2011年1月1日(PGAティチングプロB級取得)
現在、PGAゴルフアカデミー東条の森カントリークラブにてティーチングプロとして活動。優れたゴルフ指導技能と気さくな人柄でレッスン生からも好評を得ている。

PGAゴルフアカデミー
ページの先頭へ
ページの先頭へ