おもちゃ問屋

花火に食玩、のれんまで!「松屋町の問屋街」は各種マニアも喜ぶ専門店街だった!

「松屋町の問屋街」は、大阪市内にある全国でも有数の問屋街だ。
松屋町筋の両サイドにおもちゃ問屋や人形屋が軒を連ね、
マニアックな専門店もたくさんある。

そんな松屋町の問屋街は、毎年5月の連休を過ぎたあたりから
「日本最大級の花火の街」になるのをご存知だろうか?

花火

雛人形と五月人形のシーズンを終えた人形屋の店先には、
色とりどり、よりどりみどりの花火がズラリと並ぶ。
そして、花火屋ストリートに変貌を遂げた松屋町は、
ちょっと他では味わえない楽しみ方が体験できるのだ!

花火のことなら何でもお任せ「専門コンサルタント」がいる花火屋の街は、全国を探しても珍しい

花火

みなさんは今まで花火を買った際、

「この打ち上げ花火は何mくらい上がって、どんな色の、
どんな形の花が開くんだろう?」
「1時間くらい花火を楽しみたいが、これくらい買えば大丈夫かなぁ?」
「周りのことを気にせずに花火ができる場所って、どこかにないの?」

このような疑問や不安を抱えながら、
誰にも聞くことができずに購入した経験はないだろうか?

松屋町の花火屋ではそのような疑問を抱くことはゼロに等しい。
なぜなら、店員さんの花火の知識がハンパなくて、
それはもう本当にいろいろと説明してくれるからだ。

花火
お店の人と相談すれば、自分の好みを詰め合わせたオーダーメイドのセットも作ってもらえる!

これから取材をさせていただいた「三木直商店」で聞いた豆知識の一部を紹介しよう。
これを読んだだけでも、かなり花火レベルが上昇することは間違いなしだ!
(実際にお店に行けば、もっといろいろ教えてもらえる!)

明日、友だちに教えたくなる花火の豆知識①〜④を紹介!

豆知識①:300円で買える打ち上げ花火のヒミツ

花火

打ち上げ花火の中には、300円台のものがあるが、これは主に中国製の花火だ。
中国製の花火は、打ち上がる高さこそ日本製と比べると低いものの、
大きな花が咲くという特徴があるそうだ。

豆知識②:1,000円を越える高級打ち上げ花火は具体的に何が違うのか?

花火

店内には1,000円を越える花火もたくさんある。
これら日本製の花火の中でも高級品には、
花火大会で使われるような「玉」のミニチュア版が入っている。
それらの花火は値段は張るが、とてもキレイな花が上空高くで咲くとのこと。

豆知識③:線香花火の持ち手が2種類あるのはなぜ?

花火

線香花火には
「紙でできた持ち手のもの」と「わらでできた持ち手のもの」の2種類がある。
これは関東でつくられたか、関西でつくられたかで持ち手が変わるのだ!
ちなみに紙が関東でわらが関西。火をつけた後は両者とも同じ変化をするらしい。

豆知識④:パラシュートの花火がすごい進化を遂げている!?

花火

花火をする時、これを加えると子ども達が大喜びすると言われているのが、
「ぬいぐるみ」や「ハート」が打ち上がって落ちてくる花火だ。
かつてはパラシュートが定番だったが、今ではその種類も増えているのだ!

…いかがだろうか?
自身の花火レベルが上がったことを感じてもらえただろうか?

店員さん曰く、松屋町には大阪市内で花火を楽しむために買いにくる人から、
実家に帰省する際のお土産として買いに来る人、
子ども会の行事で配るオリジナル花火セットを注文する役員さんまで、
各地から様々な方が毎年やって来るらしい。

そして、お客さんは専門の知識を持った店員さんと
楽しくおしゃべりしながら花火を購入していく。
そんな「専門コンサルタント的な店員さんとの会話を楽しめること
が、
松屋町の問屋街の大きな魅力だ。

一般のお客様お断り!?業者御用達の卸売からマニア絶賛のカートン売りまで、多様な販売方法

「問屋街」というだけあって、一般のお客さんはお断りのお店も、やはり存在する。
実際に今回取材交渉した中にも
「うちは卸(売り)しかやってへんから、ごめんな」と断られたお店もあった。

小売できません。業者のみです
このような案内がある店も存在する。

松屋町には、「卸売価格で商品が買える」という一般客から見たお得な一面だけでなく、「卸売価格で販売しているから、業者の人にしか売れない」という一般客からは伺うことができない一面もあり、それら2つが混ざり合っているからこそ、
独特の活気が生まれているのかも知れない。

「卸問屋」としての業態がwin-winの関係を生み出した、
幸せな奇跡!?

そんな松屋町の問屋街には「卸問屋」だからこそ、
一部マニアの人々から絶賛される商店もある。

みなさんは「食玩」という商品をご存知だろうか?
その「食玩」の卸問屋、その名も「食玩王国」という店が松屋町には存在するのだ。

フィギュア
小さなガムのおまけとして5cm程のフィギュア(人形)が一緒に入ったお菓子、食玩。
熱心に集めるマニアがいることで知られる。

ちなみに食玩は、外からはどのフィギュアが入っているかわからない商品。
だから全種類を集めようとすると、必然的に同じ商品をたくさん買う必要が出てくる。
食玩を熱心に集めるマニアは、
小さな箱を1つずつ買うのは煩わしいと箱ごと購入してしまう人も多い。

大人買い
このような箱に入った状態で購入することを「大人買い」の中のジャンルの1つ「箱買い」と呼ぶ。

そんなマニア達に「食玩の卸売り」
という業態が受けているのだ!
そう、食玩王国は、業者から見れば「食玩の卸問屋」だが、
食玩を集めているマニアからすると「箱買いの専門店」になっている!

おもちゃ
他では見られない圧巻のアイテム数!

そして、食玩王国は「箱買いの専門店で、しかもラインナップが超充実!」と
マニアの中では有名になっており、遠方から買いにくるお客さんも後を絶たない。

箱買い
最近では「箱買い」するお客さんを意識しているメーカーも増えてきているらしい。

さらに、「箱買い」の上をいく買い方として「カートン買い」も、
食玩王国では可能だという。
メーカーから送られてくる時、食玩は十数箱単位で段ボールに入っている。
その「段ボール単位」で食玩を購入するのが「カートン買い」なのだ!

カートン買い
こういった段ボールの状態で購入することが「カートン買い」だ!

おそらく日本中を探しても、食玩をカートン買いできるお店は極僅かだろう。
筆者もかなりマニアな人間だと自分では思っていたが、
「カートン買い」という言葉は初耳だった。

このような食玩王国とマニアな人たちとのwin-winな関係は、
「問屋街にある卸問屋」だからこそ成り立っている
奇跡的な関係性だと言えるのではないだろうか。

マニアックな専門店も数多くそろう「専門店街」としての松屋町

松屋町の問屋街には、おもちゃや花火以外にも数多くの専門店が存在する。
好きな人からすると「たまらないレベル」の商品ラインナップを誇る店の数々。
その一部を紹介していこう。

インテリアにもオススメ!?
たくさんの「のれん」が風に舞う専門店

のれん

のれんやのぼりなど染物のオーダーメイドを製造販売している「よしせん」。
居酒屋や喫茶店、お土産屋さんなどでよく目にするものが、所狭しと並んでいた。

のれん
一般のお客さんにも販売されているので、インテリアのアクセントなどに使うこともできそうだ。
はた
てぬぐい
家にあれば楽しげな「ミニのぼり」や実用的な「てぬぐい」も販売している。

おつまみを買いに来たお父さんも、
どれを買うか迷ってしまう落花生の専門店

落花生の専門店

落花生やアーモンドからくるみ、あられ、ラムネまで、
50種類以上の商品がそろう「たむらのぴーなつ」。
店主が各地から選りすぐって仕入れたものを、
お得でボリューミーに小分けして販売している。

アーモンド
取材時も常連さんが晩酌のおつまみを購入していて「お父さんの頼もしい味方」といった雰囲気だった。
たんさんせんべい
さすがは問屋、店の奥には仕入れた一斗缶がズラリと並んでいる!

モーグルの上村愛子選手のサインもある、
スキー・スノーボードの専門店

スキー・スノーボードの専門店

松屋町に2件あるウインタースポーツ専門店のうちの1つ、サンワスポーツ。
フリースタイル系のスキーのラインナップが充実しており、
大阪を訪れた際に同店に顔を見せる国内外の有名スキー選手もたくさんいる。

サイン
店を訪れた有名選手のサイン。右端の上から2番目に上村愛子選手のサインもある。

他店では扱っていないような海外ブランドも多く、まさに知る人ぞ知る名店だ。

なかなか手に入らない高級ペットフードも買える
ペット用品の専門店

ペット用品の専門店

圧巻のラインナップのペットフードからシャンプー、トリミング用具まで、充実の商品数を誇るPet Tag。

トリミング用品
トリミング用品。やさまざまな用途に合わせたシャンプーの品ぞろえも数多くそろう。

この専門店も、他ではなかなか手に入らない一品を求めて、
多くのお客さんが訪れている。

ここで紹介したのはほんの一部。
まだまだ興味深い専門店が松屋町の問屋街にはたくさんあった!

縁日でしか買えないようなおもちゃから、オーガニックな木のおもちゃまで、子どもでなくても笑顔になれる!

おもちゃ

もともと「お菓子の問屋街」として、さかのぼること江戸時代から栄えてきた松屋町。
古き良き時代には、どの地域にもあった「町の駄菓子屋」の店主は、
松屋町のお菓子問屋で商品を仕入れてきた。
また、駄菓子屋の店先には、ちょっとしたおもちゃも置いてあったので、
それを扱うおもちゃ問屋も多く集まるようになった。

おもちゃ
数百円もあれば、億万長者になったかのような気分で買いまくれる価格設定!

今ではお菓子の問屋は数が減ってしまったが、おもちゃ問屋は数多く存在する。
しかも、駄菓子屋や縁日の露天で売っているようなおもちゃが大量にならんでいた!

おもちゃ
店内の一角には、竹でできたおもちゃのコーナーもあった。

ここで紹介した「島村商店」の他にも、
本当にたくさんのおもちゃ問屋が松屋町には並んでいる。
カラフルなおもちゃが並ぶ店内に入れば、
まるで縁日に来たかのようにテンションが上がること間違いなしだ!

「木のおもちゃ」が並ぶオーガニックなおもちゃの専門店も!

木のおもちゃ

おもちゃ問屋が並ぶ松屋町の中で、アクセント的な独特の魅力を醸していたのは、
木のおもちゃと子ども靴の専門店「萬」。

木のおもちゃ
カラフルなプラスチック製のおもちゃとはまた違う、ほっこりとした気分になれる空間になっていた。

このように、松屋町は多くの子どもを笑顔にしてきたおもちゃの街としての歴史がある。

実際、休日に訪れると、おもちゃが入った買い物袋を持った親子連れを多く目にする。また、平日に取材した際には、孫にプレゼントするためのおもちゃを選ぶおじいちゃん、おばあちゃんの姿も目にした。

「なにわのあきんど達」とのやりとりを通して「買い物の楽しさ」が味わえる、松屋町の問屋街

松屋町

今回、松屋町の問屋街でたくさんのお店を見て、たくさんお店の人と話をした。
その中で感じたことは
「お店の人と話をしながら買い物をするのって楽しいな」ということだ。
それと同時に、自分はふだん買い物をする時、
あまり店員さんと話をしていないことにも気付いた。

当たり前のことではあるが、
お店の人は商品についての専門的な知識をたくさん持っていて、
こちらの要望に合わせていろいろと提案をしてくれる。
しかも、それが大阪のおっちゃん・おばちゃんなら、サービス精神も満点の対応だ。

お店の人とおしゃべりしながら、人情味あふれるやりとりの中で、
お気に入りの商品を見つけて購入する。
そんな「実はなかなかできない貴重な体験」が、松屋町の問屋街では当たり前にできる。
それこそが松屋町の問屋街の最大の魅力なのかもしれない。

「買い物の楽しさ」を改めて感じてみたい方がいれば、
松屋町の問屋街をぜひオススメしたい。

更新日:2015年6月30日