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教えて!おでかけのプロ

教えて!おでかけのプロ古都の秋祭りを楽しむプロ!

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教えて!京都と奈良の秋祭り

これからの時期は、「時代祭」や「鞍馬の火祭」などたくさんのお祭りが行われますよね。私はお祭りを見るのが好きで、今からそれらが行われる日を心待ちにしています。
でも、時代祭や火祭はテレビでも特集されるほど有名ですが、私が知らないお祭りは他にもいっぱいあるのではないかと思うのです。
特に京都と奈良は歴史の古い街なので、さまざまなお祭りが行われているように思います。
実際はどんなお祭りがあるのか、ぜひ詳しく教えてください!

送信者

京都市 Sさん

私がお答えしましょう!『古代民俗研究所』大森亮尚さん

大森亮尚さん

若い頃には東北から沖縄まで日本各地のお祭りを見てまわっていたという大森さん。現在は、『古代民俗研究所』という日本の民俗についての研究機関で代表を務め、万葉集の研究を行っています。またそのために週末は、万葉集ゆかりの地である奈良県明日香村で過ごされているそうです。
著書として、「悲のフォークロア‐海のマリコへ」や「風呂で読む万葉恋歌」など、民俗学を研究されている大森さんならではの発想で記した本も出版されています。

「悲のフォークロア‐海のマリコへ」(東方出版)

〈大森さんの著書〉

「悲のフォークロア‐海のマリコへ」(東方出版) 1,890円
「風呂で読む万葉恋歌」(世界思想社) 999円など

火焚きあり、蹴鞠あり。多種多様な古都の秋祭りを知る。

ポイント1
「秋祭りには、どんなものがあるの?」

秋に行われる祭りといえば、農耕に関係するものが多いですね。
祭りの紹介文を見ていても“五穀豊穣”という文句をよく見かける。それは日本人が古来より、春に植えた稲が無事に秋に収穫されることを神様に感謝していたからです。そういうこともあり、収穫した米を神様に捧げるというのが秋祭りの典型的なものだといえます。そして捧げて感謝した後は、神様には山に帰ってもらう。

他には、火を焚いてケガレ(※)を祓うというものもありますよ。これは国家体制が整い都市ができ、一年の行事を執り行うことになった時、一年のケガレをその年のうちに清算することも重要な年中行事のひとつと考えられ、生まれたものなんです。

※ケガレとは…
死や疫病によって生じると信じられていた不浄。
それは災いをもたらすものとされ、忌み嫌われていた。

ポイント2
「京都と奈良の秋祭りの違いとは?」

京都には、奈良に比べて火焚きが多いですね。
あと人形や筆など物の供養も。これらに共通するのは、“ケガレ”を祓うために行うということです。

これには京都の街、すなわち平安京の成り立ちが大きく関係しています。平安京を造った桓武天皇は、奈良の都・平城京にいる頃から怨霊に脅かされていたんです。その怨霊から逃れるためにやってきた平安京で、再び悩まされるのはごめんだということで、ケガレを祓う祭りが多く行われるようになったのです。

逆に奈良は、都が京都に移されたことで都市として発展するよりも、農村が多く残ったのです。そのため田畑で作物を作る人々が、五穀豊穣を願う祭りを毎年行った。また、怨霊に悩まされることはなかったので、ケガレを祓う必要もなく、供養などの祭りが京都ほど多く行われなかったんでしょうね。

ポイント3
「京都と奈良、2つの古都の秋祭り紹介」

京都と奈良はともに古都ですが、街の成り立ちの違いなどから、行われるお祭りにもそれぞれ違いが見られます。ここではそんな京都と奈良の祭りを3カ所ずつ、その背景や歴史などとともにご紹介致します。
成り立ちを知れば、さらにそれぞれの祭りを楽しむことができるはず!

京都の祭

宝鏡寺の人形供養
宝鏡寺の人形供養

宝鏡寺の人形供養

人形の寺として名高い宝鏡寺。ここでは年間を通して人形の供養が行われていますが、年に一度、10月14日だけは盛大に総供養が行われます。
その際、人形を持ち込んだ方がお焼香をし、供養に参列することも可能。供養の受付時にヒトガタに氏名を記入し、祭り当日はそれがお火上げされます。お人形のお火上げは後日行われます。ヒトガタの灰は、供養終了後、境内にある人形塚へ。
さらに祭り当日は奉納の一環として、島原太夫の舞と竜笛の演奏も行われます。

開催日時:2006年10月14日(土) 10:30AM〜11:00AM
(人形の受付は9:30AM〜10:30AM)
開催場所:京都市上京区寺之内通堀川東入ル 宝鏡寺境内
問い合わせ:宝鏡寺 075-451-1550
HP:http://www.hokyoji.net/mein.htm
アクセス:(バス)京都市バス9、12、67系統で「堀川寺之内」から徒歩すぐ
(電車)京都市営地下鉄「今出川」もしくは「鞍馬口」から徒歩約15分

即成院の二十五菩薩練り供養法会
即成院の二十五菩薩練り供養法会

即成院の二十五菩薩練り供養法会

阿弥陀如来および二十五菩薩が、極楽浄土から現世に来迎し、人々を浄土へ導く姿を具現化した仏教行事です。
本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世にみたて、その間に橋を架け25人の菩薩装束をつけた信徒が、本堂から地蔵堂に来迎し、衆生を救った後、本堂へと還列します。
そして、御詠歌講が唱える来迎和讃に合わせ、観音、勢至、普賢の三菩薩による極楽浄土の舞が繰り広げられます。金襴の衣装を身にまとった菩薩の姿がきらびやかな、秋の東山を彩る風物詩です。

開催日時:2006年10月15日(日) 1:00PM〜 (毎年10月の第3日曜日)
開催場所:京都市東山区泉涌寺山内町28 即成院境内
問い合わせ:即成院 075-561-3443
HP:http://www.gokurakujyoudo.org/
アクセス:(電車)京阪電鉄「東福寺」もしくはJR奈良線「東福寺」から徒歩約8分

伏見稲荷大社の抜穂祭と火焚祭
伏見稲荷大社の抜穂祭と火焚祭

伏見稲荷大社の抜穂祭と火焚祭

食べ物に関わりの深い神を祀る伏見稲荷大社では、早苗を植えて収穫をし、豊穣を神に感謝する祭りが、春から秋にかけて行われます。
6月の田植祭で神田に植えられやがて稔った稲穂は、10月の抜穂祭で鎌と稲穂を手にした神楽女により、豊作を祝う抜穂の舞が奉納されるなか、手甲と脚絆を身につけ菅笠を被った奉耕者らにより刈り取られます。稲藁(わら)は、火焚祭で宮司が祝詞を奏上している最中に焚き上げられます。
その本殿祭の終了後、神苑斎場で全国の崇敬者から奉納された数十万本の火焚串が罪障消滅・万福招来を祈って焚き上げられます。

開催日時:(抜穂祭) 2006年10月25日(水) 11:00AM〜
(火焚祭) 2006年11月8日(水) 1:00PM〜
開催場所:京都市伏見区深草藪之内町68 伏見稲荷大社境内
問い合わせ:伏見稲荷大社 075-641-7331
HP:http://www.inari.jp/
アクセス:(電車)京阪電鉄「伏見稲荷」から徒歩約5分、JR奈良線「稲荷」から徒歩約2分

奈良の祭

石上神宮の例祭(れいさい)
石上神宮の例祭(れいさい)

石上神宮の例祭(れいさい)

「ふるまつり」の名として広く知られる祭りです。平安時代後期の永保元年(1081年)、白河天皇が勅使を遣わし10頭の馬を奉納したことが始まりといわれています。
祭典では、衣冠姿の稚児が騎馬で従者を伴い、御旅所(おたびしょ)のある天理市田町から石上神宮へ社参します。
午後には市内各町より繰り出す子供神輿と共に、甲冑武者・供養者など総勢約200名が天理本通を経て、御旅所までの約4kmを渡御します。到着後には、神楽の奉納が行われクライマックスを迎えます。

開催日時:2006年10月15日(日) 10:30AM〜 (毎年10月15日)
開催場所:奈良県天理市布留町384 石上神宮境内
問い合わせ:石上神宮 0743-62-0900
アクセス:(電車)近鉄天理線またはJR桜井線「天理」駅から徒歩で約30分、タクシーで約5分
(車)名阪国道(国道25号線)「天理東IC」を降り、南へ約5分

談山神社のけまり祭
談山神社のけまり祭

談山神社のけまり祭

藤原鎌足を祀る談山神社で、祭神を偲んで春秋と年に2回開催されるのがこちらの祭りです。
というのも「大化の改新」で広く知られる鎌足が、中大兄皇子と蘇我氏滅亡の謀議を企てるきっかけとなったのが、飛鳥法興寺での蹴鞠会(けまりえ)であったという故事があるから。
開催される談山神社は、奈良県内でも有数の紅葉名所としても知られ、真紅のカエデを背景に行われる蹴鞠の風景は、王朝時代の貴族たちの優雅さを想像させてくれます。

開催日時:2006年11月3日(金・祝) 11:00AM〜
開催場所:奈良県桜井市多武峰319 談山神社 けまりの庭
問い合わせ:談山神社社務所 0744-49-0001
アクセス:(電車)近鉄・JR「桜井」駅からバスで約25分。談山神社行きor多武峰行きで、終点「談山神社前」にて下車。
(車)西名阪道「天理IC」を降り、国道169号線を南へ約45分

吉野町の吉野山秋祭り
吉野町の吉野山秋祭り

吉野町の吉野山秋祭り

五穀豊穣に感謝し、吉野山にあるすべての神社をあげて行われる祭り。
吉野山の下町・中町・上町3台の巨大ふとん太鼓が吉野山内の参道を迫力たっぷりに練り歩き、最後は金剛蔵王大権現が祀られる金峯山(きんぷせん)・蔵王堂にて集結します。
祭礼を行った後は、見物客に向けてたくさんの御供物が撒かれることもあり、地元の人だけでなく、観光客にも人気の名物行事ともなっています。

開催日時:2006年10月15日(日) 10:00AM〜
開催場所:奈良県吉野郡吉野町吉野山
問い合わせ:吉野山観光協会 0746-32-1007
アクセス:(電車)近鉄吉野線「吉野」駅から吉野大峯ケーブルへ乗り換え、「吉野山」駅下車で徒歩約10分。
(車) @西名阪道「柏原IC」から国道165号線/県道30・309・169号線経由で約1時間半
A名阪国道「針IC」から国道369・370号線/県道28・169号線経由で約1時間半

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