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京の時代風俗絵巻 時代祭を楽しむプロ(2008.10.14)

京の時代風俗絵巻 時代祭を楽しむプロ
時代祭のプロTOP 時代祭を知る 行列編成&ルートマップ

時代祭を知る

初期の時代祭行列(徳川城使上洛列)

初期の時代祭行列(徳川城使上洛列)

現在の時代祭行列(徳川城使上洛列)

現在の時代祭行列(徳川城使上洛列)

時代祭を知ろう

はじまり

時代祭は、明治28年(1895)に始まりました。幕末の混乱と都が東京へ移ったことがきっかけで、京都市内は荒廃の一途を辿りました。そんな京都を活気づけたいという市民の想いから、復興のシンボルとして[平安神宮]が創建され、さらに都が置かれた1,000年もの間に培われてきた職人たちの伝統技術を広く知ってもらおうと時代祭が始まったのです。

行列が町を練り歩くのは、なぜ?

時代祭で特徴的なのは、約2,000名の人々が参加する行列があるということです。どうしてこのような行列が行われるようになったかは、祭の趣旨に関係があります。時代祭は、京都が発展してきた様子を一般の方や、[平安神宮]の御祭神であり平安京を創始された桓武天皇に見ていただくという意味合いもあるんですね。京都に都があった平安、鎌倉、室町、安土・桃山、江戸、明治という各時代の風俗行列を再現し、またそれをお供に発展してきた様子も見ていただくという趣旨なのです。

伝統だけではない新しさ

室町洛中風俗列

室町洛中風俗列

2008年で104回目となる時代祭。歴史ある行事ですが、2007年から新しく追加された時代の行列があります。それが室町時代列です。1895年に始まって以来、室町時代の行列だけが抜け落ちていたんですね。とはいえ、現在の日本文化の源流は室町時代にあると言われること、また時代祭が好きな方々からの要望などがあり、桓武天皇1,200年記念事業として2007年から新たに加わることになりました。

時代祭はディテールが醍醐味!

江戸時代婦人列の和宮

江戸時代婦人列の和宮

室町時代列の風流踊り

室町時代列の風流踊り

“風俗の論文が歩いている”とも言われる時代祭の行列。醍醐味の1つは、ディテールに注目することです。まず、行列で使われる品々はレプリカではありません。例えば江戸時代婦人列で登場する和宮が着ている十二単は、織り、染め、刺繍など、衣装を構成する1つ1つの要素が京都の職人さんが手がけた本物です。それも単に作るのではなく、教授や学者から構成される時代祭考証委員が文献や資料を参照し、どんな生地、織り、色合い、絵柄が当時のものに近いかを考証したうえで、限りなく同じものが作れるように考え抜かれているのです。

また、室町時代列で披露される「風流(ふりゅう)踊り」も細部にまで注目してもらいたいもの。「風流踊り」とは、室町期後半に経済力を蓄えた京の町衆によって盛んに行われていたもの。2007年に室町時代列を追加することが決定したときは、当時の「風流踊り」ではどのような歌詞が口ずさまれ、またどのような振り付けが行われていたかなど具体的なことがまったくわかりませんでした。そこで時代祭考証委員の方々が関連文献などを調べた結果、滋賀県・草津で現在も行われているサンヤレ踊りが「風流踊り」の原形に最も近いという推測が立ったんですね。そしてそのサンヤレ踊りを元に、振り付けや歌詞を新たに作ったのが現在の「風流踊り」です。

行列を観覧するときは、衣装や祭具などきらびやかな部分に注目しがちです。しかしそれらが誕生する背景には、職人や学者たちの大変な苦労があったんだと知ると、細部まで興味深く見ていただけると思います。

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