六甲山

るり渓・深山〜ココロにも優しい渓谷から北摂最高峰の景勝へ〜

るり渓バス停から通天湖

心も休まる渓谷の滝を眺めながら

関西の避暑地としても人気の高いるり渓。そんなるり渓を巡るには、バス停から通天湖まで、ゆっくりと滝や渓谷の風景を楽しみながら歩くのが良いでしょう。マイナスイオンがたっぷり出ていそうなその風景を眺めると心も癒されます。また、天然記念物のオオサンショウウオの生息地と聞けば、いかにるり渓の自然が豊富か想像できるはず。“るり渓”という名称の由来は、渓谷上部にある通天湖から流れ出る清流が、光の反射によって瑠璃色の輝石のように見えたことからと言われています。バス停から歩き始めて5分ほどで鳴瀑(めいばく)と呼ばれる滝につきます。この滝は「日本の音風景百選」にも選ばれている場所で、側にある休憩所からは流れ落ちる姿や音を楽しむことができます。そのほか、錦繍巌(きんしゅうがん)、双龍淵(そうりゅうえん)、渇虯澗(かっきゅうかん)、座禅石、水晶簾(すいしょうれん)などの「るり渓12勝」とよばれる名所があります。

通天湖から登山口

せせらぎの先に佇む通天湖を抜けて

その後、渓谷に沿ってなだらかな道を歩いていくと、通天湖にたどり着きます。通天湖の名前は、天に届きそうな場所にある湖という意味を込めてつけられたと言われています。ここではボートも楽しめるので、早めに下山した後にバスの待ち時間まで楽しむのもおすすめです。登山口までは、この湖に沿って歩きますが、こちらは舗装道路を通ることになります。休日にはたくさんの観光客が車で訪れているため、車に気をつけて歩いてください。なだらかな道をしばらく行くと、[るり渓温泉]と[るり渓少年自然の家]への分岐に到着します。そこを[るり渓温泉]方面へと歩き、道なりにしばらく進めば、登山口へと進む2つ目の分岐に到着します。深山ハイキングコースの案内に従って歩けば、登山口に到着です。

登山口から山頂

木々に囲まれた山道の後は、クマザサ広がる尾根の道

しばらくの車道歩きの後、いよいよ山道へ。登山口には、ハイキングコース入り口の看板がありますが、見過ごしそうになるくらい細い道です。登り始めから傾斜もあり、赤土がむき出しで滑りやすく、注意が必要です。そして、ゴルフ場を横目にゆったりとした傾斜の中、木々に囲まれた山道の風景が静かに佇む緑の美しさを感じさせてくれます。そこを抜けると、クマザサが辺り一面に広がる尾根道に到着。この辺りは、鹿の生息地にもなっていますので、生活の痕跡を見つけることもできるでしょう。そんな尾根道からは、晴れの日なら能勢の山々を隅々まで見渡すことができます。緩やかなアップダウンを数回繰り返せば、山頂に到着です。山頂には[深山宮]や雨天観測所があります。道はハイカーによって踏みならされていますが、山頂は特に休憩用には整備されていませんので、尾根沿いの道で休憩をとるのも良いでしょう。帰りは登ってきた道をそのまま戻るルートとなります。

登山後の楽しみ

るり渓に来たら、やはり立ち寄りたいのは[るり渓温泉]。こちらは男女別に別れた大浴場に加えて、水着着用で入ることのできる混浴の露天風呂に、時期により内容が異なる特別風呂(例:漢方風呂)などが楽しむことができます。マイナスイオンが充満する部屋でのんびりと体を癒してから帰りのバスに乗りたいものです。

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    るり渓温泉
    エリア
    京都府南丹市園部町大河内広谷1-14

登山後記

今回はこれまでとは少し異なり、観光気分を味わえる山でした。名勝に指定されているだけあって自然が織りなす風景の美しさは、まさに折り紙付きです。特に、道路脇にある自然道に入るとすぐに、滝、川、木々に囲まれ、その豊かさを瞬時に感じることができます。また、山頂から望む景色は、低山ながらアスファルトや鉄塔などの人工物が視界の中に少ないというのも魅力的でした。途中で鹿にも遭遇し、大阪から2時間以内にも関わらず、ずいぶん都会から離れたところに来ている印象を受ける、そんな登山になりました。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2010年8月17日

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