大台ヶ原

大台ヶ原〜日本有数の多雨地帯で原生林の眺めを満喫〜

大台ヶ原駐車場から日出ヶ岳

富士山が見えるかも!?

関西で最も高地にあるハイキングコースのひとつ大台ヶ原。年間の雨量が非常に多く、2日に1日は雨と言われるほど。そのため日本随一の多雨地帯の屋久島にも似て、木々に囲まれている湿地帯には苔が多く見られます。まず、駐車場に着くと見えるのが、大台ヶ原ビジターセンター。ここでは、地図などが手に入るほか、大台ヶ原の資料なども見られます。そして、その脇道を入りしばらく歩くと、日出ヶ岳へと続く木の階段が。頂上には展望台があり、天気が良く空気が澄んでいる日には富士山が見えるとも言われています。山々に囲まれた大台ヶ原の景色が、ワイドに楽しめるポイントでもあります。

日出ヶ岳から牛石ヶ原

自然の移り変わりを感じながら

日出ヶ岳からの景色を楽しんだら、整備が行き届いた道を進んでいきます。周りにはイトザサが目立つようになり、鹿の食害によると言われる立ち枯れ木も多く見られます。看板でも説明されていますが、この辺りは昔は、木々に覆われ、苔なども生えていたようです。が、時が経つにつれ、その姿は大きく変貌をとげてしまったようです。大台ヶ原は、トウヒ林や太平洋型ブナ林など紀伊半島の本来の森林生態系を良く残しているということもビジターセンターなどで手に入る資料に書かれています。そういった知識と一緒に歩いてみれば、この正木ヶ原から牛石ヶ原あたりの景色も違った見え方がするかも知れません。

牛石ヶ原から大蛇嵓

絶壁から見る滝や山々

ササが広がる平原を抜け、脇道に入っていくとそこにあるのが大蛇嵓。この大蛇嵓に続く道付近には、シーズンであればシャクナゲの花が見られます。そして、いよいよ岩場に到着ですが、雨の日は滑りやすいので細心の注意が必要。その岩場を奥に進むと、下は熊野川、向かいには修験道の山・大峰山系の山々が広がる絶壁。足がすくむほどの高さですが、滝なども見える景色は絶好のビューポイントと言えるでしょう。

大蛇嵓から大台ヶ原駐車場

吊り橋を渡って再びビジターセンターへ

大蛇嵓の景色を堪能したら、再びシャクナゲの咲く道を通りシオカラ谷方面へと進みます。ここから先は谷まで下りの道が続きます。吊り橋まで着くと脇の道から沢に降りることもできます。吊り橋を渡ってからはビジターセンターまでは登りとなりますので、ここで小休止を取るのも良いでしょう。ただし、雨の日は川の勢いが増していることも考えられますので、注意が必要。前述の通り、吊り橋を渡り終えると石段の登り坂が続きます。今回のルート中、一番の登り坂です。登り切れば、出発地点に戻ってきます。

登山後の楽しみ

車で大台ヶ原へ行かれる方は、下山時間にもよるものの、周りの温泉に浸かっていくのも良いでしょう。帰りが大阪方面であれば、[洞川温泉]で日帰り入浴も楽しめます。そのほか、大迫ダム付近に杉の湯温泉もあります。この杉の湯温泉の側には道の駅もあるので、そちらも楽しむことができます。

登山後記

あまり高い山がない関西という土地柄もあり、これまで紹介してきた山はどこも1,000メートル以下。そのことも手伝ってか、初の大台ヶ原体験は、想像を遙かに超えた自然が広がっていたことに驚きました。平坦な道のりをのんびりと歩くので、山を登っている感覚はほとんどありませんが、苔やササ、崖に滝、さらには、枯れ木に至るまで見どころ満載です。日出ヶ丘からは富士山が見えることもあるそう。年月を経て変わっていった自然の姿を眺めることができ、この原生林の様子を見るだけでも有意義なことだと率直に感じられました。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2010年9月21日

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