御在所岳

御在所岳〜岩峰から望む鈴鹿の山々〜

ロープウェイ乗り場から登山口

  • 道路から1合目の標識を越えて行くと差しかかる石段。
  • 標高300m付近の谷間に掛かる鉄橋。
  • 登山道脇にある小さな滝。このような滝が途中いくつも見られる。
  • 木漏れ日が差し込む裏道登山道途中に中道への分岐も。
  • 麓にはなかった巨大な岩が徐々に多くなる。

ロープウェイ乗り場から山頂を目がけて

伊勢に天照大神を祀った皇女といわれる倭姫命(やまとひめのみこと)の御在所だったという伝説が、名前の由来とも言われている御在所岳。谷間には無数の大きな石がころがり、山頂付近には、そり立った岩壁など堅固な山の姿が特徴的です。そして、登山口付近には、[御在所ロープウェイ]があり、乗り場からは岩の多い山頂が確認できます。今回は、そんな御在所岳の初心者向けルートを紹介します。まず向かうのがロープウェイ乗り場の左手を抜けて進むとある登山口。川の横を抜け、温泉宿が並ぶ通りへ進むと1合目の看板があります。こちらが裏道と呼ばれる登山道へと続く道で、階段からスタートします。上りきり森を歩いて行くと、小さな橋を渡ります。そして、道沿いに歩けば、沢へと到着。川を上流へと向かって歩いて行きます。ルートが少し分かりにくいですが、岩などに赤い丸や矢印が書かれていますので、それを目印に進むと良いでしょう。しばらくはごつごつした石や岩の上を歩くことになります。

クライミングスポットから国見峠

  • 兎の耳と呼ばれる鎖場。安全を確認して上りましょう。
  • 裏道は岩場を除くと、なだらかな斜面が続く歩きやすい登山道。
  • このような木の橋がいくつもかけられている(七の渡し)。
  • ゲリラ豪雨の被害により、いくつも迂回路が用意されている。
  • 道順は岩などに書かれた赤の丸や矢印で確認できる。

クライミングスポットを越えて

沢を標識や目印に沿って歩くと、たびたび森へと入ります。しかし、すぐにまた沢へと戻り緩やかな上りが続きます。この道から左斜め前あたりに見えている岩肌付近が山頂です。この位置からはまだまだ遠くに感じられ、道のりの長さが気になるかも知れません。そんな道を進むと藤内小屋に到着です。藤内小屋には、スナックやインスタント食品などが販売されていますので、ここで少し休憩をしても良いでしょう。小屋を過ぎるとまた石や岩の光景が目の前に広がります。そして、左手には藤内壁と呼ばれるロッククライミングスポットがあります。春から秋にかけて週末などには、クライマーたちの姿を目にするかも知れません。このあたりにも木の橋がいくつも架かり、七の渡しと呼ばれています。ここまで来ると崖が目の前にあることもあってか、山頂までの距離が随分近づいてきたことを実感できると思います。クライミングポイントを超え進んでいくと、裏道唯一の兎の耳と呼ばれる鎖場に到着。ごつごつとした岩場から地面が表れた傾斜を上り、国見峠へと向かっていきます。この辺りは2008年のゲリラ豪雨の爪痕が未だに感じられる場所で、土砂崩れなどでえぐられた山肌がその凄まじさを表しています。

国見峠から御在所岳山頂

  • 山頂方向を眺めるとある岩壁。2012年3月下旬はまだ雪が残る。
  • ようやく沢を抜け尾根を目指して歩く。
  • 頂上の少し手前から岩壁を眺める。
  • 富士見岩から眺める鈴鹿の景色。
  • スキー場のリフトもある広場になっている一等三角点付近。

展望の良い山頂

鎖場を越えてしばらく行くと国見峠に到着です。右に行けば国見岳山頂、左に行くと御在所岳の山頂を示す標識があります。ですので、標識に従い左の道へ進んでください。ここまでくると山頂はもう少しで、沢から遠くに見えていた岩壁がもう間近まで来ています。さらに先へ進むと、いよいよ山頂へと到達。山頂の少し手前には、富士見岩と呼ばれる絶景スポットもあり、鈴鹿の山々を崖の上から一望できます。ここから中道と呼ばれるルートに繋がっていますが、初心者には不向きなので、登山に慣れてから行くことをおすすめします。そんな絶景スポットから山頂付近に向かえば、途中にスキー場や展望台、食堂などもあるのでゆっくりと山頂での時間を過ごすことができます。また、ロープウェイ乗り場も近いので、時間が遅くなってしまった、天候が悪くなってきたなど、下山が不安なときは利用しましょう。その際は財布をお忘れなく。近頃、登山客でそういったお願いをされる方が多いようです。もちろん天候や体調、時間などに問題なければ、歩いてきたルートを戻って下山です。

御在所岳の名所案内!

  • 中道にある鎖場。写真左上は崖。
  • 中道の途中にある地蔵岩。御在所岳にある岩の中でも特に有名。
  • 巨大な洗濯板が二枚重なるように並ぶ負ばれ岩。

鎖場や崖などを登ったり下りたりと、初心者には不向きな中道ですが、御在所岳の名物である大きな石や岩が間近に見られるのも中道。ということで、今回は最後に、中道にある名所を中心に写真でご紹介します(実際に編集部では中道を利用しました)。ちなみに、こちらで紹介している岩や場所はすべてロープウェイから見ることができますので、初心者の方はご利用ください。

「御在所ロープウェイ」詳細へ

登山後の楽しみ

御在所岳に来たならやはり[湯の山温泉]です。駅の付近にも日帰り入浴できる温泉がたくさんあり、大人600円くらいで利用できるのも嬉しい。源泉掛け流しが多く、混じりっけのない湯の山のお湯でゆっくり疲れを癒すことができます。編集部が行った温泉も駅付近でしたが、地元の方の利用が多いようで上がるときにお年寄り同士が、「また明日」などと声を掛け合っているのが印象的でした。ちなみに、[湯の山温泉]があるこのあたりは、恋結びの街としても有名だそうです。

「公式サイト」へ

登山後記

3月下旬に御在所岳に行ってきたわけですが、まだまだ肌寒く山頂付近には雪が残っていました。4月になれば、桜を始めツツジも見頃になりますので、小さなお子様連れでしたら、ロープウェイを使ってピクニックを楽しむこともできます。今回のルートについて言えば、裏道は前述の通り誰でも楽しめるルートですが、中道は実際に歩いてみると、初めて登る山で通るのは危険だと感じました。登山口などでも注意書きが目に入ってきますが、ご自身の体力などにあわせてルートは選んでください。注意書きを守って行けば、藤内壁を始め、多くの岩などの見どころがたくさんありますし、山頂からの雄大な景色も満喫できると思います。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2012年4月17日

ページの先頭へ