再度山

再度山〜定番コースの醍醐味は4つの滝と六甲の大自然〜

新神戸駅から布引の滝

  • 滝の名前は、白布を垂らしたように流れる様子からきているそう。
  • 新神戸駅のガード下を抜けると、六甲山系のルートが描かれた地図がお目見え。
  • 明治33年完成の水路橋。丸いアーチ型が可愛らしい。
  • 道中かずら橋もあり。
  • 滝を眺めるための休憩所。ベンチもあり。

白布を垂らしたように流れる滝を眺めて

神戸の陸の玄関口、新神戸駅。そこから再度山へ向かって登山スタートです。新幹線乗り場の階下、地上レベルから神戸駅のガード下を越えて山側に向かうと見えてくるのが、大きく布引の滝への道筋を示したサイン。その方向が、登山道へ続く道です。道なりに歩いていきましょう。
そしてまず最初にあるのが、通称・布引水路橋(砂子橋・いさごばし)。明治33年、レンガ造りの水路橋で、雌滝や鼓ケ滝で汲み上げられた水を通すために作られたそう。そんな橋を渡って階段を上っていくと、見えてくるのが布引の滝。布引の滝とは4つの滝の総称で、最初にあるのが、雌滝、次に鼓ケ滝、さらに夫婦滝、雄滝と続きます。ここまでは、歩いて15分程度なので観光がてら訪れる方も多く見うけられます。ちなみに、雄滝は43mもあり、遠くからでもその流れは力強くうつるので、ここで少し眺めを楽しむのもおすすめ。

布引の滝より茶屋

  • 神戸といえばビーナスブリッジからの夜景が有名ですが、昼間の港町の眺望もまた格別。
  • 祖谷のかずら橋ほどではありませんが、こちらの橋も風情あり。
  • 昔からこの辺りの水源は神戸の港で重宝していたそう。
  • 透明度は高く、底で泳いでいる魚の姿も目視できる。
  • 土曜・日曜・祝日のみ営業の茶屋。山の中腹にあるにもかかわらず、メニューは豊富。ただし要予約。

ダムを越えて

布引の滝から先に進むと、神戸市内、大阪湾までを一望できる広場に出ます。晴れた日は、神戸空港はもちろん、関西国際空港まで望むことができ、絶景を楽しむことも。眺望を楽しんだら、貯水池を目指して登っていきます。
さらに、猿のかずら橋と呼ばれる橋を越え、緩やかな上りを20分ほど登ると、ダムの堰堤が見えてきます。そして、その堰堤まで登りきると前に広がるのが、通称・布引貯水池、正式名称は五本松堰堤と呼ばれるダム。ちなみにここの水は、その昔、“コウベウォーター”という呼び名で親しまれていたようで、外国航路の船舶によく積み込まれていました。味、質ともに優秀で腐らないということから、重宝されていたようです。今では、ここの水を使った「神戸の水だより~布引」という飲料水も販売もされています。
そんなダムのほとりを歩きしばらくすると、このコースの名物とも言える茶屋に到着。こちらは、紅葉の茶屋。すき焼きや、鍋料理も予約制ですが提供してくれるので、大人数できても楽しそう(土曜・日曜・祝日のみ営業)。

市ヶ原から山頂、そして新神戸駅へ下山

  • 市ヶ原に架かる橋。広い野原でバーベキューをする人多し。
  • 大龍寺の本堂へと続く石段。ちなみに大龍寺には空海作と言われる亀の石がある。
  • 善助茶屋跡に建つ毎日登山発祥の地の石碑。六甲山系では、昔から毎日登山が盛ん。
  • 2013年10月中旬の紅葉の様子。
  • 二本松まで来ると車道と合流。ここでバスを待つこともできる。

ダムから山頂、そして、再び新神戸駅

茶屋のすぐそばの下り坂を降りると、広がるのが市ヶ原。バーベキューの名所としても有名で、夏は若者たちで賑わいます。ここは、多くの生きものに出合える場所としても知られていますが、カジカガエルと呼ばれる神戸の守りたい生きもの百選にもあげられているカエルの保護区にも指定されています。
市ヶ原で一休みしたら、橋をわたって大龍寺を目指します。大龍寺までの道のりも比較的登り易い緩やかな坂道。のんびり木々の眺めを楽しみながら歩いていきましょう。秋には、紅葉も堪能できるはずです。
大龍寺の前まで来ると、車道と合流します。車に気をつけて道をわたり、三門方向へ歩きましょう。山頂は、お寺を登りきった先にあり、さらにその奥へと進むと、湖が美しい再度公園へもアプローチできます。時間に余裕があれば、そちらで昼食を楽しむのもよいでしょう。
山頂につけば、後は下るだけ。六甲系は毎日登山でも有名ですが、その発祥となった善助茶屋の跡地や城山などを見ながら新神戸駅まで、見どころ満載のルートです。

立ち寄りスポット

新神戸駅周りには、昔ながらの銭湯はあれど温泉施設はなし。ということで、新神戸から歩いてもすぐの三宮にある[神戸サウナ&スパ]がおすすめ。設備の充実っぷりは文句なし。せっかくなのでマッサージでもどうでしょう?

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    神戸サウナ&スパ
    エリア
    兵庫県神戸市中央区下山手通2丁目2-10

登山後記

再度山という名前は、意外に知られていないことが多いですが、この山のコースには、布引の滝もあれば市ヶ原もあり、ほかにも輪投げのようなスポーツ、その名も「投げ輪」のメッカでもあり、観光要素は十分すぎるほど。ハイキングについて言えば、標高も470mと大阪で人気のポンポン山以上にアプローチもしやすく手軽に楽しみやすい。これほどの好条件を満たしているところも他にはないので、初心者のみなさんは、ぜひ一度トライを!

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2013年11月12日

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