吉野山

吉野山〜滝の道も魅力的 吉野山の裏道ハイク〜

吉野駅から如意輪寺

  • 車道沿いには紫陽花やシャガが咲き誇る場所も。
  • 駅前から延びるロープウェイ。ちなみにこのロープウェイは、現存する日本最古のものだそう。通常期15分間隔の運行。
  • しばらく続く車道。裏道の桜並木も見事。
  • 夏の緑がきれいなもみじ。もみじが多く植えられている如意輪寺付近は石畳が多く、雨の日は注意が必要。
  • 如意輪寺へと続く石段。その先にはお堂。

桜と紅葉の観光名所の裏通りを行く

吉野山]と言えば、桜。そして、忘れてならない紅葉と花や木々の美しさを感じられる関西有数の山。また、2004年7月には[吉野山]を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録され、名実共に自然の美しさを証明された吉野山。
今回は、観光ルートにはない吉野山の魅力をご紹介します。
まず、吉野駅を降りたら、一本道をまっすぐ進みます。そうすると、右手に見えてくるのがロープウェイ乗り場。その道には進まずに左に進みます。そこからは一般車道。車に気をつけながら5分ほど歩けば、分岐が現れます。その分岐を右に進みます(左は国道37号線の吉野山観光車道に進んでしまいますので、間違わないよう注意)。
この先も車道が続くものの、ほとんど車の往来はありません。桜のシーズンは、桜並木も楽しめます。さらに、20分程度歩くと先に見えるのが、[吉野温泉元湯]。文豪・島崎藤村ゆかりの温泉としても知られ、炭酸鉱泉が特徴なのだそう。そんな温泉宿からまたしばらく歩くと、後醍醐天皇御霊殿がある[如意輪寺]に到着します。左手に石段があり、登ると境内に入ります。

如意輪寺から稚児末地蔵堂

  • 静かな杉林。道幅も広く歩きやすい。
  • 如意輪寺の門。この目の前が37号線へと続く道。車には注意。
  • ここが分かり難い宮滝ルートへの案内看板。この細いルートを行きます。
  • 案内板から少し上がると、害獣被害から木を守るネットが。
  • 宮滝方面と水分神社方面との分岐。この辺りも石畳。雨の日は足元注意。

ゆったりとした上り坂をのんびり進む

如意輪寺]の境内へと続く階段まで辿り着けば、寺に立ち寄りながら山道へ抜けるルートと、そのまま真っすぐ抜けて進むルートがあります。ちなみに、[如意輪寺]は、石段を上りきると如意輪堂(本堂)・多宝塔・御霊殿・幽香楼・報国堂・宝蔵・鐘楼・庫裡等の建造物があります。後醍醐天皇のほか、楠木正行(正成の子)もゆかりのある寺で、その史実も興味深い点が多々ありますので、立ち寄ってみるのも吉野山の醍醐味が味わえてよいかもしれません。
如意輪寺]を抜けると、また37号線と交わります。車に気をつけながら車道を渡り、宮滝へと向かいます。その道は非常に分かり難く、特徴は細い道かつ緩やかな上りになっています。
広場横に杉林へ入る林道がありますが、そのすぐ横手に道があり、看板が草木に覆われています。その道からようやく山道を歩くルートになります。時間があれば、37号線と交わる道路を道路沿いに歩き、世界遺産にも登録されている[水分神社]に立ち寄るのもおすすめです。

稚児末地蔵堂から宮滝バス停

  • 象の小川と呼ばれる宮滝の川。
  • このくらいの小さな滝が連続する。
  • 透明度がとても高く地元の名水としても知られる。
  • いくつか落差のある滝の姿も。滝壺から見ることもできる。
  • 桜木神社のご神木。近くにバーベキュー施設もあり。

吉野山ハイクの真骨頂

いよいよ杉林に入り、ハイクの醍醐味とも言える山道に入るわけですが、この先は下りになります。この道は、吉野宮滝万葉の道とも呼ばれ、万葉集にゆかりある道で、万葉象(きさ)の小川とも称されることがあります。この道はかつて吉野と奈良や京都など各地を結ぶ重要な道であったとも言われています。
そんな道を下るわけですが、途中にはいくつもの滝を見ることができ、小さいながらもダイナミックな自然の美しさを感じさせてくれます。静かな杉林に流れる水の音と滝から落ちる音のみが緑の中にこだまするその情景は、落ち着きを与えてくれる優雅な時間です。ゆっくりと自然を満喫しながら下山しましょう。
途中の急な下り坂を抜けると喜佐谷林道出合に出ます。そこから先は車道に変わり、桜木神社を通り、里山を抜け宮滝バス停に到着です。

立ち寄りスポット

今回は、[吉野山]と言えばの[金峯山寺]。こちらの蔵王堂も世界遺産に登録されています。例えば、宮滝のバス停から本コースの逆順路で吉野駅に向かえば、[金峯山寺]を拝観して行けるので、登山をしつつ観光も楽しめる充実した1日を過ごせそうです。[吉野山]については、「おとなの楽旅:花霞の吉野山をめぐる」でも紹介していますので、立ち寄りスポットの参考にどうぞ。

登山後記

万葉の道で出合える滝の数々は、春の桜、秋の紅葉に次ぐ名所ではないかと思えるほどです。連続する滝とその落差を上から、また、滝壺から両方から感じられ、ひと味もふた味も違った吉野山の顔を見た気がします。
今回ご紹介したルートは、吉野駅からでしたが、宮滝バス停から登って、稚児末地蔵堂の分岐で水分神社方面に向かい、勝手神社、蔵王堂など観光名所を見ながら駅へ向かうのも悪くないルートだと思います。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2014年9月16日

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