住道のあとがき　―スタッフ目線のビタペディア―

今回住道駅でロケをさせていただいたお店は、どこも10年以上続く歴史を持ったお店でした。特に印象的だったのは「Plaisir」さんの、お客さんへ公開された厨房スペース。パン屋さんの厨房スペースといえば、分け隔てられた空間であることが多いように思いますが、こちらの空間はまるでカウンター席のある料理店。オーナーとお客さんの距離がとても近く、自然と生まれるお客さんとの会話から感想が話され、メニューが改良されていくという流れは、文字どおり地元に根付いたパン屋さんの姿でした。「家族みんなでパンを食べて、喜んでもらいたい」という店名に込められた願いが、きちんと叶えられているように感じます。

そして「ステーキハウス三ツ川」さんでは、家族で過ごす夕食の時間。「Bistro IMAKURA Rue Gens Mieux」さんでは、少し贅沢に嗜む食事の時間。「THE SHIRT'S STORY」さんでは、仕事帰りにくつろぐ時間。今回のロケでは、町のそれぞれの時間を除くことができたように思います。この町で暮らす人が生活の一部として、シチュエーションや気分によって訪れることができる、そんなお店がきちんと根を張って続いている町のように思います。ぜひ皆さんも、住道へ訪れてみてください。