パティスリー サロン ド テ エム エス アッシュPATISSERIE Salon de the m.s.h

京の名食材とスイーツの出会い

東京や大阪でパティシエの修行を積んだ岸岡さんが、地元・京都へと帰郷の末にオープンした洋菓子店。押小路通りから細い路地を50メートルほど奥へ入った先にあるお店は、民家を改造した販売スペースと、蔵の跡地を利用した庭付きのカフェスペースがあり、京の隠れ家感を演出してくれる。

店のオープンにあたって、岸岡さんが挑戦したメニューがある。それが生麩を使ったロールケーキだ。「小さい頃から生麩の独特の食感が好きで。でも、京都の人でも生麩を知らない方もいて、その魅力をもっと伝えたかった」と考案。で、生麩のセレクトや食感の生かし方などを試行錯誤した結果生まれたのが、老舗［麩嘉］のあわ麩を使った「麩屋ロール」とよもぎ麩入りの「よもぎ麩ロール」。一口頬張ると、ふわりとしたスポンジ、軽やかな生クリーム、弾力ある生麩と、3段階の食感が楽しめる。味わいも、生麩の淡泊さをスポンジと生クリームの程よい甘みが手伝って、虜になる女性も多い。

テイクアウトもいいけれど、せっかくお店へ足を運んだなら、陽光が降り注ぐ京民家に囲まれた庭先で、紅茶などのドリンクとともに京の名食材とスイーツの斬新コラボを楽しみたい。

店舗情報