「生クリーム専門店 ミルク」が関西初上陸!大阪・なんばシティに大行列!
日本初の生クリーム専門店に関西人も興味津々!
3月16日、なんばシティに大行列ができました。その行列の先にあったのは日本初の業態として原宿で大ブレイク中の「生クリーム専門店 MILK(ミルク)」。その関西1号店の情報を聞きつけたスイーツファンが集結していたのです。オープン日は10時の開店を待ちきれずたくさんの客が並び始め、オープン時には数えられないほどに。最大1時間待ちとなりました。
そんな、今注目のお店をグルメスクープ取材班が放っておけるはずがありません。オープン数日後のちょっと落ち着いた頃を見計らって取材申請。開店前のお店にうかがいました。
気になる秘密だらけの工房をチェック!
開店準備中のお店は、連日1,000名以上のお客さんに対応するためかなり慌ただしい様子。そんななか、かなりしぶられながらも店内にある工房へ入れていただきました。
こちらのスタッフのユニフォームは白衣なので、まるで研究所のよう。厳しい表情で容器に決められた分量のものを入れていますが。
もちろん生クリーム。
科学の実験ばりに真剣そのものですが、生クリームです!
こちらの商品は味も大事なのですが、見た目も大切。美しく仕上げないといけないのです。
とはいえ、撮ってはいけない企業秘密のものだらけなので、このくらいしかお見せできません。
できあがった商品は、店頭のショーケースにディスプレイされていきます。
そうこうしているうちに開店前の行列が。開店10分間で約30人。工房がピリッと真剣なのもわかります。ちなみに先頭のカップルは開店の約25分前に並び始めていました。
開店すると、まずは向かって右手のカウンターで注文。
ミルキーパフェとソフトクリームを注文されたお客さんは左手のカウンターのスタッフが目の前で仕上げます。
メニューチェック
写真を撮らずにはいられない! なんともフォトジェニックなスイーツのオンパレードですね。現在、こちらで味わえるのは4種。
飲む生クリームシェイク 600円
モリモリに盛られたふんわり生クリームの下にはミルクシェイクが。ミルキーな味わいですが、想像していたほど甘くはなく心地よい味わい。容器の底には、モチモチのタピオカが忍ばされています。
ミルキーパフェ 700円
ソフトクリーム、生クリーム、タピオカ、プリンの4種が入ったMILK流のパフェ。それぞれの旨味や食感を感じさせるようバランスよく収められています。甘さの調節がしっかりされている印象。
ミルキークリームのふわとろシフォン 600円
シフォンケーキにたっぷり生クリームをのせています。シフォンケーキにちょっと生クリームが添えられているのとは逆転の発想。まるでシフォンケーキを生クリームで包み込むような印象です。
生クリーム、シフォン、それぞれが違った食感の“フワッ”を楽しませてくれます。
ソフトクリーム 500円
北海道根釧産の特濃牛乳を使用したソフトクリームは、きめの細かく舌触りがなめらか。ミルク感がしっかりある上品な味わいです。
開発者に直撃!人気のヒミツを探る
生クリーム愛が生んだ日本初の専門店!
こちらのお店の企画から、メニュー開発、運営を担当する岩井大輔さんに、メニューとお店の秘密を直撃しました。
- 日本初の業態ですが、こちらを出店されるきっかけはなんだったんですか?
- 「企画したMILKのプロデューサーの市川が生クリーム好きで、ある時ひらめいたらしく、『専門店ができないかなぁ』とボクのところに相談に来たんです。それで、相談に乗ったのが始まりですね」
- 最初からいけると思ったんですか?
- 「受け入れて頂けると思っていました。僕たちと同じ生クリームが好きな人はたくさんいると信じていました」
- そこからとんとん拍子にすすんだのですか?
- 「いえいえ、日本初の専門店として、すぐに飽きられる店ではなく長く愛される店になる為に、かなり試行錯誤をしました」
- アイデアだけでゴールではないということですね
- 「もちろんそうです。特にこだわったのが、生クリームそのもの。ひと口食べて『おいしい!』と言ってもらえる生クリームじゃないと喜んでもらえないと考えていろいろ考えました。最終的に、最初は『これは濃い!』というインパクトを出し、そのままではすぐにおなかいっぱいになってしまうので、後味スッキリを目指しました」
- その味を実現するためになにを?
- 「やっぱり大事なのが生乳。それで、いろいろ候補があったのですが、たどり着いたのが、酪農が盛んな北海道根釧(こんせん)地区。牧草を食べて育った放牧牛の生乳は純白ではなくて黄味がかっていて、単純に濃いというのではなく深みのある味わいが特徴。放牧されてストレスがないこともいいらしいんです」
- それをそのままメニューに?
- 「そんなわけないです(笑)。乳業メーカーさんのテストキッチンに連日通い、異なる生クリームの組合わせを何百回もテストして究極のオリジナルブレンドにたどり着きました」
- かなり苦労したんですね
- 「はい。その生クリームをスタッフがしっかり手作業でミキシング。ゆっくりていねいにかくはんしていくことで、ふんわりなめらかな【究極の生クリーム】が完成します」
- それって、記者発表してるやつですやん!
- 「いえいえ、細かくお話ししましたよ(笑)」
- 生クリームの脂肪のパーセントとかは?
- 「もちろん、ヒミツです(笑)」
- でも、素直においしい。パフェとか、こんなアプローチがあったのかと
- 「メニューごとに、硬さを変えたり、シェイクに混ぜたりしていますが、ベースは同じ生クリームです」
- それにしてもすごい人気ぶりですね!
- 「最初の渋谷もそうだったんですが、ほとんど宣伝や告知をしなかったのです。いわゆる、口コミで広がり注目を集め始めました」
- 理由を分析されると?
- 「生クリームのファンがこんなにいたのかと。僕たちの想いを形にし、品質にこだわってよかったなと喜んでいます」
- 今日もみなさんスマホで写真を撮られてましたね
- 「そうなんですよ。買っていただいたお客様が口コミで広めてくれているんですからありがたいです。だからこそ、きれいにできあがるようていねいに仕上げています」
- だからみなさん真剣に作られていたんですね。店頭のディスプレイも生きていますね
- 「商品と一緒に撮っていただくお客様も多いですね」
↑店頭には牛のディスプレイが!
さらに快進撃を続けそうな勢い!
こちらの生クリームは、最初に濃厚な生クリーム感を出しながらも、食べ終わったあとに「もうちょっと食べたいわぁ」という気持ちにさせられる、バランスの良さ。
岩井さんが言うようになめらかな食感ですが、ホイップのように軽すぎないけど、どっしりと重すぎもしない。また、これだけの量になると甘くなりがちなのですが、いいポイントに落としている。食べ飽きないチューニングになっているように思います。
取材日も購入されたお客さんの多くは、スマホ片手に商品をパチパチ撮影。
単なるフォトジェニックなスイーツではなく、生クリームという素材の魅力を開花させたことで、しっかりファンをつかみそうな気がします。
岩井さんから聞き出したマル秘ネタとしては6月には、なんばにもう1店舗。イートインできる店を計画中だそうです。楽しみに待ちましょう!