立ち飲みの聖地に進化した阪神百貨店「スナックパーク」を全店紹介!
生ビール380円!立ち食い+立ち飲みの聖地スナックパークに!
2018年6月1日リニューアルオープンした阪神梅田本店。大阪梅田の歴史あるランドマーク百貨店には、人気ブランドや注目のショップがたっぷり入りました。
そのなかでグルメ通の間で話題になっているのがスナックパークの復活。かつて「阪神名物 いか焼き」「元祖ちょぼ焼き本舗」「御座候」「うまかラーメン」「たまご丸」など、おやつ感覚で食べられるスナックフードが食べられる場所として大人気でしたが、阪神梅田本店建て替えのため、2015年に惜しまれつつクローズ。
その「スナックパーク」が、阪神梅田本店第一期棟の開業と共に約3年ぶりに復活!
ファンの間では愛情を込めて“スナパー”と呼ばれる、このフードエリア。オープン前の内覧会に潜入してきました。
スナックパークは13の常設店と2店分のイベントスペースで構成されます。場所は、阪神梅田本店の地下1階。
13のお店は、唯一カウンター(立ち食いなので椅子はありません)を備える「魚がし日本一」以外は、テイクアウト専門店。そのため、エリア内のあらゆるところに立ち食い用のテーブルが用意されています。
壁際には立ち食いカウンター。想定利用人数は、テーブルとカウンターを合わせて約130名。譲り合えばもう少しいけるそうです。この楽しい壁画は、北区在住で大阪を代表する絵本作家の長谷川義史さんの作品です。
今回、担当ライターの高田が注目したのはこのエリアの場所。実は、すぐ北側が今や大阪ののん兵衛たちの聖地となっている大阪駅前ビル。大阪駅前ビル第4ビルとは、ほぼつながった状態です。
(大阪駅前ビルの飲み屋事情はこちら↓でチェックを!)
「3,000円でベロンベロンに!大阪駅前ビルのワンコインはしご酒」2016年03月23日公開
「激安飲み屋の聖地 大阪駅前ビルで酒飲み巡礼!ワンコインはしご酒第2弾」2017年04月18日公開
「まるで飲み屋街の入口のよう」と感じていたら、いくつかのお店で平日は15:00~、土・日・祝は、終日アルコールが用意されていて、しかも生ビールを置いている店は、基本的に380円。もはや百貨店の価格帯ではありません!
それならばと飲める店を中心にチェックしてみました。
540円で30分間ワイン飲み放題!ベロベロ間違いなしの天国 「焼きスパ&ワイン ROMA-KEN」
大阪市内を中心に15店以上展開する「焼きスパ」専門店の新しい業態です。系列店の多くは、昼は焼きスパ、夜は焼きスパ以外に洋テイストのおつまみが楽しめるダイニングとして利用できる二毛作的なお店です。
「ナポリタン」400円
そして、こちらのスペシャルメニュー「切りたてローストビーフスパ」が650円。まるでローストビーフ丼のように見えますが、ローストビーフの下はパスタです。
さらに、時間限定で楽しめるのが30種以上のワイン。しかも30分540円で飲み放題です。ただし、「ローストビーフ」380円の注文が必須。
ほかにもアルコール類が充実、生ビールは380円、ハイボールはなんと280円です。
ちなみに飲み放題のワインは、注文するとボトルが渡されて時間内は飲み放題になるんだそうです。
バルチカでも連日行列人気の海鮮居酒屋の姉妹店 「立ち喰い魚 ふじ屋」
魚好きにはたまらないのがこちら。鮮魚店運営する海鮮居酒屋として、天王寺で大人気の「スタンドふじ 本店」の姉妹店です。本店も連日大入り満員の人気なのですが、今注目なのは系列店でルクア大阪地下のバルチカにある「魚屋スタンドふじ子」。先日も、木曜の22:00すぎでも行列。22:20のラストオーダーギリギリに滑り込んだというありさま。その超人気店の遺伝子を持つお店ですから期待しないわけにはいきません。
看板メニューは、「魚ライス」580円。お弁当タイプの海鮮丼です。
そして平日15:00をすぎると日本酒が飲めます。しかも希少なものがズラリ。これが1杯400円とは奇跡の価格。
日本酒によく合う海鮮メニューも充実しています。
立ち食い寿司のパイオニアの江戸前寿司をカウンターで! 「魚がし日本一」
首都圏を中心に20店以上運営する立ち食い寿司店が「魚がし日本一」。立ち食い寿司では、トップブランド的存在です。お手頃な価格も魅力なのですが、江戸前スタイルというのもこちらの大きな特徴。立ち食い寿司は関西ローカルでもいくつかあるのですが、こはだなどが味わえるところはあまり多くありません。
「スナパーにぎりセット」600円はランチ限定のセット。こちらは、カウンターのみのお得なメニュー。
このカウンターでは、2貫ずつ注文して食べることができます。
その日のメニューは、壁に掛けられたネタの木札でわかります。
目の前でにぎってくれるので、「シャリコマ(酢飯少なめ)で!」や「ネタを炙ってください」なんてお願いも可能です。
アルコール類は生ビール380円のほか、お寿司屋さんらしい緑茶ハイやガリサワー、ガリジンなど個性的なアルコールも各380円。
立って食べること以外は、超リッチな気分になれます。
東西の肉のプロがコラボレートした伝説店 「牛焼 みらく」
アルコールメインではないのですが、どんぶり大好き人間として注目したいのが「牛焼 みらく」。東京でたくさんの店舗を持ち関西でも福島やなんば、天満などで「肉寿司」を展開する飲食グループの新業態店です。
看板メニューは「タレ焼肉丼」580円。いわゆる牛丼なのですが、人気店を多く運営する会社らしく工夫がいっぱい。
この牛丼の肉は焼肉。街の牛丼屋さんのほとんどが牛鍋系の煮込みタイプなので、実は珍しいのです。
こちらでは、プレス機で牛肉をはさんで焼き。スピーディーに提供できるようにしています。
さらにポイントとなるのがタレ。もみとかけ用に2種類用意されています。ここのタレを監修しているのが、兵庫・出屋敷の伝統ある人気焼肉店「味楽園」。
食べるとわかるのですが、甘めのタレと醤油感のあるタレが抜群の働きで肉がなくてもごはんがおいしく食べられるほどの出来の良さです。
まだある注目店はこちら!
ほかにも、スナックパークには旨い店が勢揃い。ここまでたっぷり紹介しすぎたので、ここからはさらりとご紹介。
「阪神名物 いか焼き」
言わずと知れた、阪神梅田本店を代表する名物。もっちりとした生地とコリコリのイカの食感のコントラストが素晴らしい。写真の「いか焼き」152円のほか、「玉子入りデラバン」206円などもあります。
「元祖ちょぼ焼き本舗」
クローズ前のスナックパークでも大人気だったおやつアイテム。「ちょぼ焼き」1枚160円。たこ焼きの元祖とも言われ、こんにゃく、ねぎ、紅しょうがなどが具材として入っています。
「御座候」
阪神間に住む甘いもん好きには超定番の「御座候」は赤あん、白あんが各1個85円。こちらでは袋入りの「つぶあん(300g)」380円や数量限定の「よもぎ餅(5個入り)」495円も販売。
「うまかラーメン」
スナックパークの大人気ラーメン店が復活。写真の「しょうゆラーメン」340円など、あり得ない価格設定は変わりません。ほかに「みそラーメン」390円や「とんこつラーメン」440円、「冷麺」440円も用意。
「たまご丸」
こちらもスナックパークに欠かせない人気店。写真の「オムライスデミグラスソース」398円のほか、同じ価格でホワイトソース、トマトソースなどがそろう。また「カレーライス」398円やトッピングなども充実。
「道頓堀 赤鬼」
ミシュランガイドにも掲載されている「道頓堀 赤鬼」がお好み焼きと焼きそばで出店。ダシのきいたふんわり食感の「お好み焼き」400円や「焼きそば」350円は観光客や出張族にも受けそう。
「とり天うどん てんぼう」
「冷とり天ぶっかけ」480円など、讃岐スタイルのコシのある麺が特徴。とり天が3個も乗りボリュームも満点で満足度も高い。「温かいとり天うどん」480円や「かけうどん」310円などメニューも多彩。
「天ぷらの山」
大ぶりのエビが乗った「海老天丼」500円。ほかに、「大阪豚ネギ天丼」500円や「穴子天丼」650円、「大海老天丼」900円などがあります。また「焼酎と天ぷら三品」800円といったメニューも。目の前で揚げられる天ぷらが魅力的。
「中華そば カドヤ食堂」
大阪ナンバーワンの呼び声も高いラーメン店。名物をスナックパーク仕様にアレンジした「中華そば」500円は、ワンコインでは考えられないハイクオリティな仕上がり。本店にはない「味玉入り中華そば」600円も用意される。
正直なところ、ハズレなしのオールスターなラインアップです。スナックパークの担当者からは、「なるべくワンコイン(500円)で楽しめるようにして欲しい」というオーダーがあり、各店がそれに向かって努力したのが、今回のメニュー。
これで人気にならないわけがありません。当分は混雑すると思いますが、閉店前とか朝一番は、比較的空いているかと思いますので、チャンスがあればぜひのぞいてみてください。
高田 強/フードライター
関西エリアを中心に雑誌やwebで飲食店やフードトレンドについての記事を執筆。現在は「関西ウォーカー」、「るるぶ大阪」、「おとなの週末」、「SKY WORD」、「関西・中国・四国じゃらん」などの雑誌、情報誌に寄稿。約月1回ペースで登場する関西テレビ「よ~いドン!」のほか、ABCテレビ「おはようコールABC」、「おはよう朝日です!」、読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」などのテレビ番組にグルメ情報のナビゲーターとして出演。