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京都 レトロ喫茶 喫茶静香 喫茶チロル 喫茶翡翠
2020年04月21日

京都のレトロ喫茶「喫茶静香」「喫茶チロル」「喫茶翡翠」3軒の名物メニューを堪能!

この記事の担当ガイド:グルスク2号(モトクニ・ケイ)

レトロな老舗喫茶で過ごす京都のティータイム

京都といえば歴史ある寺社仏閣がてんこ盛り。もちろんそちらも見逃せないのですが、今回注目したいのは京都で地元住民に愛されているレトロな喫茶店。店構えや調度品など、その作りには思わず見とれてしまうはず。そして、レトロ喫茶には、必ず長く愛され続けている名物メニューがあります。今回は京都のレトロ喫茶3軒を巡り、その歴史と名物メニューをご紹介します。

80年以上の歴史を持つ老舗喫茶店「喫茶静香」(京都・今出川)

喫茶静香 外観

京都市営地下鉄今出川駅から西へ徒歩20分ほど。千本今出川交差点を過ぎた南側に現れるのが「喫茶静香」さんです。赤の窓枠がひときわ目を引きますね。

喫茶静香 店内

店内に一歩足を踏み入れると、そこはまさにレトロ喫茶の王道ともいえる空間が広がっています。シートやらカウンターのタイルやら、シブ過ぎる作りにうっとり。

喫茶静香 ボックス席

このボックス型の座席のシブさよ! 一段上がっているところもまたいい感じ。ここに座れば、さぞかしおいしいコーヒーが飲めることでしょう。

もっとたくさんの人に知ってもらいたくてリニューアル

喫茶静香 店内

店奥のボックスは特等席。大きな窓からは庭が見えるんですよ! ここで2016年に店を引き継いだ宮本さんにお話いただきます。

オープンされたのはいつですか?
「昭和13年です。先斗町の芸妓をしていた静香さんという方が始められたお店を、祖父母が引き継いだんです。それから叔母が切り盛りしていて、4年ほど前から今の形になりました」
何か変えられましたか?
「表の窓枠や店名を赤にしたほかは以前と変わりません。ただ店内の壁に関しては、以前から5年おきくらいに塗り替えています。ほかには井戸が枯れたとか、庭の小便小僧の水が出なくなったくらい、ですね」
メニューはどうですか?
「メニューはゴロッと変えてます。もっとたくさんの人に知ってもらいたいと、ほとんどなかったフードメニューを増やしたり、来やすいお店と思ってもらえるようにドリンクセットを追加したり、かなり変わっていますね」

喫茶店の基本ともいえるコーヒーも、ネルドリップからサイフォンへ変更したそう。これはかなり迷ったそうですが、いつでも同じ味を提供したい、と思いきったんだとか。ほかに隣の串カツ店も営んでいることから、だし巻きのサンドイッチの出汁やカツサンドのソースを共用するなど、いろいろと新しい試みが行われているんです。

改良を加えて、さらにおいしく!

喫茶静香 フルーツサンド

「フルーツサンド」700円(税込)は、代替わりしてから提供がスタートしたものの、今ではすっかり定番人気の一品に。提供当初から改良を加え、現在は卵をたっぷり使ったデニッシュパンにカスタードクリームを薄く塗り、いちごクリームと生クリームの2種とフルーツをサンドしているそう。フルーツは随時変わりますが、苦手があれば注文時に言えばOKですよ。

喫茶静香 オムライス

たまらんビジュアルの「オムライス」は630円(税込)。サラダがついてるのもうれしいところ。卵を2個使って包まれたトマトライスは程よい酸味と旨味で、あっという間に完食してしまうはず。ちなみにフード、デザートは単品ではなく、150円引きになるドリンクとセットで注文してくださいね。

喫茶静香 ブレンドコーヒー

サイフォンで淹れられる「ブレンドコーヒー」420円(税込)。味わいは「酸味を抑えたストロング」とのこと。レトロな空間でいただくコーヒーは、しみじみおいしさを感じさせてくれますよ。

80年以上の歴史があるこちら。客席のソファは傷むと布を張り替えたり、中のスプリングを補強するなど「維持する方が大変なんです」とご店主。その思いに応えるように、古くからの常連も多く、三代で通っているご家族もたくさんいるとのこと。週末などは「今日は遠慮しとくわ」と、観光で訪れるお客さんのために常連さんが譲ってくれるというエピソードからもわかるように、多くの人に長~く愛される名店なのです。

山男が作った二条城近くのくつろげる山小屋喫茶「喫茶チロル」(京都・二条城前)

喫茶チロル 外観

堀川御池交差点から西へ。御池通沿いに佇む「喫茶チロル」さんです。外観からもいい雰囲気が伝わってきますね。

喫茶チロル 店内

店内に入ると、二面の窓から入る外光と温かみのある照明で、すっかり落ち着ける雰囲気ですね。

喫茶チロル 店内

テーブルとイスなどは、創業当時から使っているものとのこと。この使い込まれた感じは、歴史がないと出せないものです。

山岳部にいた先代が作ったお店です

喫茶チロル 看板娘 二代目店主

看板娘の秋岡登茂さんと二代目となる誠さんにお話をお聞きしました。

こちらのオープンはいつですか?
「1968年、昭和43年になります。先代が山岳部にいたことのある山男で山が好きだったんです。店を作るときに、山小屋風にしたいという思いもあったようですね」
店名の由来は?
「できたら三文字で、子供も読めて……と考えて、チロルになったそうです」
リフォームなどは行われていますか?
「5年ほど前に内装やトイレ、厨房などの改装を行いました。でも照明やテーブル、カウンターなんかは以前のまんまです」

ほっこり温かな雰囲気はお二人の笑顔によるところも大きそうです。以前は周辺で働くサラリーマンの方々がほとんどだったらしいですが、今は常連さんの割合は5割ほどで、若いお客さんも多くたくさん訪れるとのことです。

進化を続ける絶品カレー

喫茶チロル カツカレー

人気メニューの「カツカレー」は830円(税込)。名物のカレーは3日かけて仕込むというこだわりぶり。先代は同じレシピで作り続けていたそうですが、二代目になってからは常に進化を続けているんだそう。フルーティーな酸味とピリッとしたスパイシーさでスプーンが止まりませんよ!

喫茶チロル ブラウニー

近くのケーキ店“プチフォロ”さんから仕入れている「ブラウニー」は450円(税込)。ほかに「ニューヨークチーズケーキ」も用意されています。

喫茶チロル ブレンドコーヒー

「ブレンドコーヒー」400円(税込)はネルドリップで淹れたもの。創業当時から変わらないやり方だそうで、たくさんの豆を荒く挽いて、濃い目に仕上げるその味は「コテッとした感じ」と二代目。

ほかにも京都らしく厚焼き玉子を使ったサンドイッチやボリュームたっぷりのスパゲティなど、食べたいメニューがずらりとそろっています。こちらでは、先代の妹さんがデザインしたというマッチも現役で、希望した人には渡しているそうですが、今あるものが無くなったら、それでおしまいとのこと。さらに、京都在住のイラストレーター・ナカムラユキさんが手掛けたポストカードは、希望すれば一枚無料でいただけるという太っ腹さ! 京都に訪れた際には、ぜひ絶品カレーとかわいいグッズをチェックしてみてください!

大キャパのレトロ喫茶で極上メニューに舌鼓!「喫茶翡翠」(京都・北大路)

喫茶翡翠 外観

京都市内の北エリア、堀川北大路交差点を東へ進むと、この堂々とした建物が見えてきます。こちらが「喫茶翡翠」さん。もう「絶対エエ感じ」なオーラが出てますね。

喫茶翡翠 店内

やっぱりー! 使い込まれた感のあるゴージャスムードのソファの色合い、そして仕切りに置かれた植物、さらにこの広々とした空間。喫茶店好きでなくても、たまらん雰囲気ですね。

喫茶翡翠 店内

格子天井の造形と柄、そして照明も最高! このトゥーマッチともいえる賑々しさがレトロ喫茶の醍醐味です。

雰囲気は変えず、定番メニューも味に磨きをかけた!

喫茶翡翠 店主

3年前から店を切り盛りしている岡田さん(左端)にお話をお聞きしました。

四代目の店主さんとお聞きしましたが?
「先代のマスターと仕事の関係で知り合いだったのですが、引退するとなったとき、やらへんか? と声をかけてもらったのがきっかけですね。それまで自分でお店をやろうとは全然思ってなかったんですけど」
何か変えたことはありますか?
「オーナーからお店の雰囲気をこの感じでやってくれればいい、と言われていたので、厨房内をリフォームした以外は基本的に変えていません。メニューはいろいろと変更してますね。お米は玄米で仕入れて精米してますし、ケーキも自家製。コーヒーはネルドリップであることは変わりませんが、豆は変更しました。ハンバーグもレシピを変えたりしています。お客さんからおいしくなった、と言われるとうれしいですね」
常連さんが多いですか?
「平日はやっぱり常連の方が多いですね。同じ時間に来てくださるおじさんのグループもいらっしゃいますし、男女問わずお一人でという方も多いです。土日は、喫茶店好きの方が遠方から足を運んでくれることもよくありますよ」

約100席というキャパなので、行列することこそないそうですが、曜日や時間帯によっては満席になることもあるんだそう。これだけの雰囲気で味も抜群とくれば、そりゃ長居してしまうのも納得できます。

ボリュームたっぷりの定番メニュー

喫茶翡翠 ナポリタンハンバーグ

「ナポリタンハンバーグ」920円(税込)は、1.7mmの麺を使用。ピーマン、玉ねぎ、ソーセージをバターで炒め、ケチャップと塩コショウでシンプルに味付け。自家製デミソースがたっぷりかかったハンバーグをトッピングしたボリューム満点の定番メニューです。ナポリタンはほかにもノーマルタイプ、カツトッピングも用意されてますよ。

喫茶翡翠 プリンアラモード

「プリンアラモード」700円(税込)は、代替わりしてから登場した新メニュー。自家製ブリンはアガーを使用したトゥルンとやわらかな食感が特徴。ラスクやカラメルソース、ミントまで自家製ですよ。

喫茶翡翠 いちごミルク

「いちごミルク」600円(税込)も新メニューのひとつ。いちごに牛乳とシロップを加え、ミキサーへ。その上にホイップクリームといちごをトッピングしています。ひんやり冷たい甘さがこれからの季節にぴったり。

店内には大人数で使用可能なスペースや懐かしのテーブル型テレビゲーム機も設置。ちなみにゲーム機は3台中2台は現役とのこと。ほかにも、現店主も誰がデザインしたかわからないという看板やメニューのトレードマークや、こちらも店主曰く「本当に来たかどうかはわからないんですが……」という、超大物外国人ミュージシャンのプライベート写真が飾られているなど、とにかく見どころいっぱい。レトロ喫茶好きはもちろん、味にうるさいグルメな方も、きっと満足させてくれますよ!

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますのであらかじめご了承ください。