痛風を防ぐ「食事のルール」

2017年11月21日掲載

痛風を防ぐ「食事のルール」

米国の医学雑誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された研究で、世界で最も多い死亡原因は何なのかが明らかにされました。

米ワシントン大学の医師らが行ったこの研究によると、全世界における死亡者の約3分の1は心臓病や脳卒中などの「心血管疾患」が原因で死亡しており、この病気が世界の死因の第1位であることが判明しました。

さらに米国やカナダ、オーストラリア、日本、韓国、西欧諸国などでは、以前は心血管疾患に関連した死亡者数は減少していたのですが、過去20年間でこの減少が頭打ちになってきていることも分かりました。

「フライドポテト+肉」で痛風に?

その「ある食事法」とは、「DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食」と呼ばれるもの。その名の通り、高血圧を予防するために考案された食事法で、既に各国の研究でその効果が確認されています。この食事法が、高血圧だけでなく痛風の予防にも有効であることが今回の研究で分かりました。

この食事法では、次のようなルールに従って食生活を整えます。

  1. 果物や野菜、豆類、ナッツ類、低脂肪乳製品、全粒穀物をたくさん食べる。
  2. 塩分や加糖飲料、牛肉や豚肉などの肉類(赤肉)、ソーセージやハムなどの加工肉を食べる量は減らす。

今回の研究では、米国の医療従事者の男性4万4,444人を対象として1986年から2012年までの26年間、追跡調査を行いました。その結果、普段の食事内容がDASH食に近ければ近いほど、痛風を発症する危険性は低いことが分かりました。DASH食のルールに最もよく従っていた人は最も従っていなかった人に比べてその危険性が32%も低かったのです。

一方で、赤肉や加工肉、フライドポテト、白パンや精白米などの精製された穀類、菓子類やデザートなどの多い「欧米食」に近い食事を取っていた人は痛風の危険性が42%高まることも分かりました。

高血圧予防と痛風予防で“一石二鳥”?

高血圧予防と痛風予防で“一石二鳥”?

この結果を踏まえ、研究グループは「痛風を発症する危険性が高い男性にとって、DASH食は予防策の1つ」としています。また、薬を必要とするほどではない軽症の痛風患者さんにも良い選択肢となるかもしれないとの見方を示しています。

痛風の発作や尿酸値の上昇には食習慣だけでなく、運動習慣やストレス、薬の影響、遺伝なども関係していると考えられています。そのため、食事を変えるだけで確実に痛風を予防できるわけではありません。ただ、DASH食に高血圧を予防する効果があることは確認されており、「痛風の患者さんは高血圧にもかかっていることが多いので、DASH食を取り入れれば両方の病気に対応でき“一石二鳥”かもしれません」と研究者らは話しています。(HealthDay News 2017年5月10日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/gout-news-338/eat-this-diet-to-lower-your-odds-for-painful-gout-722452.html

Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
※掲載記事の無断転用を禁じます。