親が小児科医を信じるかは「グーグル先生」次第?

2017年11月21日掲載

親が小児科医を信じるかは「グーグル先生」次第?

インターネットが普及した現代では、子どもに気がかりな症状があれば、親は病院に駆け込む前にまず「検索」をするのが当たり前になりました。検索の結果は病院に行く前の参考になりますが実はそれだけではなく、小児科医の診断や指導を親が受け入れるかどうかさえ、検索の結果に左右されているという研究結果が発表されました。

研究を率いた米ホフストラ大学の小児科医は「インターネットは強力な情報ツールです。しかし医師ではありません」と警鐘を鳴らしています。

「偽の検索結果」を見せると判断が変化

今回の研究では子どもを持つ親1,374人(平均年齢34歳、男女比は半々)を対象に「子どもに発疹が出て、3日間で熱が次第に上がっている」という内容の動画を見てもらいました。

それから親を3グループに分け、第1グループには「猩紅熱」の症状や経過を表示するように細工したインターネット検索の結果を見せ、第2グループには「川崎病」の症状や経過を示す検索結果を見せました。第3グループは比較のため何も情報を見せないグループとしました。

その後、全ての親に「医師の診断は猩紅熱です」と伝えたところ、「医師の診断を信頼する」と答えた人の割合は、何も見なかったグループの81%に対して猩紅熱グループでは91%、川崎病グループでは61%でした。つまり猩紅熱の情報を見た人は医師の診断を信じやすく、川崎病の情報を見た人は診断に懐疑的になりやすかったのです。

医師に率直に相談することが大切!

医師に率直に相談することが大切!

猩紅熱と川崎病は発疹が出て熱が出るという点では似ていますが、その原因や治療方法は大きく異なります。猩紅熱は細菌感染によって起こる病気なので抗菌薬による治療を行い、川崎病は全身の血管に炎症を起こす病気なので炎症を抑える薬を使う必要があります。どちらの病気も心臓に悪影響を及ぼすなど重症化することがあり、正しい診断と治療が欠かせません。

今回の研究は架空のシナリオを用いたものでしたが、実際にインターネットで調べた情報と医師の言うことが異なり不安になってしまったときはどうすればよいのでしょうか。

研究を行った小児科医は「検索サイトで複数の症状を並べて入力すると、たくさんの病名が表示されて混乱するでしょう。しかし、それらは可能性を羅列しているにすぎません」と説明。「インターネットで見つけた情報について疑問があれば、ためらわずに医師に質問すべきです」と助言しています。(HealthDay News 2017年5月5日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/parenting-health-news-525/dr-google-may-undermine-parents-trust-in-their-pediatrician-722286.html

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