男性の健康は夫婦関係に左右される

2018年2月15日掲載

男性の健康は夫婦関係に左右される

結婚したり、子どもができたりといった家族関係の変化は生活のさまざまな面に影響を及ぼすものですが、最近の研究によると、夫婦関係の変化は男性の健康状態まで左右する可能性があるようです。

この研究で肥満度や血中コレステロール値といった心臓の健康度の指標について調べたところ、これらの指標は夫婦関係がよくなると改善し、夫婦関係が悪くなれば悪化することが分かったのだそうです。

夫婦関係の「変化」がカギ

英ブリストル大学の研究者らは今回、子どもが生まれた同国の既婚男性を19年間にわたり追跡調査した研究のデータを解析しました。

解析対象となった620人の男性は、研究開始時とその6年後に夫婦関係に関するアンケートに回答していました。このアンケートの結果をもとに、研究期間の最初の6年間における夫婦関係の変化を「常に良好」「改善」「悪化」「常に悪い」の4つに分類。これらの夫婦関係の変化が、研究開始から19年後の心臓の健康と関連しているかどうかを検討しました。

なお、心臓の健康を表す指標として、この研究ではいわゆる「悪玉」コレステロールであるLDL-C値、肥満度の指標であるBMI、血圧値などを検討しました。

収入や年齢など、夫婦関係に影響するさまざまな要因を考慮して解析した結果、最初の6年間の夫婦関係が「常に良好」だった男性と比べて、夫婦関係が「改善」した男性では、19年後のLDL-C値が9.7mg/dL、BMIが1.07低い(良い)ことが分かりました。また、総コレステロール値と拡張期血圧値もわずかながら良好になる傾向がありました。

一方、6年間で夫婦関係が「悪化」した男性では、「常に良好」だった男性よりも19年後の拡張期血圧値が2.74mmHg高い(良くない)ことが分かりました。なお、一貫して「夫婦関係が悪い」と答えた男性では、心臓への影響はほとんどみられませんでした。

ストレスや妻の気遣いが影響?

ストレスや妻の気遣いが影響?

この研究は「夫婦関係が変化したから健康状態が変化した」という因果関係を証明するものではありません。結婚と健康の間に明白な関係性があることは多くの研究で示されていますが、その理由は明らかになっていません。つまり、単に健康で裕福な人の方が結婚しやすいだけであり、関連性があるようにみえているだけなのか、それとも結婚そのものが健康に良い効果をもたらすのかは不明ということです。

ただ、この結果について、米ビラノバ大学の心理学教授は「ストレスは体の健康にも強く影響するので、険悪な夫婦関係がストレスをもたらし、健康を悪化させることはあり得るでしょう。一方、夫婦関係が良好だと、妻は夫の食事に気を使ったり、病院に行くように勧めたりするのかもしれませんね」とコメントしています。(HealthDay News 2017年10月9日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/misc-stroke-related-heart-news-360/a-man-s-health-may-rely-on-health-of-his-marriage-727330.html

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(参考情報)
Abstract/Full Text
http://jech.bmj.com/content/71/11/1094