ロボットの中国式マッサージ師が登場

2018年2月23日掲載

ロボットの中国式マッサージ師が登場

シンガポールでロボットのマッサージ師「エマ(Emma)」が開発され、同国内の専門クリニックで治療を開始したというニュースが報じられました。開発者によると、エマによるマッサージの質は経験豊富なマッサージ師と同等だといいます。

将来、背中や腰の痛みを軽減するためのマッサージはロボットが担当するのが当たり前という時代が来るのかもしれません。

人間によるマッサージと同じ仕組み

人間によるマッサージと同じ仕組み

エマは人間の手のひらと母指を模したアームの先端を動かして、患者の背部や膝に対して推拿(すいな)と呼ばれる中国式マッサージを行います。エマには腱と筋肉のこわばりを感知するセンサーが装備されているので、それぞれの患者に最適なマッサージを行うことができます。しかも、患者ごとに治療の経過を記録することもできるとのこと。

エマの手のひら(アームの先端)はシリコン製で柔らかく、温めて使用すれば「機械っぽさ」による不快感はなくなります。そのため、プロのマッサージ師による施術とほとんど区別がつかないそうです。

エマはシンガポールのノバヘルス中医学クリニックで、2017年10月からさっそく“働いて”います。

高齢化に伴う問題を解決できる?

エマを開発したのは、シンガポールの南洋理工大学の研究者らが立ち上げた「AiTreat」というベンチャー企業。この企業の創設者で、エマの開発チームを率いた研究者は、「大きな労力を求められる部位のマッサージをエマに任せれば、人間のマッサージ師はエマには対応できない首や腕、脚、関節などのマッサージにもっと時間をかけることができるようになります。そうすれば、これまで以上に質の高い治療を提供できるでしょう」と主張しています。

また、エマを導入すれば、より少ないスタッフでクリニックを運営できるとも説明しています。今後、社会の高齢化に伴って痛みを抱える患者は増加すると考えられていますが、そうした患者に対してこうしたロボットと人間の分業により、費用をかけずに一定の質を保ったマッサージを行えるようになるのではないかと、開発者らは期待を示しています。(HealthDay News 2017年10月12日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/backache-news-53/your-robot-masseuse-will-see-you-now-727391.html

Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
※掲載記事の無断転用を禁じます。

(参考情報)
プレスリリース
http://media.ntu.edu.sg/NewsReleases/Pages/newsdetail.aspx?news=2d5874a5-d443-4904-9013-0ebc446a29d7