「飲み過ぎ」「喫煙」で見た目も老化

2018年3月29日掲載

「飲み過ぎ」「喫煙」で見た目も老化

お酒の飲み過ぎや喫煙は「健康に悪い」だけでは済まないようです。

最近の研究で、こうした習慣は私たちの外見にも影響する可能性があることが報告されました。お酒の飲み過ぎや喫煙の習慣がある人は、目や耳に「老化のサイン」が現れるのが早いことが分かったのだそうです。

顔まわりに出る「老化のサイン」

顔まわりに出る「老化のサイン」

今回の結果を報告した南デンマーク大学の研究グループが注目したのは、見た目で分かる老化のサイン。過去の研究によると、以下の特徴は加齢に伴って出やすいことが分かっています。

(1)両眼の角膜(黒目)の周囲にぼやけた灰色の輪ができる「角膜環」
(2)上まぶたに黄色の結節(こぶ)ができる「眼瞼黄色腫」
(3)耳たぶに深いしわができる「フランク徴候」

研究グループはこうした老化のサインに対してお酒の飲み過ぎや喫煙が及ぼす影響を明らかにするために、「コペンハーゲン市心臓研究」のデータを分析しました。

この研究は、21~93歳のデンマーク人1万1,613人を平均12年間にわたって追跡調査したもの。対象者の週当たりの飲酒量は女性で平均2.6杯、男性で平均11.4杯であり、喫煙者の割合は女性で57%、男性で67%でした。

分析の結果、喫煙量の多い人ほど「角膜環」「眼瞼黄色腫」「フランク徴候」が生じる可能性は高くなっていました。また、お酒の飲み過ぎは「角膜環」「フランク徴候」のリスクに関連していました。ただし、少量あるいは適量の飲酒であれば、これらのサインの発生には影響しないことも分かりました。

飲酒や喫煙は「犯人」なのか?

研究グループは、この結果だけを根拠に「飲酒や喫煙は外見を老けさせる」と断定することはできないと注意を促しています。

この研究では一般の人の生活について調べたため、飲酒や喫煙以外の要因を考慮しきれていないからです。例えばストレスは老化にも影響すると言われていますが、今回分析したデータには含まれていませんでした。もし、ストレスを抱えている対象者ほどお酒をたくさん飲んでいたとしたら、「真犯人は飲酒ではなく、その背景にあるストレスだった」ということも考えられます。

こうした問題点はあるものの、研究グループは「飲酒や喫煙は老化のサインに少なくとも関連しており、それによって実年齢よりも老けて見えるようになることが明らかになりました」と結論。「お酒の飲み過ぎや喫煙は全身の老化を促進するといわれているので、それを反映した結果なのでしょう」とコメントしています。(HealthDay News 2017年11月16日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-aging-news-10/face-it-drinking-smoking-takes-toll-on-looks-728508.html

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(参考情報)
Abstract/Full Text
http://jech.bmj.com/content/71/12/1177