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ドクター's コラム

      乳がん

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      もし乳がんと診断されたら

      精密検査の結果乳がんと診断されたら、頭が真っ白になり何も考えられなくなるかもしれません。でも大切なのは落ち着いて自分の病状や治療法をしっかりと理解すること。そのためにも納得いくまで医師に説明を求めるべきですし、診断結果に納得がいかないのであればセカンドオピニオンをとってみるのもよいでしょう。

      乳がんの進行度を知る

      1. 1. まず、自分の乳がんの進行度を知っておく必要があります。乳がんの進行度は、がん組織の大きさ、リンパ節への転移状況、遠隔転移(体の他の部分に転移していること)の有無という3つの要素をもとに0期〜IV期に分けられ、数字が若いほど早期で治癒率も高くなります。
        ≫乳がんの病期(ステージ)
      2. 2. どこでどんな治療を受けるかを決める
        医療機関は最低条件として乳腺外科医がいるところを選びましょう。なおかつ乳がんの手術件数がある程度多ければ安心です。
        また治療法にもさまざまな選択肢があります。乳がんの治療には手術、放射線療法、薬物療法(ホルモン療法、抗がん剤療法)などがあり、がんの進行度や数、位置によって変わります。
        手術であれば、乳房を全部切除するのか、温存するのかという女性にとっては大きな問題もあります。温存手術を行うには病変が3cm以下で、乳がんが多発していないこと、広範な微細石灰化がないことなどの条件がありますが、切除範囲が広いと乳房が変形する場合もあり、むしろ乳房を全切除して「乳房再建」という選択肢も念頭において、自分にとって一番良い方法を考えましょう。
      3. 3. セカンドオピニオンをとる
        納得のいく治療を行うためには、セカンドオピニオンを受けるのも大切なことです。乳がんは他のがんと比べて、比較的患者さんに治療法の選択肢があるため、迷う方も多いようです。主治医の治療方針が自分にとってベストなものか、他の治療法はないのかを判断する材料として、セカンドオピニオンを活用してください。

      治療費について

      乳がんの治療費は医療機関によって異なるものの、温存術、全切除術ともに1週間の入院治療で20万円ほど(いずれも3割自己負担)かかります。手術後は通常、数年にわたって放射線や抗がん剤、ホルモン剤などの治療が必要になりますが、最も高価な薬剤を使えば、1カ月あたり約8万円(3割自己負担)以上に。さらに、プラス通院費が必要となります。
      これらを合計すると膨大な治療費になりますが、ぜひ活用したいのが健康保険の「高額療養費制度」。保険適用される治療費の1カ月の自己負担額が規定額を超えると、それ以上の額が払い戻される、というものです。事前に手続きをすれば、退院時に自己負担限度額を支払う必要はありません。
      また、加入している健康保険組合や共済組合によっては、自己負担額が2割であったり、1カ月の自己負担上限額が数万円に設定されていたりするところもありますから、確認しておきましょう。

      患者をサポートする社会環境

      2006年の統計によると、がん罹患者数の女性のトップは乳がん。53,783人の方が乳がんと診断されています。年々増加する乳がん患者の状況にあわせて、患者をサポートするNPO団体や患者会なども全国に増えてきました。患者さんの悩みは、同じ病気を経験した人であればさらに深く理解できるでしょうし、お互いを励ましあうこともできるはず。積極的に利用してほしいと思います。
      たとえば、大阪を拠点にする「関西ひまわりの会」は、定期的に患者同士が話し合える定例会やイベントの開催などがあります。乳房切除をした後は温泉などには行きづらくなる方が多くいらっしゃるため、患者会で温泉ツアーを企画したり、アロマセラピー教室を行ったり、抗がん剤の副作用がある方のために手作りの帽子やバンダナの格安販売なども実施しています。
      乳がん治療にまつわる情報や、精神的・肉体的なケアの方法など、貴重な情報交換もできますから、最寄りのNPO団体や患者会を探してみましょう。

      ≫乳がんの進行度(病期)

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