eonet.jp > 健康 > エクササイズ > コラム-筋肉の悪い記憶を開放しよう

おうちで実践簡単エクササイズ

    トレーナーとして気になるのは、もちろん「お客様の身体の状態」です。姿勢や生活習慣、そしてメンタル面なども考慮しながら、お客様の身体がどういう状態になっているのかをチェックしていきます。今回はとくに、生活習慣と体の状態について、トレーナーがチェックするポイントをご紹介します。

    立ち上がったとき、手の位置はどこにありますか?

    最近のお客様で多いのが、一日のほとんどの時間を椅子に座った状態で過ごしている方々です。長時間にわたってパソコンを使ったり、電話応対をしたりするオフィスワークでは、勤務時間中は座った状態を維持することになります。ときには、3時間以上も同じ姿勢を保ったままになるという方もいらっしゃいます。そのような状態に少しでも心当たりがある方は、次の項目をチェックしてみましょう。

    ≪立った姿勢でチェック≫

    • 両肩が前方に出ていませんか?
    • 両手が太ももの横ではなく、ズボンのポケットの前あたりにありませんか?
    • 頭が前方へ傾斜していませんか?

    実はこの状態、いわゆる「猫背」です。「猫背」になると、肩甲骨の内側、肩の上部、そして首の後ろの筋肉が硬くなり、肩こりや頭痛の原因となるのです。さらに、身体の中でも最も重たい頭が前に出て来ることで、姿勢が崩れ、腰痛などの原因にもなってしまいます。

    映画を観たあと「のび」をする理由

    筋肉は数十分から数時間をかけて、“筋肉の長さ”を記憶します。たとえば、座り心地の良くない公園の木製ベンチに3分ほど座る程度なら、何の問題もなくスグに立ち上がり、歩き出すことができます。ところが、座り心地のよい映画館の椅子にゆったりと座り、2〜3時間の映画を観たとします。映画が終わって立ち上がると、身体が硬くなったような感覚がありませんか? 立ち上がってもすぐに歩き出すことはなく、最初に「のび」をすると思います。それは、筋肉が硬くなった証拠です。つまり、「のび」をすることで、硬くなった筋肉を自然に伸ばしているわけです。
    実は、長時間を同じ姿勢で過ごすことで、筋肉はその状態を覚えて硬くなってしまうのです。毎日のオフィスワークで座る時間が長くなったうえ、運動不足になってしまった場合、「のび」だけでは筋肉はほぐれません。

    そんな時は、休憩時間などのちょっとした時間に軽いストレッチをしたり、プライベートの時間に水泳などの全身運動をしたりしながら、身体のメンテナンスを行ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、トレーナーは運動不足の身体をすぐに見破ることができますよ! 毎日の生活に適度な運動を取り入れて、硬くなっている筋肉を伸ばしてあげてくださいね。

    監修・指導:メディカルフィットネスクラブ「Kフィット」中之島ウェスト

    関西電力グループが運営するメディカルフィットネスクラブ「Kフィット中之島 ウェスト」は、文字通り「医療とフィットネスの融合」をめざしたフィットネスクラブ。たとえば気になる「メタボ」にも、米国アスレティックトレーナー協会公認のトレーナー(ATC)と、関西電力病院、エル・スエヒロが連携し、科学的な根拠に基づきながら改善をはかります。とくにATCパーソナルトレーニングは 「姿勢改善や障害予防に最適」とご好評をいただいています。

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