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お風呂で健康! カラダにイイ入浴法

お風呂の3つの効果

カラダを清潔に保つだけでなく、日常から離れカラダもココロもリラックスできる「お風呂」。
お湯の深さや温度、入浴剤などで健康づくりにも役立つことを知っていますか?
最高の癒し空間「お風呂」で、カラダとココロの疲れを洗い流し、健康を維持しましょう!

常見 幸 先生

監修:兵庫医療大学 共通教育センター 内科学講師

1973年京都府生まれの医師、医学博士。2000年に兵庫医科大学卒業。その後、兵庫医科大学病院のリウマチ科医師を経て、2012年7月より兵庫医療大学共通教育センターの内科学講師に。趣味が高じて、温泉入浴指導員、温泉ソムリエの資格を習得。温泉を通じた健康づくりの講演を行うなど、正しい入浴法の普及に務めている。日本温泉気候物理医学会所属。

皆さんの身近にある『お風呂』を、より一層健康的に楽しんでいただくため、入浴の効果などについて解説します。ぜひ、入浴についての知識を身につけて、健康づくりやストレス解消・心身のリラックスに役立ててください。

 兵庫医療大学HP

お風呂の3つの効果

1日の仕事を終えて、夜に温かいお風呂につかるのは、まさに至福の瞬間です。
なにも考えず、カラダとココロがリラックスできるのはもちろんのこと、お風呂には医学的にも次のような健康作用があります。

1: 温熱作用

温熱により皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が改善。体内の老廃物やコリ、疲れがとれます。肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを和らげたり、筋肉の柔軟性を高める効果もあります。

※打撲やねんざ、筋肉痛になったばかりで患部を温めてしまうと逆効果になるので、注意してください。
急性期の痛みは冷やすことが大切です。

2: 浮力の作用

水中にある物体には浮力が働き、お湯につかるとその重力は地上の約10分の1に。
カラダの筋肉を弛緩させるだけでなく、足腰への負担も軽減されるので心身ともにリラックスできます。

3: 静水圧作用

お湯に全身がつかると、腹囲が3~5cmほど縮むとも言われるほど、カラダに水圧がかかります。それにより、下半身にたまった血液が心臓へと戻っていき、血液の循環を促進。むくみの解消にもつながります。ただし、心臓や肺へ負担がかかるため注意が必要です。

そのほかにも、お風呂に入ることで皮膚の毛穴が拡張して毛穴に詰まった汚れが落ちやすくなり、カラダを清潔に保つことができ、水中で体を動かすと抵抗がかかるため、筋力の維持や増強にも役立ちます。

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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