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満員電車や、オフィスでも!どこでもできる「坐禅」のススメ

こんなにある! どこでもできる坐禅

自宅でやる基本の坐禅の方法をご紹介しましたが、坐禅は座るだけではなく、どんな場所でも始められます。仕事や家事の休憩時間を使って、イスに坐ったまま、もしくは立ったままでもOK!
1~2分間やるだけで心身ともにスッキリするでしょう。

イスに坐ってできるイス坐禅は、移動中の乗り物の中や、デスクワークの途中などでできます。
イスに浅く腰掛け、背もたれに寄りかからず、お尻を後ろに突き出すようにして腰を安定させ、背筋をのばした上に垂直に頭がのっている姿勢にします。足は肩幅くらいに開き、目は半目に。
腰から頭までが垂直になり、下腹で深く長い呼吸ができればOKです。

あとは基本の座禅のやり方と同様で、④→⑤→⑥→⑦→⑧で終了です。人目が気になる場合は、合掌やウォーミングアップは頭でイメージするだけで構いません。ほんの数分間やるだけでも、心を落ち着け、頭を切り替えることができるでしょう。

 

こんなときにオススメ

通勤中の電車やタクシーの中で

乗り物のなかでイス坐禅をする場合は、上体を安定させるために、背もたれに背中をつけ深く腰掛けます。移動の時間を利用してリフレッシュすることで、疲れをためることなく、仕事に取り組めます。


デスクワーク中の休憩時間に

休憩時間や就業時間の前後に行うと、身も心もスッキリして仕事の能率も上がります。人目が気になるときは、合掌を省略しても構いません。


会議中に

議論に熱中すると多くの人がのぼせ状態に陥り、冷静な判断ができません。感情論に走らないようにするためにも、イス坐禅をして冷静さを保つようにしましょう。瞑想はできないので、あごを引き、背筋を伸ばして腰を安定させ、?Eを行った後、下腹を使って呼吸します。


会社のトイレで

トイレは1人の空間をつくれるため、坐禅にはうってつけの場所。ふたを閉めて浅めに腰をかけ、人目を気にせず手順どおりに坐禅を行いましょう。


帰宅後のお風呂で

入浴時の坐禅は、1日の疲れが取れるだけでなく、翌日への活力も得ることができます。湯船に浴室用のイスを入れて腰掛け、半身浴の状態にします。背中は湯船の壁につけて足を投げ出し、下腹を安定させます。湯温はぬるめに。

立ったまま行う「立禅」もあります。
足を肩幅に開き、つま先のほうに重心を置くイメージで、お尻をぐっと後ろに突き出して背筋を伸ばします。肩の力を抜いて、半目にし、下腹に意識をおいて腹式呼吸をします。

こんなときにオススメ

電車の中で

揺れで体に余計な力が入らないよう、つり革か手すりにつかまります。肩や腕に力が入りすぎないよう気をつけましょう。帰りの電車の中で心を落ち着かせると、帰宅後もリラックスできます。

寝た状態で行うもので、”寝禅”とも呼ばれます。心配ごとなどでなかなか寝付けないときなどに就寝前に行うと、心身がリラックスし安眠を得ることができます。

1. 仰向けに寝て、足を少し開きます。胃の上に手をおき、鼻から息を吸い込みます。
2. 手を下のほうに移動させながら、さらに息を吸います。
3. 息を1秒止めてから、下腹から胃へ手を動かしながら、息を吐きます。
4. これを数回繰り返した後に、下腹を意識した腹式呼吸を行います。深い呼吸をすることによって自律神経が刺激され、各臓器や脳神経が安静状態になります。

他にこんな坐禅も!

歩行禅

歩きながら行う坐禅です。半目だと危ないので目は軽く開いて、息を吐きながら1歩、息を吸いながら1歩歩きます。出勤途中などは吐きながら数歩、吸いながら数歩で歩きます。

一息禅

場所や環境を選ばず、短時間で気持ちを切り替えられるのが一息禅。立っている状態でも坐っている状態でもでき、下腹に意識を集中させ、鼻からゆっくり吐いてゆっくり吸うことを数回繰り返します。

坐禅Q&A

Q: 坐禅は長く坐るほどいいのでしょうか?

A. 長く坐っても集中力が切れては意味がありませんし、短すぎても集中する前に終わってしまいます。初心者が自宅で行う場合は5分くらいから始めて、徐々に長くしていきましょう。慣れた人でも40~50分くらいが目安だといわれています。
大切なのは自分が最初に決めた時間を守ること。「疲れてきたから」と自分の都合で切り上げてはいけません。自己中心的な考え方を捨てるために、坐禅をしているのですから。

Q: 坐禅をしていると雑音が気になったり、考え事をしてしまいます。 坐禅のやり方が悪いのでしょうか?

A. 雑音は聞こえて当たり前です。聞こえなくなるようなら、それは別のことを考えているか、感覚が眠り始めているということです。
音がはっきりと聞こえつつ、それを意識で追いかけないようになれば、心が落ち着いた状態になれたということです。そのためには外へ向いていた意識を丹田に集中させ、内へ内へと心を集めましょう。そうすれば雑音とそれにとらわれる心から解放されるはずです。

Q: 坐禅を続けていますが、 まだまだ心が落ち着いたという実感がありません。

坐禅をすることで、すべてのしがらみから逃れることはできません。誰しも、プレゼンで失敗すれば動揺し、商談で重要な選択に迫られれば迷うものなのです。
大切なのはその概念にとらわれすぎないということ。心を揺さぶられることがあっても、そんな自分を客観的に見る目線をもてれば、いくぶんかでも気持ちは落ち着きます。落ち着きにあこがれて、坐り続けることが落ち着きにたどりつくために大切なことです。「坐禅はいいものだなぁ」と思える自分を大切にしましょう。

満員電車や、オフィスでも!どこでもできる「坐禅」のススメ

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